迷いに迷っていた、ゾンビーズ(The Zombies)の再来日公演、やっぱり行ってきました
先週末、初日の新代田で
コリン・ブランストーン(Colin Blunstone)とロッド・アージェント(Rod Argent)を中心に、昨年と同じ顔ぶれ
ベースは、ロッドの従兄であり、後期キンクス(The Kinks)やそれこそアージェント(Argent)の一員だったジム・ロッドフォード(Jim Rodford)で、ギターのトムさんも同じでした
・・・っていうか、このメンバーで「The Zombies」みたいですね、今 応援メンバーというスタンスではなく。
昨年の夏の来日は、ニュー・アルバム
Breathe Out Breathe in | |
Ais | |
を引っさげての公演でしたので、新曲もたっぷりでしたが、それ以降の新曲は特にないので、今回も曲のラインナップはほとんど一緒でした。
『オデッセイ…』作品が少し多かったように思います
一番違ったのは、ロッド・アージェントの声が普通だったこと(笑)。
前回は、風邪引いたのか、喉を完全に潰してしまっていて、曲目すら変更したんですよ
やっぱり、不安定なのに力強いロッドの声は、“ゾンビー”サウンドにピッタリですね
コリンもまったく衰えない、ますます色気ある存在感に満ちた歌いっぷり御年67歳。
ロッドも、もはや自分の身体の一部のようなハモンドオルガンを熱演これが楽しいんですよ
そういえば、今回は妙にクリス・ホワイトによく言及してたのが何か良かったな
以下、メモとった限りでのセットリストです
間違っていたら誰か教えてくだされ。
I Love You
Can Nobody Love You
Breathe out Breathe in
I Want You Back Again
What Becomes of The Broken Hearted ←「この歌はアジアのどこかで大ヒットしたんだけど、日本じゃないよね?」みたいなことをよく言う
I Don't Believe in Miracles ←最後のファルセットは絶品
Show Me The Way
Any Other Way
A Rose for Emily
Care of Cell 44
This Will Be Our Year
Beechwood Park
I Want Her She Wants Me
Time of The Season ←手拍子のタイミングは、何だかんだで簡単じゃない(笑)。
A Moment In Time
Whenever You're Ready
Tell Her No ←最後のハンドクラッピングをコリンがやってくれたのが嬉しかった
Old And Wise
Hold Your Head up ←ロッドが期待したほど、タイトルコールのリフレインは盛り上がらなかった 何でだろ??
She's Not There
God Gave Rock 'n' Roll To You ←いつも思うが、これで場内大合唱を促すのは、日本では無理があるような(笑)。
Summertime
ちなみに、私の苦手な前座はこの日も絶好調でしたが、当然、客の反応はシラーっと思いきや、The NEATBEATS(ニートビーツ)さんという、60年代のブリティッシュ・サウンド好きには結構有名らしい日本人バンドが担当していて、一部のファンは大盛り上がり(笑)。
グッズ見ても、事前のTwitter見ても、彼ら目的で来ている人も多かったようです
確かに演奏も、ステージ上の雰囲気も別格に素晴らしかったと思います
でもメンバーさんは、いつもより盛り上がっていないのが不満なようで、ちょいちょい「もっと盛り上がってよ!」と笑いをとっていました。
何かとっても示唆的なものを感じましたので、いつものように、戯れ言のような感想文
まず、古いポップス好きのファンが集いやすいアーティストを、スタンディングの前座付きでお呼びするVINIL JAPANさんもすごいな、と思うのですが、やるからにはそれなりに覚悟が必要だと思うのです。
簡単な話、あのビーチ・ボーイズ(The Beach Boys)という超大御所が、50周年記念講演で、アメリカ(America)という大物を前座に連れてきておいてですよ、あの反応ですからね(笑)。
「前座があるだなんて知らなかった」「こんなに長いとは思わなかった」「ってかあんたらの曲知らないよ」という三段階
あれだけ、宣伝されていたんですけどね
ゾンビーズだって、去年は僕なんか、まさか前座があるだなんて思っていませんでしたし、今年もそんな客はチラホラいらっしゃるでしょう。
ポップス・ファンなんてそんなもんですよ
極力座っていたい人たちですし
ビーチ・ボーイズ好きが、アメリカのサウンドですら「しんどい」と思っていたのですから、ニートビーツさんたちが期待する反応でなかったのも、情状酌量していただきたいところ
また、ゾンビーズを聴きにくる人は、ポップス好きも少なくないということも、看過されていたように思います
演奏の趣向のみならず、「もっとサーチャーズ(The Searchers)とか、ジェリー&ペースメーカーズ(Gerry & The Pacemakers)とか来て欲しいですね」なんてトークも、ゾンビーズのビート・グループとしての面ばかりが伝えている感じでしたが、それはそれとしてごもっとも、という感じです。
ですが、日本のゾンビーズ好きは『オデッセイ&オラクル Odessey&Oracle』から入る人が一定数いますから、1作目の『ビギン・ヒア Begin Here』はちょっと戸惑いで、コリンのソロの『一年間 One Year』の方がしっくり来る、みたいな耳をしている人が少なくない訳ですよ
アニマルズ(The Animals)だなんてもっての他(笑)。
ゾンビーズの次に聴けるのは、ブリティッシュの同世代なら、ホリーズ(The Hollies)でなければ、(多分そんなに聴かないでしょうけど)ハーモニー・グラス(Harmony Grass)や、いっそモンタナズ(The Montanas)とかの方が、よっぽど
だから、「俺らが演っている音楽、普段聴いているのと大差ないでしょ?」とか、「ボ・ディドリー(Bo Diddley)なら、この会場の人はみんな好きでしょ?」とかのトークも、すげー楽しかったですが、実際のところは、「いいえ」という回答の人もいたんじゃないでしょうかね
もちろん、ニートビーツさんの音楽は好きな部類ですよ、私は
ゾンビーズの前座でお会いしていなければ、もっと感動が強かったと思います
“こんな人たちがいるとは”と、早速YouTubeで検索かけてしまいました
お久しぶりです^^
私も行ってきました!下北沢でした^^
すぐ目の前でロッドが演奏していて、もう興奮と感動と、夢のようなひと時でした^^
コリンのヴォーカルもほんと素晴らしくて、感激でした!
やはり行かれてましたか
いつまでも元気なゾンビーズ、また何度も来てほしいですね