わたしたちは、日常生活のなかで、制度、法、社会規範、権力等につねに抗い続けることで、はじめて自由を獲得する。
「人間の自由のための偉大なる解放が獲得されたのは秩序だった制度的な手続きによる結果ではなく、無秩序で、予想できず、自然発生的な行動が社会秩序を下から断裂させていった結果である」。(p.172)
歴史を構成するのは、特定の人物でも、制度、権力でもなく、無数の人々のアナーキーな抵抗の営みである。そのとおりだろう。
東南アジアでのフィールドワークを通じて、国家の束縛から離れた社会のあり方を希求してきた政治学・人類学の泰斗スコットが、日々の暮らしの中から社会を変えてゆく実践的アナキズムのエッセンスを軽妙洒脱に説き明かす。
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