本と音楽とねこと

ネット・バカ



ニコラス・G・カー(篠儀直子訳),2010,『ネット・バカ──インターネットがわたしたちの脳にしていること』青土社.(8.31.2019)

 マクルーハンのメディア論を下敷きに、脳神経科学の最新知見を導きの糸として、コミュニケーション・メディアと人間知性の変容過程を論じる。
 ネット依存は、人間の知性を劣化させ、判断力・集中力までをも低下させる。うすうすだれもが感じているであろう漠然とした不安を確信へと変えてくれる優れた本である。
 バカになりたくない人には、必読の書だろう。

目次
プロローグ―番犬と泥棒
HALとわたし
生命の水路
精神の道具
深まるページ
最も一般的な性質を持つメディア
本そのもののイメージ
ジャグラーの脳
グーグルという教会
サーチ、メモリーほか

「グーグル化」でヒトはバカになる。グーグルで知らないことを検索し、ツイッターで日常をつぶやき、iPadで本を買って読む。さまざまなインターネットメディアを当たり前のように使う日常のなかで、実は私たちの脳は少しずつ変化しているのだ。『クラウド化する世界』の著者がメディア論から神経科学までを使って暴きだす、まだ誰も知らない驚きの真実。

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