酵素生活~リバースエイジングの秘訣~

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1日3食をやめなさい!/人生を決めるのは脳が1割、腸が9割!/他

2018-03-17 12:37:03 | 予防医学・健康医学
●1日3食をやめなさい!
【食の変化で死因も変化】

日本では、食生活の変化によって、病気の種類が変わってきました。
1940年代後半の死因は結核、呼吸器感染、胃腸炎、脳血管疾患、老衰でした。
それが1950年代後半にはガン、心臓病、脳血管疾患に変わりました。
さらに死因ではありませんが、1970年代にはアレルギーや自己免疫性疾患と呼ばれるものも増えました。
これらの傾向は今も続いています。
特徴は、すべて感染症ではなく生活習慣病であるという点です。
戦後は急激に欧米型の「高脂質、高糖質、高タンパク質」の食事が流入し、加えて徐々に食糧難が改善され、たくさん食べられるようにもなりました。
食生活が欧米化したことと、いつでもお腹いっぱい食べられるようになったこと。
この二点が、日本人の死因を感染症などの突発性の症状から、長くじわじわと苦しめられる生活習慣病へと変えたのです。
生活習慣病は肥満が一大要因となっていることは、すでに周知の事実でしょう。
日本人は、戦後まで保ってきた粗食を捨て、高カロリーの飽食になったことで、みずから生活習慣病のリスクを高めてしまったと言えます。
さらに時代が進むと、食品添加物や薬など不自然なものが体内にばんばん入ってくるようになりました。
食べ過ぎに加えて、こうした有害物質の強い毒もまた、現代人の病気のリスクを高めています。
不自然なものを日常的に体内に入れていると体中が正常な機能を失い、ガンや生活習慣病を招いてしまうのです。
また、身体の免疫系統は有害物質を排除しようと働きます。
そのため、日本では1970年代以降、花粉症やアトピー性皮膚炎といったアレルギーが増えるという変化もあらわれました。
こうして時代の変化が生んだ病気の変化は、今なお現代日本人を苦しめ続けているのです。
飢餓を前提としている私たちの体の仕組みに、死因や病気の変遷。
これらを鑑みれば、現代人より昔の人、近代以前の人々のほうがはるかに健康で、しかも長生きだったと考えるのが自然です。
「医療が発達している現代のほうが、ずっと健康なはず」
「だから日本人の平均寿命は世界トップレベルで、今も維持されているのでは?」
などと思う人たちもいるでしょう。
しかし、平均寿命とは所詮数字のまやかしにすぎません。
不幸にして事故やお産で亡くなった人たちが、昔の平均寿命を縮めていたのです。
そういう事故に見舞われない限りは、日本人は総じて健康で長生きだったと見るべきでしょう。
一方、現代は医療が発展し、救急看護が充実したことで、事故死や乳幼児死、出産死は劇的に減りました。
つまり、平均値を引き下げる若年死がなくなったのです。
そのため、たしかに平均寿命こそ長くなりましたが、実際のところはどうでしょう?
「健康で長生きか?」と言えば、とてもそうは思えない現状があります。
食べ過ぎて内臓を痛めつけ、その上食品添加物、化学肥料や農薬漬けにされた農作物、遺伝子組み換え食品などなど、挙げだしたらキリがないほどの不自然なものを、日常的に体に入れている現代人。
これらの毒性は、すぐにあらわれません。
私たちは、いうなれば時間をかけて少しずつ不健康になっているのです。
さらに高血圧と言えば薬、メタボと言えば薬。
何かと「具合が悪い」と理由をつけては、化学薬品をどんどん体に送り込んでいます。
挙句の果てにはガンにでもなればメスで臓器を切り刻み、さらに毒性の強い化学薬品や放射線で細胞を傷つける。
このように体を犠牲にしながら、表面的には「長寿」の時代を生きながらえているのが現代人です。

『1日3食をやめなさい!』
著者ーー内海聡(Tokyo DD Clinic院長)

●人生を決めるのは脳が1割、腸が9割!
【「糖質制限食」の落とし穴】

糖質制限食は、糖尿病の治療のために考案された食事方法の一つで、ご飯やパン、麺類、お菓子、清涼飲料水など、糖質(炭水化物)をたくさん含んだ食べ物の摂取を減らすことで血糖値の上昇を抑えることを目的にしています。
制限すれば食後血糖値の急激な上昇を防ぐことができ、症状の悪化が食い止められます。
しかし、極端な食事制限は、自律神経のリズムをおかしくする場合があります。
糖を諸悪の根源のように思い込み、摂取量を減らすことが健康につながるとばかり考えていると、身体の声を無視してしまうことになります。
糖尿病を患っている人ならばともかく、ダイエット目的にわざわざ糖質を制限する必要はありません。
食事の内容も大事ですが、リズムが崩れメンタルがおかしくなることも、腸にとってダメージが大きいのです。
私たちが自覚していないところで、腸は絶えずストレスを感じていて、それが食べ物の消化吸収に大きな影響を与えていることを理解してください。
ストレスを放置したまま食事だけを改善しても、血流障害は解消しません。
腸のむくみはもちろん、身体や心のむくみを引き起こしてしまうでしょう。
リズムを取り戻すためには、単純明快、生活習慣を改善することが必要。
具体的に言えば食べる時間に注意することです。
「いつ食べるか」を考えるのです。
まず気を付けたいのは夕食です。
遅い時間に食事をする習慣を続けていると、腸の消化活動と肝臓に負担がかかり、自律神経にダメージを与えます。
夕食は睡眠の3時間前、できれば午後8時頃には済ませるようにします。
食べたものは約6時間で小腸の末端に達し、消化吸収されていきますから、身体のリズムを考えた場合、例えば午前7時に朝食、午後1時に昼食、午後7時に夕食と、それぞれ6時間ごとに摂るようにするのがベストです。
ただご飯を食べればいいわけではなく、
「食事と食事の時間をしっかり空けること」
「空腹の時間を長く設けること」
が大事なのです。
食事の内容についてはお米の炭水化物をほどほどに摂ることが大切です。
(もちろん食べ過ぎは注意)
例えばマウスに炭水化物、脂質、タンパク質のエサを自由に摂らせる実験で、マウスは活動期の終わり(夕食)には余分なエネルギーになりやすい炭水化物を避け、まず脂質を選ぼうとしますが、絶食後の食事(朝食)には逆に、すぐにエネルギー源になる炭水化物を選ぶそうです。
人間で言うと朝食のリズムが不規則な人ほど自律神経がアンバランスで、むくみやすいので、食事の量をむやみに減らすより、エネルギー源になる糖質(炭水化物)をほどほどに摂る、それが肥満防止にもつながるのです。

『人生を決めるのは脳が1割、腸が9割!』
著者ーー小林弘幸(順天堂大学教授)

【なぜリンパ液は「白い血液」と言われるのか】

食べ物の三大栄養素と言われる「糖分」「脂肪分」「タンパク質」は、胃と十二指腸の段階で細かく分解され、小腸に流れていって吸収されます。
「糖分」と「タンパク質」は主に血管系から吸収され、「脂肪分(コレステロールを含む)」はほぼすべてリンパ管から吸収されます。
小腸に達した時点で「糖分」は分解されてブドウ糖になっており、「タンパク質」は分解されてアミノ酸になっています。
ブドウ糖とアミノ酸は分子サイズが小さく、水に溶けますので、絨毛の毛細血管から血液の中に取り込まれます。
「脂肪分」は分解されて脂肪酸とグリセリンになっていますが、小腸の絨毛の表面にある細胞の中でくっついてモノグリセライドという小さい脂肪分になります。
モノグリセライドは分子が大きく、血管では吸収できません。
小腸の絨毛の中には、全て毛細リンパ管が入っていて、そこから吸収されます。
脂肪分がたっぷり含まれたリンパ液は真っ白になっています。
リンパ液が集められたプールを乳び槽といいますが、この名称は乳白色にも見えることに由来しています。
リンパは脂肪分が大好きなのです。
ちなみに、高脂血症の患者さんの血液を遠心分離機にかけると白いモノが出てきます。
血液の中に脂肪分がたくさん含まれているということです。
健康診断で「乳びプラス」と記載されていたら、血液に脂肪分がたくさん含まれているということです。

【食物繊維を摂る人は腸が元気!】

便秘が起こる原因の一つは、大腸での水分の吸収のしすぎです。
大腸に食物が長く留まり続け、すべての水を吸収してしまうと、便が固くなって便秘になってしまいます。
大腸表面の細胞には水の汲み込みを制御する物質があり、それが働いて水の吸収が制御されています。
大腸で水分を吸収しすぎないようにするには食物繊維が重要です。
食物繊維は網の目状になっていますので、お風呂で使うスポンジのように水をため込むことができます。
食物の残り物の中に水分が保たれることで、便が固くなるのを防ぐことができます。
食物繊維の中には分解されて吸収されるものがありますが、イモやごぼうのように水に溶けにくい不溶性の食物繊維もあります。
こうした不溶性の食物繊維が物理的に水分を保ち続け、排便しやすい便の固さを維持してくれます。
栄養にはならなくても重要な役割をしているのです。
長寿の村の食生活を観察してみると、食物繊維が含まれる野菜をたくさん摂っていることが分かります。
高齢者の方に話を聞くと便通がいい人は「風邪をひかない」と言います。
おそらく免疫機能が高まっているのだと考えられます。

信州大学医学部特任教授 大橋俊夫