自由と平和、生存と共生のために

「誰もが人間らしく生きられるためには」という視点から、さまざまな社会問題についての情報をお届けします。

ブレイクダンス、HIPHOP、移民

2020-12-18 18:02:59 | いろいろ
 ブレイクダンス(ブレイキン)が2024年パリオリンピックの競技として採用されました。ブレイクダンスはヒップホップ(HIPHOP)文化の一分野です。ヒップホップは1970年代にニューヨークの貧困地区でアフリカ系、カリブ系、ヒスパニック系の人びとが産み出した文化です。ブレイクダンスのほか、ラップやグラフィティなどが含まれます。
 ブレイクダンスは暴力の代わりにダンスの巧拙で争うところから始まったということです。スポーツは特別な設備や高価な用具を使う種目も多いですが、ブレイクダンスはそのようなことはありません。
 移民やその子孫が多いフランスではヒップホップ文化は大きな位置を占めています。近年、欧米では移民・難民を排斥する風潮、排外的ナショナリズムが高まっています。日本でも移民・難民に対する偏見や拒否的な感情が強いのは残念なことです。しかし、移民によって新しい文化の創造や発展がもたらされるという視点は大切だと思います。

歌「友よ」「イムジン河」「フランシーヌの場合」など

2020-12-18 18:02:59 | いろいろ
 「歌うこと、自由、平和、生存、抵抗のために」(12月6日の記事)の続きです。

「勝利への讃歌(Here’s to you)」
 映画「死刑台のメロディ」でジョーン・バエズが歌っていました。この映画は前世紀前半にアメリカで起きたサッコ・ヴァンゼッティ事件を描いた作品です。二人のイタリア系移民が強盗殺人事件の冤罪で処刑された事件です。当時は、世界中から抗議の声が上がりました。
 「私たちの心の中でいつまでも安らかに。最後の時はあなたたちのもの。その苦しみはあなたたちの勝利」と歌っています。
「勝利への讃歌(Here’s to you)」

「フランシーヌの場合」(作詞:いまいずみあきら、作曲:郷五郎)
 1969年3月30日、ベトナム戦争に抗議してパリで焼身自死したフランシーヌ・ルコントを歌った作品です。新谷のり子が最初に歌いました。
 日本では、由比忠之進(ゆいちゅうのしん)がやはり首相官邸前で抗議の焼身自死をしています(1967年)。
「フランシーヌの場合」

「Free Nelson Mandela(ネルソン・マンデラを解放せよ)」
 かつてアパルトヘイト体制下の南アフリカ共和国で獄中にあったネルソン・マンデラを歌った曲です。踊りながら歌える曲です。体を動かすのは解放感があっていいことです。
「Free Nelson Mandela(ネルソン・マンデラを解放せよ)」

「友よ」(作詞:岡林信康・鈴木孝雄、作曲:岡林信康)
 こうした曲はもうつくられることはないかもしれません。だからこそ、これからもどこかで歌い継がれてほしい曲です。
「友よ」

「イムジン河」
 映画「パッチギ」(監督:井筒和幸)の題材となった作品です。朝鮮半島での民族分断の悲しみが切々と歌われています。
「イムジン河」