この道はいつか来た道

まだはり兄ちゃんが一人っ子だった頃。

今のように車で公園へ行っての
散歩ではなく、
てくてく家の近所を歩いていました。

いつからてくてく歩くのを
やめちゃったのか
記憶は定かではないけれど
でぢさんが来てからはなかったと思う。

突然
何を思ったのか私、
はり兄ちゃんと歩いた道を
でぢさんと歩きたくなっちゃった。





てくてく、てくてく・・・

ここン家のハスキーによく吠えられたっけ・・・

この角を曲がるとすぐに
ちっちゃな本屋さんがあったよね・・・

そうそう、ここのお宅で冬瓜もらったっけ・・・

このお宅の塀の隙間からワンちゃんが
鼻先だけだして
よく挨拶してたっけね・・・

あった！あった！この電柱、
すれ違った女子高生に
「キャ～♪かっこいい～♪」って
言われたデレデレのはりさんがぶつかったっけ・・・

ここの家の玄関脇の窓から
ワンちゃんが顔出して
ジーーーーッと見られたっけ・・・

・・・・・


はり兄ちゃんと歩いた９年前の思い出が
つい昨日のことのように思い出されました。

散歩中に出会ったワンちゃんも
今では、はり兄ちゃん同様姿が見えませんでした。

はり兄ちゃんと歩いたこの道に
タイムスリップしながら
お散歩をした母しゃんとでぢなのでした。