のどかな日曜日。
しかし、やることは山ほどある。
こんなことをしている場合ではないのでは・・・
さて、朝実家から面白い写真が送られてきた(いや、「送って~」と言ったのは私)
初めて見た、1歳の誕生日で1升のお餅を担ぐ子。
と言っても甥っ子なんですけど・・・
姪っ子は二人いるのですが、彼女たちの時はこんなことしてなかったよねぇ・・・男の子だからかしらん???
「子供の満一歳のお祝いのときに用いられる。「一升」と「一生」を掛けて一生食べ物に困らないようにという意味が込められている。また、丸いことから「一生丸く長生き出来るように」と願いを込めたものともいう。この意味や祝う行事は地域や各家庭によって様々だが、親から子へ受け継がれるものであるため、各家庭の特色がみられる祝いでもある。呼び名も様々で、「一生餅」「誕生餅」「一歳餅」「力餅」とも呼ばれる。」とWikipediaにありました。
私こんなことしてもらってないけど、食べるものに困らないなぁ・・・って先日も実感してしまいました。
実は夕方家に帰る道すがら、うちの下のレストランでご馳走になってしまった。
それもおいしいリボリータ。
仲良しのおじいちゃんが味見に呼ばれていたところ、全部食べられないからって私に回ってきた。
いやいや、久々にと~ってもおいしいリボリータでした。
さてさて雑談はここまで。
残りのLuccaをさくっと終えてしまいたい。
昨日アップした教会を回ったところで、13時くらいになってしまい、ほとんどの教会はお昼休み。
ということでこちらもお昼を・・・と思って見ていたのですが、どこもツーリストメニューを前面に打ち出すようなお店ばかり。
悪いとは言わないんですよ、primo,secondo,contornoと飲み物付いて15€ならすごくリーズナブルだと思うんで。
でも、やっぱり観光客相手ではないお店に入りたいといち観光客のくせに思ってしまうわけです。
そして偶然発見したのがこちら
San Giusto教会の向かい側にあるお店。
Soup in town
雰囲気が良さそうなのでここにしました。
イタリアっぽくないんですよね。
カウンターに有るものを頼むことも出来るのですが、今回私はこれを
のどか沸いたからビールは必須。
ハンバーグを冷凍庫から出したので「あれ・・・失敗?」と思ったのですがこれおいしい!
分かりにくいので、ちょっと食べたところ・・・すみません。
お肉、何か入ってる。
こっちのハンバーグって肉100%が多いので。
いやいや、満足満足。
しかし最近これくらいのハンバーグでおなかがいっぱいになってしまうくらい食べられなくなってしまいました。
と言っても一般的な日本人女性よりは食べられるんでしょうけど・・・
食後コーヒーは欠かせません
ということで結局ツーリストメニューくらいの料金にはなってしまうんですけどね・・・
でもこちらの方が健康的でしょう?
お腹もふくらみ、このあとはここからすごく近いCattedrale(大聖堂)とBattistero(洗礼堂)へ
ここはお昼休みなしなんです。
なぜなら有料だから・・・
まず大聖堂の方へ
Cattedrale di San MartinoとCampanile(鐘楼)
外観は1200年のもの、内部は14-15世紀のもので、San Martino(聖マルティヌス)に捧げられています。
聖マルティヌスはローマの軍人でした。
ファサードにも有りますが、寒さに凍える物乞いの人に自分のマントを分けているシーン。
これはコピーね。
これ確か、San Francescoも同じことしてますよね。
実はこの物乞いがキリストだったと言われ、これがキリスト教に入信するきっかけとなったそうです。
鐘楼の方は1060年に物見櫓として立てられましたのが下のレンガの部分。
上の白い部分は1261年大聖堂が建てられた時に増設されました。
これは後陣
ふとここで、写真がおかしなことになっていることに気が付いた。
と言ってもこのブログの中の話・・・
あれ???昨日アップした写真間違えたかな?と確認しました。
合ってたぁ・・・
というのもファサードの装飾がにているもので・・・
こんなのとか
こんなのとか
肉眼ではほとんど確認できないので、望遠レンズを使って取りまくり(むち打ち状態)
すごく細かくて、よく出来ています。
よ~く見ると本当に飽きない。
但し首は限界。
3段階のアーチは1204年のもので
柱は全部違う柄。
狩のシーンが描かれているそうです。
いやいやとにかくここのファサードですが、フランス、ロンバルディアーラベンナ、でも類を見ない完全な独自性を表しています。
職人は多分北イタリアから降りて来た人たちで、Wiligelmo系の人たちです。
Wiligelmoと言えばModenaのDuomoのファサードの彫刻で有名な彫刻家です。
この真ん中の門はGuido Bigarelliの作品。
また出ましたね、この名前。
壁の装飾は13世紀の作品でdecapitazione di San Regolo(聖レーゴロの斬首)
聖レーゴロですが、元々アフリカ出身の司祭で、迫害のためCerboneとGiustoと共にイタリアに逃れてきます。
彼らはPopulonia(Volterra)に留まり、世捨て人のような生活を始めます。
そしてこの時期から様々な奇跡を起こします。
後に誹謗により斬首に。
伝説ではRegoloは切られた首を自分で拾い上げ、約300メートル歩いた、とか。
そして丁度倒れた場所に葬られ、その上に教会が建てられました。
後に彼の聖遺物はLuccaのこちらの教会に移されました。
壁の下の段はlavori Mesiという12ヶ月それぞれのお仕事の様子を表した彫刻になっています。
これは10月
ワイン作りをしているようですね。
上の小さな丸の中に星座のシンボルが見えます。
この”お仕事”(勝手なネーミングですみません)を彫ったGuidetto da Comoがこの教会の建築のプロジェクトも手がけているそうです。
他には
こんなキレイな象嵌細工も。
日常生活とか神話とか詩がテーマになっているそうです。
そして左の門の作品はNicola Pisanoの作品だって言うじゃないですか!!
若い頃のね。
lunettaと呼ばれる半円の中はDeposizione(キリスト降架図)
下のアーキトレーブ内はAnnunziazione(受胎告知)、Natività(キリスト誕生)、Adorazione dei Magi(東方三博士の来訪)の3シーンのてんこ盛り。
いやいや外側だけでもかなりお腹いっぱいで色々見るところは有りますが、そろそろ中に入りましょう。
先ほど言った通りここは有料。
私はここと、Museo cattedrale(大聖堂博物館)とBattistero(洗礼堂)の3箇所がセットになったチケットを買いました。(7€)
あ~やっと中に入れた。
予想以上に時間がかかっていますこの教会の記事書くの。
これが先ほどのSan martinoの像のオリジナル。
13世紀のものです。
そして、この教会で一番重要なのはこれ
網の中に入っているので、こんな写真ですみません。
これね、Volto santoって呼ばれてるんです、”聖人の顔”なんですけどね。
11-12世紀の巡礼者たちはこのキリスト像がニコデモが作ったものと信じていたんです。
ニコデモ?
キリスト像?
ってなりますよねぇ・・・
ニコデモはユダヤ人でした。
当時キリストを否定する人ばかりだったユダヤ人中でキリストを尊敬し、夜な夜な問答に通っていたと言われます。
キリストが十字架にかけられたあと、遺体を引き取り、埋葬したのはニコデモだったそうです。
そのキリストの遺体を包んだシーツがsindoneと呼ばれる聖骸布。
Torinoの大聖堂に保管されています。
ニコデモは後日キリストが十字架にかけられた様子を自分の記憶を頼りに木で彫ろうと考えます。
ニコデモは彫刻家ではありませんでしたが、これほど鮮明な記憶を持っていれば彫刻は簡単だろうと思い作業を始めます。
ところが体を彫った後、どうしても顔を彫ることが出来ません。
キリストの顔ははっきり思い出せるのに、彼にはそれを彫る能力がなかったのです。
長い長いお祈りの後、いきなり眠りに落ちたニコデモが目を覚ますとなんと顔が彫り終わっていました。
彼が寝ている間に天使が顔を彫ったのでした。
それがこれだと思われていたんですね。
そのキリスト像が海からLuni(Liguria)に運ばれた後、Luccaにやってきました。
ということでこのキリスト像を拝むために巡礼者がわんさかやってきたそうです。
1484年、Matteo Civitaliによって建てられた大理石のtempietto(小さな聖堂)にいれられちゃっています。
他にもいろいろ重要なものが有りまして
Domenico GhirlandaioのSacra Conversazione(聖会話)
同じ部屋にある
Jacopo da Querciaのmonunento funebre di Ilaria dei Cattetto(イラリア・カレットのお墓)
1405-6年の作品
この足元の犬がすごいんです。
確かに大理石はやわらかく彫刻しやすいと聞きますが、このやわらかい感じはなんでしょうねぇ・・・
そして
こちらはGiambolognaの作品
altare della licertà(自由の祭壇)
こんな感じで盛りだくさんの大聖堂でした。
予想以上に時間が掛かり、日曜日も半分以上過ぎてしまったので、洗礼堂の話はまた次回。
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