台風の影響で暑さが和らいでいるので、昨日横浜美術館で開催中の「モネ それからの100年」を観るために横浜美術館へに行ってきました。
夏休みだから混んでるのを覚悟で行ったのですが、それほどの混雑もなく、割とゆっくり観覧することが出来ました。
ただこちらには人いっぱいいましたけど。
ポケモンタワー⁉
なんのイベントなのか、子どもがいるわけではない私にはさっぱり分からず、この写真だけ撮って、親子連れの間をかき分けて美術館へ。
最近どこの展覧会にも必ずある、インスタグラム用のパネル。
この睡蓮は偽物です。
皆さんこの前でポーズを取ったり、記念撮影をしていました。
さて、モネ、説明する必要はないと思いますが、この「印象派の巨匠」は世界中でパンダのように人を集めることが出来る画家の中でも筆頭ではないでしょうか?(もちろんポジティブな意味で)
この数年、毎年のようにモネの展覧会を見ている気がします。
昨年はローマでもやってましたしね。その前はバーゼルでも見たし。
そんなだから「モネ、と言っても小さな作品しか来てないんじゃないの?」と入場前は思っていたんです。
更に展示目録をみたら、ほとんどの作品が国内から借りたもの。
こうなると、今回の展示会は一気に期待度が下がります。
ところが、いい意味で予想を裏切ってくれましたよ。
現在オランジェリー美術館所蔵の代表作「睡蓮」
モネがその大作に取り組んでおよそ100年ということから、モネの作品25点とモネに影響を受けた26作家による作品が65点が展示されています。
私が特に気に入ったのはロイ・リキテンスタインの「積みわら」
これと色違いの「積みわら」が6枚一緒に並んでいました。
実はこの作品はこのモネの「積みわら」のオマージュ
残念ながらこの作品は今回は展示されていませんが、先月まで名古屋で行われていた同展には展示されていたそうです。
あ~残念、是非並べて見たかった。
モネは同じモーチーフを使って、時間や季節を変えた作品を多く残しています。
NY生まれのポップアートの寵児ロイ・リキテンスタインは版画を使ってモネと同じような効果を狙った作品を残したわけです。
モネの作品では、入り口1番最初に有ったこの「睡蓮」が良かった。
これ群馬県立近代美術館所蔵の作品なんだけど、美術館のこの写真見ると印象が全然違うんですよ。
当然のことですが、図録に載っているのも色が本物とは違う。(今回の図録は作品と紹介文が載ってるだけのものではなく、結構中身がしっかりしていたので購入したのですが、色が明るすぎる気がします。残念!!)
だから実物を見ないとダメなんですよね。
またカタログを見ていると、結構名古屋でしか展示されなかった作品が有るのに気がつきました。
勿論横浜でしか見られない作品も有るのですが、ちょっと残念でした。
展示は4つのテーマで構成されています。
I 新しい絵画へー立ち上がる色彩と筆触
II.形なきものへの眼差しー光、大気、水
III.モネへのオマージュー様々な「引用」のかたち
IV.フレームを越えてー拡張するイメージと空間
最後に「睡蓮」を集めた部屋があります。
ここの「睡蓮」は小物ながら、全てが違う表情を見せていて面白かったです。
モネのことをざっと知りたい方は、横浜美術館の公式サイトにあるジュニアガイドを参照すると良いかも。
9月24日まで横浜美術館にて開催。
また暑くなったら、ゆっくり涼みに行くには美術館は最適ですね。
美術館の入り口の小さな水盤に睡蓮が咲いていました。
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