哀裸舞―短的生命―

境界性パーソナリティ障害・うつ病等、病人生録。ダーク系が多々含まれています。苦手な方はお戻り下さい。

人格の話

2007-10-27 01:25:04 | Weblog
彼女と俺は偶然のようで、でも必然として出会った。
姐御のバンドメンバーに加わった彼女に初めて会ったときは不思議な感覚を覚え
た。

姐御が彼女とカラオケに行くと言い出して自転車を漕ぐこと40分の真夏日。
あんときは俺が出ていたっけな。
ただ姐御は歌いたい一心だったみたいだし(笑)
俺は彼女のことが気になったから着いていった。
歌は上手かった。

途中ピアノのレッスンがあると抜け出した彼女。
その後あの方が暴れていたのは言うまでもない(笑)
で、帰って来た彼女に俺が『おかえり』を言った。
帰り際に『んまぁ気をつけて』と言ったのも俺だ。


だか…気になるのは彼女の心の内だった。

『本人か…?』

そんなことをしているうちに彼女と姐御の彼とが仲良くなり俺が表にいることが
多くなった。

俺も三角関係苦手なんだけど…

と思いながらも姐御が倒れたから仕方ないのでしばらく俺が生活することになっ
た。

しばらくすると俺はカミングアウトしていた。
なんか、詰まらなかったってのが理由だった気がする。
すると彼女の『人格』もカミングアウトしてきた。

やはりそうだったのか、と俺は思った。
お互いに人格じゃ違和感あっても気付かない振りしてもしゃ~ないよなって。


いろいろ彼女のことを知っていくうちに姐御が気がついたんだ。

『あの子、危ない…助けなきゃ』

その言葉と同時に俺の頭の中でもフラッシュバックが起きた。

『そうか…今なら…』


姐御は必死だった。
感情隠しながら彼女の事情を聞き出し分析していく。

俺は彼女がスッキリするように話を聞いていた。

浮かんできたのはただひとつ。


虐待


それだけだった。
姐御の頭の中ではフローチャートが出来上がっていた。
俺はそれに基づいて行動する…はずだった。

はずだったのは…俺が今まで感じたことのない感情を抱いていたから少し方法が
変わった。


『直接触れていこう』


彼女は毎日俺と電話をした。
泣くことを忘れていた彼女を俺は抱えたいと思った。

…俺の初恋だった。

マジで恋した瞬間だった。
だって放っておけないじゃん。

そして時間がながれ…
俺は彼女に告白らしいことをした。
でも、俺シャイだから(笑)うまく言えなかった。
初デートの日にそっとキスをした。
彼女がどう感じたかはわからない。
でも俺は死にそうだった(笑)



日が経つにつれて段々彼女は弱くなって言った。
俺は合言葉を与えた。

『もし家を出てくる気があるのなら★泣ける★が合言葉だ』



2006年3月9日。
彼女は俺達のところへやってきた。
姐御は諸手続きを済ませた。
先読みが好きな姐御だからこそ独学が可能だと感じた。
彼女は怯えながら数時間、数日過ごした。

彼女にとっての闘いはこれからだった。
親族からのアクションに姐御と共に怯えていた。
俺はただそばにいてやることしか出来なかった。

事態が安定した頃、旅に出掛けた。
俺は姐御に頼んでカメラを入手した。
最初の被写体はもちろん彼女だった。

『俺はオタクか??』

なんてことを考えながらも、彼女が自然と遊ぶ姿が好きで堪らなかった。


そうしているうちに月日が流れ…
彼女は入院した。
保護施設がなかったからだ。


それからは直接会ってはいないが手紙や電話でコンタクトを取り合った。




すべてがドリームランド。
そんな気がした。

でも事実だった。


俺は今でも叶わぬ恋をしている。
愛してる。
Dear Y
From Ryuki

途中、半端なのは俺が記憶を失っているから。
でも俺は元気です。

瑠輝


最新の画像もっと見る