自由と平和、生存と共生のために

「誰もが人間らしく生きられるためには」という視点から、さまざまな社会問題についての情報をお届けします。

フィンランドの子育て支援とヘルシンキ中央図書館

2020-12-20 12:22:08 | いろいろ
 北欧の国フィンランドでは妊娠の届け出をすると無料で育児・子ども用品がはいった箱が贈られます。その箱はベビーベッドにも使えるということです。この制度は乳児死亡率の改善にも貢献したとのことです。
意味深!フィンランドの子供がダンボールベッドで眠る理由  Euro traveller

 ヘルシンキ交通局の路面電車やバスは、子どもをベビーカーに乗せていると運賃は無料です。長距離の鉄道路線には子ども向きの車両が用意されていたりします。小さな子どもを連れて海外旅行にいくならフィンランドと評価されています。
フィンランドヘルシンキは子連れ旅行にやさしい!
 maritabi

 フィンランドは読書が好きで図書館をよく利用する人びとが多いということです。また学校教育でも読書が重視されているようです。
 私も休日は近くの公共図書館で本を読んで過ごすことが多いのですが、ヘルシンキ中央図書館はうらやましい図書館です。広々としたスペースで車いすの方でも利用しやすい設計になっています。驚いたのは、ミシンや3Dプリンターなどの簡単な工作機械も無料で使えるということです。人びとの創造的な活動を支援する仕組みなのだと思います。建築デザインとしてもすぐれています。
 この図書館も子ども連れでも利用しやすいくふうがされており、玩具の貸し出しもしているとのことです。
ヘルシンキ中央図書館「Oodi」のんびり過ごしたい新たな観光スポット
 こどもとゆる旅

世界最高の図書館に選ばれたヘルシンキ中央図書館  Gigazine

ブレイクダンス、HIPHOP、移民

2020-12-18 18:02:59 | いろいろ
 ブレイクダンス(ブレイキン)が2024年パリオリンピックの競技として採用されました。ブレイクダンスはヒップホップ(HIPHOP)文化の一分野です。ヒップホップは1970年代にニューヨークの貧困地区でアフリカ系、カリブ系、ヒスパニック系の人びとが産み出した文化です。ブレイクダンスのほか、ラップやグラフィティなどが含まれます。
 ブレイクダンスは暴力の代わりにダンスの巧拙で争うところから始まったということです。スポーツは特別な設備や高価な用具を使う種目も多いですが、ブレイクダンスはそのようなことはありません。
 移民やその子孫が多いフランスではヒップホップ文化は大きな位置を占めています。近年、欧米では移民・難民を排斥する風潮、排外的ナショナリズムが高まっています。日本でも移民・難民に対する偏見や拒否的な感情が強いのは残念なことです。しかし、移民によって新しい文化の創造や発展がもたらされるという視点は大切だと思います。

歌「友よ」「イムジン河」「フランシーヌの場合」など

2020-12-18 18:02:59 | いろいろ
 「歌うこと、自由、平和、生存、抵抗のために」(12月6日の記事)の続きです。

「勝利への讃歌(Here’s to you)」
 映画「死刑台のメロディ」でジョーン・バエズが歌っていました。この映画は前世紀前半にアメリカで起きたサッコ・ヴァンゼッティ事件を描いた作品です。二人のイタリア系移民が強盗殺人事件の冤罪で処刑された事件です。当時は、世界中から抗議の声が上がりました。
 「私たちの心の中でいつまでも安らかに。最後の時はあなたたちのもの。その苦しみはあなたたちの勝利」と歌っています。
「勝利への讃歌(Here’s to you)」

「フランシーヌの場合」(作詞:いまいずみあきら、作曲:郷五郎)
 1969年3月30日、ベトナム戦争に抗議してパリで焼身自死したフランシーヌ・ルコントを歌った作品です。新谷のり子が最初に歌いました。
 日本では、由比忠之進(ゆいちゅうのしん)がやはり首相官邸前で抗議の焼身自死をしています(1967年)。
「フランシーヌの場合」

「Free Nelson Mandela(ネルソン・マンデラを解放せよ)」
 かつてアパルトヘイト体制下の南アフリカ共和国で獄中にあったネルソン・マンデラを歌った曲です。踊りながら歌える曲です。体を動かすのは解放感があっていいことです。
「Free Nelson Mandela(ネルソン・マンデラを解放せよ)」

「友よ」(作詞:岡林信康・鈴木孝雄、作曲:岡林信康)
 こうした曲はもうつくられることはないかもしれません。だからこそ、これからもどこかで歌い継がれてほしい曲です。
「友よ」

「イムジン河」
 映画「パッチギ」(監督:井筒和幸)の題材となった作品です。朝鮮半島での民族分断の悲しみが切々と歌われています。
「イムジン河」

差別、ヘイトについて考えるために

2020-12-13 20:39:53 | 共生・反差別
 COVID-19の流行とともに、感染者やその関係者に対するさまざまな差別的な言動が問題になっています。「自粛警察」と呼ばれる人びとの言動も問題になりました。この問題は、この病気についての私たちひとりひとりの受けとめ方、感じ方が問われている課題でもあるように思われました。
 「コロナ差別」だけでなく、私たちは、今起きているさまざまな差別事件の報道に接しても、「差別はいけないけれど、自分は差別はしていないから」と思ってそれで終わらせていないでしょうか。差別が生じてしまう私たちの社会のあり方を、また私たち自身の日常的無意識的な思いこみや感性のあり方などをだれもが問い直す必要があると思います。差別、ヘイト言動をなくしていくことは重要な社会課題であり、そのためには地道な学びと気づきが必要なのだと思います。
 具体的なことはまた記事に書くつもりです。

19日に日比谷公園で困窮者向け相談会、電話相談も

2020-12-12 19:34:58 | 反貧困
 感染症の拡大で生活に困っている方のための相談会です。電話による相談にも対応します。労働組合、市民団体、法律家などが協力して実施します。
 「助けて」「生きたい」という声を出すことが大切です。人間らしい生活と尊厳を取り戻すために。

19日(日)午前11時~午後5時:日比谷公園
電話相談 午前10時~午後10時:0120(157)930

19日に困窮者向け電話相談 日比谷公園では対面も 東京新聞