テーマパークだの、イルミだの、エキチカだの、「乙女ロード」だの、「遠征」だの、どーでもいいよそんなこと、いいかげんうんざりするやら、消費税抜きで3千円もする本に書くことかとムカつくやら、ダメだこりゃ。
と思ってたら、第8章以降、けっこう読ませる論考があった。
第7章までの思いっきり悲惨な内容から、凡才が文化を社会学することの難しさをあらためて感じた。
現代の都市は、「女性」を通せばどのように見えるのか。都市において「女性をする楽しさ」や「女性をさせられる苦しさ」に焦点を合わせればいかなる視点が得られるのか。本書では、都市を生きる女性たちが「都市にいること/女性であること」の付き合い方を自覚的にとらえ返すことで、これまでとは異なる都市のリアリティを明らかにする。それは結果として、女性たち(のみならずすべての人々)のあり方をより自由にするであろう。
目次
女性の都市論に向けて―「ガールズ×都市」でなにがみえてくるか
第1部 都市で「遊ぶ」
かわいい化する都市―ガールズ的都市風景の広がり
画素化する街―「イルミ」化と脱「イルミ」化の間
わたしに“ちょうどいい”エキチカ消費―ルミネ的消費空間は、なぜ支持されるのか ほか
第2部 都市で「つながる」
メディア化された都市の経験と女性文化―雑誌メディアからInstagramへ
「女子」たちの食―都市の食文化としての外食とジェンダー
親密性の舞台としての東京―漫画にみるガールズとアーバン ほか
第3部 都市で「生き抜く」
都市に生きる「女子」と労働―非正規、貧困、そして「夜職」
変容する女性のライフコースと就職活動―女性ファッション誌『JJ』を手がかりに
まちを縫う「ママチャリ」―ジェンダー化された都市のスピード ほか
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