不平等のどこが問題なのか、階層研究の知見から言えることを懇切丁寧にかみ砕いて説明する。わかりやすくとも一定の分析の深度は保たれている。筆者の力量の高さが結実した良書である。
目次
序章 不平等を語る
第1章 ゆりかごが決める人の一生―子どもたちの不平等
第2章 たまたまの勝ち組、たまたまの負け組―若者たちの格差
第3章 稼ぐ人・世話をする人の分かれ道―女の働き方・男の働き方
第4章 蓄積された不条理―高齢者たちの格差
終章 お互いさまの社会に向けて
いまの日本社会で実際に選択できる「生き方」には、収入やジェンダー、年齢によって著しい不平等があるのではないか。子ども、若者、勤労者、高齢者というライフステージごとに、その実態と原因について、数々のデータをもとに考察。生き方の不平等をなくしていく道を「お互いさまの社会」の創出に見出してゆく。
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