摂食障がいは、リストカットとならんで、どうしてそうなるのか、するのか、内在的に理解するのが難しい問題であるが、それを「関係嗜癖」から派生する「過程嗜癖」として理解すれば、なるほどと思える。精神分析学的語彙によってあらゆる問題行動を説明するのは危険ではあるけれども、理解の補助とするには有益な分析だろう。
目次
第1章 過食と拒食は「一枚のコインの裏表」
第2章 うまく生きられない「よい子」たち
第3章 「私」と「心の中の私」の対話
第4章 「よい子」を演じる娘たち
第5章 「やけ食い」にすり替えられたもの
第6章 「親」が変われば「娘」も変わる
第7章 性的トラウマをひきずって
第8章 「壊れつつある家族」を「壊れない家族」に
第9章 「いいかげん」に生きてみよう
「普通の家庭」の頭のよい子が危ない!歪んだ夫婦関係、親と子の関係、きょうだいの関係など問題を抱えた家族に起こる摂食障害。心に傷を負っても我慢し続け、よい子を演じ続けてきた子どもたちは、大人になっても心に傷を持ち続けている。過食と拒食は彼女たちの心の叫びだ。根本を変えなければ、問題を解決しなければ苦しみからは抜け出せない。「壊れつつある家族」を「壊れない家族」にするために、いま何が必要なのかを考える必読の一冊。
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