中央法規の類書と比べても遜色ない。とくに、第5章「社会問題の理解」は、なかなか読み応えがあった。
出版社に売る気がないのか、あまり知られていないのが残念だ。
第1章 システムとしての社会
I 社会システム
社会システム論と社会学/社会システム論の確立/パーソンズ以後の社会システム論
II 法と社会システム
法と社会秩序/法と社会規範/法の存在形態と分野/日本の法文化と法システム
III 経済と社会システム
市場の機能/政府の役割/労働からみた社会
第2章 変容する社会
I 社会変動
社会変動の概念/近代化/産業化/高度成長の終焉とオイルショック/公害規制と日本自動車産業の興隆/情報社会
II 人口の構造と変化
人口の概念/死亡/出生/移動
III 社会集団および組織の構造と動態
社会集団の概念と類型/組織と官僚制
第3章 社会のなかの<個人>
I 社会関係と社会的孤立
社会的孤立とは何か/階層論と社会的孤立/現代社会における社会的孤立の生成
II 社会的行為
社会的行為と「理解」/行為と価値/行為と認識 76
III 社会的役割
社会的役割と「私」/ミードの自我論/役割と権力
IV 社会的ジレンマ
「ゲーム理論」の展開/「ゲーム理論」における合理性/「ゲーム理論」の適用
第4章 社会学の理解
I 生活のとらえ方
ライフステージ/生活時間/消 費/生活様式,ライフスタイル/生活の質
II 家 族
家族のとらえ方/家族の歴史的変容/家族形態の変化/家族機能の変化/現代の結婚と家族の関係性/家族と社会のインターフェイス
III 地 域
地域の概念,コミュニティの概念,都市化と地域社会,過疎化と地域社会/地域社会の社会集団・組織/ネットワークとソーシャルサポート
第5章 社会問題の理解
I 社会問題のとらえ方
社会変動と社会病理学/社会病理・社会問題への対処/社会病理と社会問題/社会病理学の諸理論/逸脱行動論/社会問題の社会的構築
II 社会問題と社会的対
差別と偏見/社会問題と社会的対応―アディクションの場合
第6章 ヒューマンサービスと社会調査
I ヒューマンサービスと社会調査―質的調査法に焦点を当てて
Ⅱ 社会調査と質的調査法
「解釈的探求」としての社会調査/量的調査法と質的調査法/質的調査法の種類/問題意識と理論的な立ち位置を明確にする
III ヒューマンサービスに関連した質的調査
死の認識と終末期医療/「病い」の語り/「あいまいな喪失」
IV 調査の計画と実施
調査と倫理/説明と同意/調査協力依頼文書の作成/調査の実施と公表
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