コム * デ * マクロビアン

パリでゆっくり穀物菜食 、贅沢貧乏の日記

ポチマロン potimarron

2006-02-27 | 山のもの  de la terre
マクロビオティックに関心を持ち出してから、栗カボチャ(potimarron)を頻繁に食べるようになりました。フランスのカボチャ(potironそれより大きいのがcitrouille)は水分が多いのでスープには最適ですが日本の食べ方には向かない様です。

カボチャは陰陽のバランスのとれた温帯産の野菜で、桜沢如一氏がヨーロッパでのマクロビオティック普及の際、北海道の栗カボチャの種を取り寄せポチマロンと名付けたのが始まりだそうです。

美味しいカボチャは、ただ蒸しただけでもほんわり自然の甘味が口いっぱいに広がり幸せになれます(私を幸せにするのはカンタンです☆)マクロビオティックの教え ”一物全体”ですからもちろん皮ごと頂きます。捨てるのは中の種の部分だけでしたが...

あらっ? この白い種の中の緑の部分は私が時々買うカボチャの種のロースト(graine de courge)と同じではないですか。そして..試しにこの種はカボチャを切る度に取って置くことにしました。クーポン券をためる様な楽しみです。役に立つか分からないけど...。

そろそろクーポン券が、いやカボチャの種がたまってきたので、面倒臭そうな作業の始まりです。そして、当分(いや、二度と)やらないと思う。フライパンで炒るまではいいですがその後、ひと粒ひと粒ハサミを入れてそおっと殻を剥く...4、5粒でやめました。
またカボチャの種が食べたくなったら買います。

もしくは、どなたかカボチャの種の殻剥きテク教えて下さ〜い!

新しい仲間 nouveaux copains

2006-02-25 | ものたち les objets
   計量スプーンは今迄無くても困りませんでしたが、このところ実験が増えたので購入してみました。無駄の無いデザイン、4ユーロ80サンチームでちょっと幸せです♡

   クルミ割りは無いととても困ります。
フランスで初めてお目にかかった殻付きのアーモンド、数カ月前にマルシェで”クルミの様に割ればいいのよ、簡単よ〜”とアドバイスももらったので買ってみました。...しかし..堅い、くるみの数倍堅い...。しまいにはパーン!とアーモンドではなくクルミ割りが真二つに折れてしまいました。

それからと言うもの、クルミを食べる時は床に置いてトンカチで割って食べてた私。見かねたドミニクは大工道具の中からペンチを持ってきてくれました。トンカチよりはペンチの方が便利、でも今日からはもっと暮らしが変わる♪

殻付きアーモンドはまだ残っていますが、怖くて新しいクルミ割りは使えません。どなたかアーモンドの殻割りテクを御存知でしたら教えて下さ〜い!

玄米 Guenmai (riz complet)

2006-02-25 | 食材 les ingredients
  玄米は美味しい♡ 元気のもと☆
いつもRiz rond complet を買います。南仏カマルグ地方(米の産地)のも美味しいと聞いたので今度試してみようと思います。以前、カレーをする時にriz Basmati complet(印度米の玄米)試してみたら..いまひとつでした。

夜は平皿に他の料理の横に添えてフォークとナイフで頂きます。フランス人は片手にパンを持ちながらごはん(米)を食べたりしますがいちいち介入するのも面倒臭いのでだまってます。
お昼は夕べの残りのごはんをホイルで包み、何か茹でながらその上で蒸して温め直すと美味しくなります(家には電子レンジがないので)。そして茶わんによそいお箸でゆっくり味わいます。

玄米は優しく2、3度洗い冬場は最低5時間水に浸けます。(夏場はもう少し短くて良いそう。)そして水加減を多め(1,5合:水の目盛りの2からもうちょっと多め)にして塩ひとつまみを入れれば炊飯器でもまあモチッと美味しく炊けます。本当は圧力鍋や土鍋で炊くと更に美味しくなるそうですが、我が家は電気コンロで火加減の調節もままならないのでいつの日かガスコンロのキッチンを夢見て...。

先の食事を予想して水にさえ浸けておけばOK。噛めば噛む程甘味のでる玄米は、みんな虜になるはず。

ちょっとまじめにマクロビオティックについて la macrobiotique

2006-02-24 | マクロビオティック
  マクロビオティックについて簡潔にまとめると

  ”自分の住んでいるところ(国産)の有機栽培で育てた穀物や旬の野菜を中心に皮から根っこまで丸ごとの命を陰陽のバランスが整うように食べること。砂糖、動物性食品は原則的に用いない。”
一、 穀物菜食  玄米等穀物と野菜を食べる
二、 身土不二  その土地で採れた旬のものを食べる  
三、 一物全体  皮、根など全て食べる
四、 陰陽調和  陰陽の食べ合わせでバランスをとる

この4つの教えがベースになっています。ちょっと宗教っぽいワ、堅苦しくて嫌だワという方はどうぞ飛ばして下さい。私はこの一はもとより、二と三がとても好きです。四についてはマイペースに学習中です。 これらは規則ではないので自分の調子に合わせて取り入れるだけで、毎日が楽しくなります。

”単純ねえ”と思われるかもしれませんが、マクロビオティックを始めてから
朝パッチリ目が覚める、身体が軽やか(家は体重計がないので実際のとこは分かりませんが)、お肌の調子が良い、頭の中もスッキリ、そしていつも穏やかな気持ちでいられる、のを実感しています♡

これはマクロビオティックと関係ないかもしれませんが、野菜などモノを買う時、その作られる過程、作り手の事を思い浮かべて嬉しくなったりします。逆に意地悪そうな売り子や投げやりにモノを扱ってる様な人、店(残念ながらパリには多々あります。)では絶対買いたくありません。




















































  

 

ドライフルーツジャム confiture de fruit sec

2006-02-23 | 甘いもの sucre
  一見何てことのないジャムに見えますがこれ、砂糖もシロップも一滴も入っていません。
毎週日曜のマルシェにピカルディ地方から林檎、梨、じゃがいも、そしてアンディーヴだけを売りに来るおじさんから買った100%りんごジュース。砂糖も保存料も入ってないので空けたら早く使いきらなければいけません。先日のタルト生地に使うために空けたので使い切り大作戦!

マクロビオティックではこんな風に100%りんごジュースを煮物などの甘味付けによく使います。
今日のジャムはドライフルーツ(アプリコット、レーズン)、シナモン少々とりんごジュースで煮詰めるだけ☆普通のジャムに比べ日持ちがしないので10日位が目安だそうです。

私は甘党ではありませんが、ジャムやお菓子はうちのこてこてフランス人のカラダの事を思い作るようにしました。マクロ(大いなる)ビオ(生命)ティックを自分だけ実践して健康に長生きするのでは、ちょっと違うかな?と思うのでカラダに良いモノのお裾分けです。”ガストロノミー(美食)”が優先の彼らにとってそんな事どうでもいいのかもしれませんが、結局私も理科の実験がしたいのでそれを理由に楽しんでいます♡

巴里豆腐事情 marche de Tofu a Paris

2006-02-22 | 食材 les ingredients
 郷に入れば郷に従え...自ら外国暮らしを選んだ私達は”美味しい冷や奴っこが食べた〜い”などと嘆いてはいけません。
もっとも最近は”鈴どうふ”という美味しい日本国産大豆を使った手作り豆腐もKYOKOや佳苗で買えるようになりました。御自分の豆腐作りのパッションの為に日本に修業にまで行かれたという鈴木さん手作りの”鈴どうふ”、いつの日か夏場にひんやりお豆腐そのものを味わいたい時の”小さな贅沢”としてとっておこうと思います。

 菜食主義者に不足しがちの動物性タンパク質を補うのが植物性タンパク質。お料理にお菓子にと豆腐をじゃんじゃん使う場合、コストも問題になってきます。最近の私は1kgパックのTofuの買えるモントルイユの自然食スーパー”ヌーボーロバンソン”までメトロで行きます。(パリ内、家の近所のナチュラリアでは500gのパックしかありません。1kgの方がちょっとだけお得です)。

 このフランス国産豆腐(もちろん大豆はsans OGM..遺伝子組み換えナシ)日本からいらした方が召し上がったら顔をしかめる様なギッシリ重たい、ボッソリ豆腐です。でも、これが便利、日本のマクロビレシピで作る場合の”豆腐の水きり”が必要ありません。(何事もポジティヴにとらえたい私です。)あまり固すぎる場合はそのレシピに応じて豆乳、オイルなどで
ゆるめます。

 さてこれで、レパートリーが広がります。豆腐マヨネーズ、豆腐クリーム、キッシュの中身にetc..それから、好みの厚さに切りフライパンで焦げ目をつけて生姜醤油で頂くのもシンプルで美味しいです。


アンナちゃん deux soeurs Anna

2006-02-22 | ものたち les objets
  我が家にはアンナちゃんが二人います。
 大きいアンナ姉さんの首をくるくる回して”もう降参〜!”と両手を上げたら、ゆっくりその手を下げてあげます。これで彼女の出番は終わりです。 はい、後は皆でゆっくり乾杯しましょう。

  プチットアンナは毎朝欠かさず働きます。これですりきり一杯お茶の葉をすくうのです。

  最近アンナ姉さんは出番が減って寂しそうです。前はキッチンでお料理しながらワインを嗜む御主人様だったのに、最近はあまり欲しく無いそうです。もちろん時々は頂きます。美味しいワインはやはりやめられませんし、やめようなどと思いませぬ...。

本 livres sur la macrobiotique

2006-02-21 | マクロビオティック
  フランスでマクロビオティックというとどこかちょっと宗教っぽい香りがしてしまうのが残念です。

桜沢如一氏(ヨーロッパではジョルジュ オオサワとして知られています)の本は10冊以上、写真右の青い本と同じタイプの製本で色とりどり出ていますが、fnac等一般の本屋では見かけません。(需要がないのでしょうか..?)パリには一件(フランス国内でも三件)しかないマクロビオティックオオサワセンターというのが偶然家のすぐ近所にあって(センターと言ってもかなり寂しい構えです)そこで買えます。マクロビレストラン”Grand appetit”にも数冊置いてありました。
最初に私が読んだのはこのシリーズの緑バージョンで、偶然近所の図書館で見つけて、結構,興味が湧いたのでその後続けて他のも読んでみました。時々外人の私が読んでもすぐ気がつく仏語の綴りの間違いがあったりします。それから、筆者の名前は NYOITI SAKURAZAWAとありますが、最近読んだ日本のマクロビオティック関係の記事には”さくらざわゆきかず”とありました。どちらが正しいのでしょう...?

左の久司道夫氏の本は、もっと宇宙の秩序とか科学的な事も書かれているので毎晩、布団の中に辞書も一緒に持ち込んで読んでいましたが、気がつくと朝床に落ちています。やはりもっと手っ取り早く...と、先日ネットで日本語版を注文してしまいました♡便利な世の中です♪




ブロッコリーのタルト tarte aux brocolis

2006-02-20 | おかず系  sale
  ブロッコリーがいっぱいあったのでタルトにしてみました。もちろん素材は全て植物性です。今迄はタルト生地がいまひとつ形にならなかったり、お味の方もキッシュというよりどこか和食が無理して洋食の形してる様だったり、と納得いきませんでした。さて、今回は ???

 焼けた〜!コクもあって美味しい〜!

  生地は粉と菜種油とりんごジュースだけ。サクサク冷めてもOK☆ タルトの中身のレシピには豆腐、練りごま、塩とありましたが、どうもなめらかさに欠けていたので勝手に豆乳、豆乳ヨーグルト、オリーブオイルを加えてみました。大成功♪ それと隠し味にnoix de mouscat(ナツメグ)も♡ ぜひ召し上がりにいらして下さい。

  今日学んだ事 : 五感を大切にしましょう。

乳製品について produits laitiers

2006-02-20 | 食材 les ingredients
  乳製品を取らないというのは以前は考えられなかった。お肉を食べない私はあえてその分栄養補給、と乳製品をせっせと取っていたし、私達は殆ど毎晩(週末、ヴァカンス中は昼でも)ワインを飲んで食事の締めくくりはフロマージュ♡私のお気に入りはコンテと山羊のチーズでした(過去形?)。 お隣の国からは美味しいパルメザンも手に入るし
確かにフランスの誇るワインとチーズは絶妙な組み合わせです。

  今でもお呼ばれの時などは、わざわざ選んで用意して下さったチーズのプラトーが回ってきたら、ちょっと頂きます。

  牛乳はそのままごくごく飲むのは苦手だったけれど、ベシャメルソースを作る時にはバターと一緒にかかせなかったし、その他、クレームフレッシュ、フロマージュブラン、ヨーグルト等、この半年全く買わなくなりました。

  この乳製品を代用するというのが、マクロビオティックの理科の実験的楽しみの一つなのだけど本当に楽しい。そして美味しく出来ると本当に嬉しい。              主な代用品は,大豆製品(豆腐、豆乳、豆乳ヨーグルト)。卵の代わりに”やまのいも”をすり下ろして繋ぎ等に使ったり...。

  この”やまのいも”は巴里でも手に入ります。(ignameという)私は家から三分の所にマクロビオティックの食材屋があるのでそこで買うけれど、中華、アフリカ系の店にも並んでいるしモノプリでも見かけます。子供の頃好き嫌いの多さは人一倍だった私は、とろろ芋も食べれない。(ヌルヌル系は苦手)その私が実験がしたい為に自分でやまのいもをする、(一度めはとても気持ち悪かった)。そして”こうや豆腐のヒレカツ風”の衣作りに使ってみる。

  ”卵なんて必要な〜い!” すごい驚きでした。全て植物性で作れる♪