しっかりと手を繋いでいる

爆豪｢さぁ、帰んぞ！｣
そう言って私の手を引いて歩き出す。
さっきみたく手首をつかむのではなく、しっかりと手を繋いでいる。
それが意外だが、なんだか嬉しくて少しだけきゅっと握ったら、かっちゃんはも握り返してくれた。
顔は見えなかったけど、耳が赤くなっていた。
それが何だか可愛くてちょっと笑ってしまったのは、かっちゃんには内緒だ。
あの日からかっちゃんはいずくんに何もしなくなった。
まだ態度はきついけど、前みたいな暴力はほとんどなくなった。
そしていずくんもなにやら最近は忙しいのか、私たちと一緒に帰ることも少なくなった。
体のあちこちに傷を作るとこが多い。
いずくんはいずくんなりに頑張っているのだろう……
私もできることをやろう……
これから雄英に行く前までトレーニングをしなきゃ！