端と底を行き来するRPG

そのとき、きっと誰かの中心blog。
アーカイブにある作品は人事を尽くした盛者必衰の入れ替え制。

君に咎はなく

2010-09-25 02:30:00 | ワンピース
自分の『父親』はDr.ヒルルク。
『母親』はドクトリーヌ。
じゃあ、ゾロは。
自分にとって何なのだろう。

Little Sworn Brother

ある日のサウザンドサニー号。
台所には、サンジとチョッパーとウソップ。
甲板にはゾロとルフィがいた。
口火を切ったのは、チョッパー。

「…ほっとけねぇ」
「あ? どした、チョッパー?」
「ゾロだよ」

ドガン!とすごい音がした。
サンジが勢いよく包丁を叩きつけたらしい。
見事にまな板に突き刺さっていた。

「ああ、ダメだ、我慢できねぇ!」
「おおおお、落ち着け、チョッパー!!」

ウソップが急激に落ち着かなくなる。
お前にはまだ将来があるだとか。
確かにあいつはいいおと…奴だけどだな、とか。
チョッパーは構わず、むしろウソップを哀れむようにみた。

「何言ってるんだ?」
「だ、っで! チョッパーがほっとけねぇって…!」
「ほっとけないだろ、怪我してばっかなんだから」
「へ?」

これ見よがしにため息なんかつく。
せっせと医療セットを用意して、扉に手をかけた。

「ルフィと一緒に訓練してるとすぐ熱くなっちゃうんだ。
 ブルックのときは、刀傷がひどい。
 俺がちゃんと看といてやらないと」
「そ、そうね…」

ウソップはそう言うしかない。
何というか恥ずかしい。

「診療で体をまさぐれる俺って勝ち組?」

ふっと鼻で笑う。
その余裕にウソップが凍り付く。

「邪魔する気はないけど、程々にね、二人とも」

今度こそウソップは顔を覆って駆けだした。
サンジはといえば、今度こそまな板が真っ二つ。
チョッパーは何事もなかったかのようにゾロの元へ歩いていく。

「ゾロぉ、人間関係泥沼で泥パックしてみる?」
「…それ、ナミの受け売りだろ」
「う、よく分かったな…」
「余計なことしか教えねぇな、あいつは」

はぁ、とゾロはため息。
気を取り直して、チョッパーは気を引き締める。
すっかり医者の顔だ。

「腕出せ、捻ったろ」
「…おぅ」
「しょうがないなぁ、ゾロは」

これじゃあ、どっちが年上だか分からない。

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明智のお礼その2。
ギャグになりきれなかった…。
そうだよな、最近、書いてなかったものな。

この作品の答えは「少しだけ兄弟分」「でっかい弟」推奨。
それ以外の答えもあるかもしれない。

ウソップとサンジは「⇒」あると思います。
というか、ウソップはそういう設定をして輝く男。
THE貧乏くじ。

ゾロチョってことだったけど。
意に添えていなかったらすまない。
今はこれくらいで我慢してください。

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