林業普及指導員REPORT

島根県東部農林水産振興センター 出雲事務所 
林業普及グループ REPORT

高浜山林管理組合の現地視察会

2007年10月29日 | 森林整備
 昭和38年の合併から土地は出雲市の所有となり、税金は払わなくてよいが、固定資産税に見合う負担金を市に納めることとなりました。
 村有林の時代から昭和40年代までは山林から上がった収益で、地区の福利厚生、小学校の施設整備、地区の基盤整備に充当し潤いましたが、近年は松食い虫被害、シカ被害等により組合員の山林への関心が薄れてきています。

 今年春の総代会の際に自分たちの区有林(組合所有林)にもっと関心を持ち今後の組合運営をどうしたらいいのか考えるために、山を見て歩こうということとなり今回の現地視察会となりました。

 10月28日(日)8時30分 高浜コミュニティセンターに集合し、大社町遙堪地内の区有林に出かけました。組合からは柳楽組合長以下9名、出雲地区森林組合の長岡係長、普及グループから2名の総勢13名でした。 

 山林に入る前の現地打ち合わせの状況です。


 森林計画図の見方や区有林の林況について説明しています。


 普及グループ渡部が造林補助事業について説明し、その後森林組合の長岡さんが昨年度実施した間伐・シカの角こすり防止の枝条巻きについて説明をしました。
 間伐の方法や木材の価格、建築様式の変化等林業のおかれいる現状について話題になりました。


 スギの枝条巻きと柳楽組合長です。柳楽さんは松江の物産館の館長をしておられます。スギの50年生前後の林分です。


北山の稜線近くまで登りました。もう少しで鈴谷峠というところです。


 稜線近くの林分はアカマツの50年生前後でしょうか。県内の海岸近くのアカマツ林で残っているのは隠岐以外ではここ出雲北山だけとなりました。
 松食い虫空中散布や伐倒駆除についての意見交換を行いました。


 場所を移動して土砂流出防備保安林に来ました。治山堰堤が3堤以上できています。左側が区有林です。


 保安林の状況です。50年生前後の林分で9年前に間伐が行われたようです。この林分の伐採についていろいろ検討しました。
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