
コンサート前にフォトセッションに応じるアーティストたち=東京都渋谷区のNHKホールで2008年1月28日、須田桃子撮影
著名なアーティストが音楽を通じて大腸がん撲滅を訴えるコンサート「ブレイブ・サークル・ライブ2008」が28日、NHKホール(東京都渋谷区)で開かれた。テーマソングを作曲した加藤和彦さんをはじめ、元(はじめ)ちとせさん、大貫妙子さん、槙原敬之(のりゆき)さんら、キャンペーンに賛同した8組が大腸がん検診や精密検査の受診を呼び掛けた。
コンサートに先立つ会見で、兄弟ユニット「F-BLOOD」の藤井尚之(なおゆき)さんが「ごく近い身内を大腸がんで亡くした。検診があることを知っていたら、こういう悲しい結果にならなかった。簡単で結果もすぐ分かる検診を広めたい」と語った。加藤さんも、便中の潜血を調べる1次検査について、「女性の死亡率は高い。恥ずかしがらずに受けてほしい」と呼び掛けた。
大腸がんの死亡者数は年間約3万8000人と、過去20年間で2倍以上に増え、女性のがん死亡原因の1位になっている。早期発見ならほぼ100%完治できるとされる。【須田桃子】
毎日新聞 2008年1月28日 20時19分 (最終更新時間 1月28日 22時30分)