アー ユー タオライ

昔、昔、バンコクの料理屋で可愛い娘に
「アー　ユー　タオライ」と聞いて、同席していた
旅仲間を慌てさせたことがあります。

「お前、何てことを聞くんだよ!!」と彼の驚いた表情は
今でも忘れることはできません。

私は６ヶ国語会話を見ながら、書いてあるとおりに、
「歳はいくつ」と聞いただけです。日ごろの行いの良く
ない彼は「Are　You　タオライ」と英語とタイ語をごちゃ
混ぜにして「君はいくらかなあ」と勘違いしたようです。

今じゃあ笑い話にもならない出来事でしたが、コンタイは
知り合ってすぐにこちらの年齢を聞いてきます。反対にこ
ちらも名前と年齢を尋ねることは、たとえ、それが若い女
性に対してでも失礼なことではないようです。

誰かからそう教えられたわけではありませんが、いろんな
年齢層の女性に「アー　ユー　タオライ」と尋ねてみまし
たがすぐに答えが返ってきましたし、いやな顔をされたこ
とは一度もありません。

何も私が片っ端から女性に歳を聞いて歩いているわけでは
ありません。向こうが聞いてくるから、こちらもお返しで
聞いているだけです。

昨日の朝いつもの「DA Bakary Home」でコーヒーを飲んで
いた時、何気なく軒下の看板に書かれた絵の真ん中に描か
れた女の子が「ＤＡ」と書かれたエプロンをしているのに
気がつきました。

早速「君はダーっていうの？」って質問したら、「チェイ」
との答えついでに「ダー」はチューレンで本名と年齢も教
えてくれましたが、かなり長い本名だったのと私のタイ語
力はその本名と年齢を記憶に留めておくには不十分でした。

このお店は最初は彼女のお父さんかと思っていた彼女のご
主人と中学生くらいの息子と３人で切り盛りする小さなお
店です。これは実際聞いたわけではありませんが、店内に
張られた結婚写真を見ると、子持ちの彼と結婚した歳の離
れた奥さんという構図が見えてきます。

ここではいつも、フルーツのいっぱい入ったミューズリー
に自家製ヨーグルトとハニーがたっぷりかかった朝食を
コーヒーが２杯分入ったビッグカップと一緒に、
道路に面した席で食べています。