端と底を行き来するRPG

そのとき、きっと誰かの中心blog。
アーカイブにある作品は人事を尽くした盛者必衰の入れ替え制。

テキストのかけら その39

2012-10-06 00:00:00 | Words shower
【マギ】
アニメ化するしね!というか、始まるしね!
シャルルカンとヤムライハと時々アラジンず。


「うるさいなぁ、魔術馬鹿」
「本当にそうなんだからしかたないでしょう?」
「へいへい、今日も正論『だけ』言いにきたのか」
「別の言葉が欲しいの?」
「そうして欲しいね」

「……割とあんたを気に入ってる」

「……そりゃ、どうも」

☆☆☆

真正面から抱き合わなきゃいけない状況ってどんな状況?

「不可抗力だとして、今のこの状況はなに?
 あまり好ましくないわね」
「んー、同感」
「じゃあ、改善する努力をしたらどう!?」
「……もうちょっとだけ、な?」
「ズルいわよ…シャルルカン…」
「名前呼ぶのもズルいだろ、ヤムライハ」

☆☆☆

「待っても来ないわよ」
「あ、ヤムおねえさん」
「アリババでしょ?」
「…うん」
「ウスラトンカチが拉致ってたから」
「そっか」

====

「はい、俺と稽古するねー」
「ちょっ!俺には先約が!!」
「アラジンっしょー?知ってるー」
「知ってるなら…!!」
「『自由に会えない』苦しみも覚えとけ、な?」

====

「すごい勢いで拗ねてたわ」
「こっちもだ、だから思いっきりしごいてやった」
「鬼」
「いいんだよ、どうせ今頃、報告しあってんだろ?」
「……そうね」
「正直、鍛練が間に合いそうもないんだよ。
 死なせるわけにもいかないしなぁ」
「……大丈夫でしょ、馬鹿は死なない」
「そうだといいねぇ」

死なないで。
   死なないよ。

☆☆☆

モルジアナは、和気あいあいとしている場所にはちょっと入りづらいと思っている。
入り口はいつでもアリババとアラジンが作ってくれる。
そこに導いてくれるのはマスルール。

「……行かないのか?」
「…っ別にそんなわけじゃ」
「……行けばいいと思うぞ」
「モルジアナ!!こっちこいよ!おやつ!!」
「モルさん、全部、食べちゃうよー!」
「あ…」
「……行け」
「う、うん!」
「ああああああああ!!マジで食いやがった!!」
「おいしいよね!これ!」
「食ってねぇよ!!」

====

「楽しそうだなー、あいつら」
「混ざる?」
「んー、今はいいやー」
「ふうん?」
「……行っていいの?」
「それ、ズルいわ」
「だろ?だから、ここにいるの」

行って欲しくないって自覚する。
出来るだけ傍にいたい日だってある。

☆☆☆

「そこの物理馬鹿」
「なんだよ、理論馬鹿」
「理論じゃないわ、魔法よ」
「あんまり変わらないだろ」
「……どうして、あんな戦い方をしたの?」
「べっつにぃ?」
「……私のせい?」
「自惚れんな、あぁしたほうが早くケリがついた、ただそんだけだよ」
「……ありがとう」
「……無事でよかったよ、ほんと」

庇ったつもりはないんだ。
ただ、君を助けたかった、ただそれだけなんだ。

☆☆☆

「おい、魔法馬鹿」
「なによ、剣術馬鹿」
「俺の獲物獲んなよ!!マジ、ビビったわ!」
「…―後方から応援の怪物が来ていた。
 あいつが呼んだんでしょう、だから倒した、それだけよ」
「……そっか。それはありがとう」
「別に、国のためよ」
「背中、護ってくれるんだろ?」
「護る価値があればね」

庇ったつもりなんてない。
ただ、あなたの血をみたくなかった、ただそれだけ。

☆☆☆

「お前、剣術は好きか?」
「好きですね」
「お前、ボイン好きだろ?」
「まぁ、それなりに」
「お前、ヤムライハが好きなんだな?」
「は…―、何言わせるんですか」
「ちっ」
「舌打ちしてんじゃねぇよ、出歯亀!!」

====

「ヤムライハは、魔術が好きか?」
「はい」
「強い男は好きか?」
「それなりに」
「異性のどこに魅力を感じる?」
「ご自分の仕事をなさる殿方が好きです」
「……はい」

☆☆☆

※アリババが来る前

「あれ?シンは?」
「また脱走したらしいわ」
「え、マジ?訓練場の使用許可まだなんだけど。
 弱ったなぁ…」
「……午前中、本読みをするからどうぞ」
「すまねぇ、恩に着る!!」

困っていたから、譲っただけ。
別に横顔になんか見惚れていない。

☆☆☆

「邪魔」
「えー?」
「集中できない」
「集中できないのは、ひとがいるから?
 『俺』がいるから?」
「自惚れてる暇があったら、腕を磨きなさい、剣術馬鹿」
「へいへい、気を付けまーす」

☆☆☆

「珍しいわね、どうしたの?」
「んー、別にぃ…」
「では、なぜ、私の個室に来たのかしら?」
「なんでだろうな、気付いたらいたんだよね」
「ちょっと!しっかりしてちょうだい」
「……最後かなーって」
「……不吉なことを言わないで、ばかっ」

いつでも死と背中合わせ。
君を恋しいと思うと、もうダメなんだ。

☆☆☆

「やべぇ、腰…捻った…」
「えぇ!?大丈夫ですか、師匠!」
「次、何かあったらダメだ、立てる気がしない」
「ええええええ!!?」
「ねぇ、シャルルカ…ン…」
「「あ」」
「す、すまない」
「俺の腰、崩壊しました…」

名前呼びはくるよね。

☆☆☆

「そこの『師匠』さん」
「なんだよ『おねえさん』」
「…―いつ、終わる?」
「…―もう終わった」

請われたら許しましょう。
恋われたら応えましょう。

☆☆☆

「不味い、なんだこりゃ」
「だめですか」
「レモンのはちみつ漬けがまずいって…、ある意味天才現る」
「う~ん…、才能ないのかな…」
「アリババは大人しく剣術磨いとけ」
「じゃあ、師匠が食べた一番のやつって?」
「あー、ヤム…―」
「剣術馬鹿、そろそろ軍議の時間だ…ぞ…」
「「今のなし!!!!」」
「すみません、聞いちゃいました…」

するっと名前が出てきちゃう、そんな関係です。

☆☆☆

「『おねえさん』こっち向いてよ」
「……あとにして」
「あれ?機嫌悪い?」
「そうですねー」
「なんで?」
「……それ、アラジンの呼び方じゃない」
「……ヤム?」
「なに、シャル」
「あ、俺がダメだ、腰に来る…」

シャルルカンは常に腰の危機。

☆☆☆

※実際にアニメイトで売られています。

「俺の姿が印刷されたシーツなんてどうだろうか」
「誰が買うのか、教えてもらっていいですか。
 いい顔してもダメです」

====

「……そんな馬鹿な」
「どうだ?」
「意外なくらい売れ行き好調です」
「え!!マジで!?」
「シンが驚かないでください!!」

====

「ここは八人将のものも作った方がいいだろう!」
「悪乗りしないでください!!」
「……」
「シャル」
「うん?」
「まさかとは思うが?」
「……別にいらねえや、俺」
「そうか、今の沈黙は賛同かと思ったけど?」
「だって実物いっし?」
「誰が」
「じゃあ、作ってもらうかな。寂しい一人寝の時にでも使うさ。
 そうしたら、俺の使えよ、ヤム」
「…―っ誰が使うか!」

====

シャルルカンがいないときにこっそり使ってて。
ある時、見つかっちゃえばいいんだよね!

「ち、違う、これは、その!!」
「……急いで帰ってきたらこれだもんなぁ。
 ま、『俺』が二人いるみたいだから、今はいいわ」

「別室、覚悟しといて?」

☆☆☆

「男なんてー!!」
「あー、はいはい、水」
「どうせ、私は、魔法しかないですよーっだ」
「そんなことないって、ほら、立って」
「私の話なんて面白くないわよ……」
「俺が聞くってば。んじゃ、お先です」

「しっかり持っていったな」
「シンには真似できない爽やかさですね」

☆☆☆

「別にねー、男は必須じゃないのよー。
 でもね、魔法ばっかじゃなーって、ねぇ、聞いてる?」
「……聞いてる」
「うん、でね、こう、酒場に行くでしょ?
 喋ることなーんにもなくてね、でも楽しんでほしいからー」
「……いい心がけ」
「話せば話すほどみんな引いてくのー、なんでー?」
「……俺は聞いてる」
「うん、ありがとー」

====

「もうね、男なんてみーんな魔法使えばいいのよ。
 あ、名案じゃない?ちょっと聞いてる、マスルールぅ」
「剣術に決まってるだろ、バカ女」
「……あ」
「マスルールはいい奴だな、俺が来たら代わってくれた」
「え、あ……」
「さあて聞きましょうか?魔法の話」
「……飛んだわよ」

☆☆☆

「悪い顔」
「ワイルドっしょ?」
「全然」
「あそー」
「……なによ?」
「じゃあさ、ウルフは好き?」
「噛まないでよ、馬鹿犬」
「へいへい」

*******************

森久保祥太郎と堀江由衣って…!!!
早くも腰のアラートが鳴ってます。

さてさて、まとめてみましたけど。
原作でお互い呼んだことあったっけ?
とりあえず、ヤムさんの戦いにシャルが手助けするのは承知しないらしいです。
「あいつ(※ヤムライハのこと)」が。

死が二人を分かつまで。
どうかどうか、あなたのそばで。
あの世界じゃ、いつ、誰が呪われるかもわからない。

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