16歳で北朝鮮に「帰国」した兄が、病気治療のため25年ぶりに
我が家に帰ってきた―――再開した家族と、その間に割り込んでくる
国の事情。(ヤン・ヨンヒ監督)
これを観る前にヤン・ヨンヒ監督のエッセイ
『ディア・ピョンヤン―家族は離れたらアカンのや 』
を読んでいたため、少々北朝鮮事情が分かっていた私。
そのため主人公リエの、日本に住む当たり前の感覚と言動が、
兄ソンホの目にどれほど残酷に映るか分かって、
「アンタにお兄ちゃんの何が分かるッ!!!」って叫びたくなったんですよね。
「あの国では思考停止して生きるしかない、考え出すと頭がおかしくなる」
手も足も出ない非力な人民に、自分を見つめさせるのは酷なんでしょうか。
まあだからこそ、その分も日本に住むリエが、観客がたくさん考えるんだ!
というメッセージをありがたく受け取りました。
さてわたしの目当てだったヤン・イクチュン!いくちゅんでございます。
韓国の俳優は「北の人」を演らせるとベストを出せるような気がしていましたが、
実にオイシイ役でしたねこれは。
ヌボーッと薄ら怖そうな監視役として登場したかと思えば
出されたコーヒーをカフェオレにしたり、
ソンホのお母さんから服もらったり。。。
ソンホを苦しめたことでブチ切れたリエに
「あなたもあの国も大嫌い!」と怒鳴られたとき、
(こいつリエに手あげるんじゃ?!)とハラハラしていたら、
「あなたが嫌いなあの国で
お兄さんも
私も生きてるんです。
・・・
死ぬまで生きるんです」
このシーンはキましたね。そうか、アンタも苦しいんだよな、、、
どうにもならない現実を生きて、自分よりずっと恵まれた生活をしているリエに
怒鳴られて、リエに感情移入している世界中の観客から蔑まれて、
キレることも誰を責めることもできず、諦めたようにそう言うしかなかったんだな、、
いや、そのセリフは「自分のことを分かってほしい」という、
人間らしい叫びなのかも――――
なんて目頭熱くしてたら
ホテルの部屋でナニ観とるんじゃオマエ(笑)
やりきれない物語でしたが、
そんなこんなで憎まれ役いくちゅんにほっこりさせられました。
我が家に帰ってきた―――再開した家族と、その間に割り込んでくる
国の事情。(ヤン・ヨンヒ監督)
これを観る前にヤン・ヨンヒ監督のエッセイ
『ディア・ピョンヤン―家族は離れたらアカンのや 』
を読んでいたため、少々北朝鮮事情が分かっていた私。
そのため主人公リエの、日本に住む当たり前の感覚と言動が、
兄ソンホの目にどれほど残酷に映るか分かって、
「アンタにお兄ちゃんの何が分かるッ!!!」って叫びたくなったんですよね。
「あの国では思考停止して生きるしかない、考え出すと頭がおかしくなる」
手も足も出ない非力な人民に、自分を見つめさせるのは酷なんでしょうか。
まあだからこそ、その分も日本に住むリエが、観客がたくさん考えるんだ!
というメッセージをありがたく受け取りました。
さてわたしの目当てだったヤン・イクチュン!いくちゅんでございます。
韓国の俳優は「北の人」を演らせるとベストを出せるような気がしていましたが、
実にオイシイ役でしたねこれは。
ヌボーッと薄ら怖そうな監視役として登場したかと思えば
出されたコーヒーをカフェオレにしたり、
ソンホのお母さんから服もらったり。。。
ソンホを苦しめたことでブチ切れたリエに
「あなたもあの国も大嫌い!」と怒鳴られたとき、
(こいつリエに手あげるんじゃ?!)とハラハラしていたら、
「あなたが嫌いなあの国で
お兄さんも
私も生きてるんです。
・・・
死ぬまで生きるんです」
このシーンはキましたね。そうか、アンタも苦しいんだよな、、、
どうにもならない現実を生きて、自分よりずっと恵まれた生活をしているリエに
怒鳴られて、リエに感情移入している世界中の観客から蔑まれて、
キレることも誰を責めることもできず、諦めたようにそう言うしかなかったんだな、、
いや、そのセリフは「自分のことを分かってほしい」という、
人間らしい叫びなのかも――――
なんて目頭熱くしてたら
ホテルの部屋でナニ観とるんじゃオマエ(笑)
やりきれない物語でしたが、
そんなこんなで憎まれ役いくちゅんにほっこりさせられました。