人生どう転ぶかなんて分からない。
一期一会、先人はいいことを言う。
高校生活一年目っていうのは基本一回きりだ。
メリハリなしに過ごすのはもったいないと思うし。
女の子とドキドキするのが高校生の本分だと思っている。
むしろそれしかない。
なのに、入学したこの高校は絶対に部に所属しないといけなかった。
つまり、放課後は強制的に部活動ということだ。
なんという時間の無駄遣い!!!
青春は待ってくれないんだぞ。
スクールオブサークル
「ろくな部活がないな…」
なんだってんだ、この汗くさい部活動の数々は。
かといって、読書部だのに興味はない。
じっとしてるのは個人的に性に合わないからだ。
でも、剣道部やら柔道部やらはもっと性に合わない。
こりゃあ、いよいよ幽霊部員になるしかないかと思っていると。
長鼻のクラスメイトが飛んできた。
「今、幽霊っつったか!?」
どうやら声に出していたらしい。
恥ずかしい。
女子に聞かれてなかったろうな。
「汗くさい部の幽霊部員になるしかないかって言ったんだ」
「じゃあよ、俺の部の幽霊部員になってくれよ。
人数が全然足らねぇんだ」
「何部?」
「超常現象研究会」
「他あたれ」
なんだってそんな得体の知れない部に入らにゃいかんのか。
超常現象?
全部見間違いか、勘違いだ。
怖いと思うから怖いんだ。
断じてそんなものはありえねぇ。
「いいじゃんかよぅ!
幽霊部員になるつもりなら何入ったっていいだろ!?」
「…まぁな」
ぶっちゃけサボレればなんだっていいんだ、本当は。
もっと言うなら、さっさと帰って料理がしたい。
「これから立ち上げるから先輩もいないぞ!?
それに超常現象研究会の幽霊部員なんて洒落てるし!」
「活動内容は?」
「主に学校で噂になってることの真相解明」
「面白いのか?」
「文句ばっか言うなぁ、部長やるか?」
「冗談」
くわあっとあくびをすると。
廊下から騒がしい声が届いた。
長鼻のクラスメイトが再び飛んでいく。
元気な奴だねぇ、と他人事に思っていると。
ひぇええ、と情けない声がした。
えーっともしかして巻き込まれたか、あいつ。
「ゾロは剣道部の人間だ!!
何が超常現象だ、ふざけるな!!」
「ぼぼぼぼ、暴力はんたーい!!」
「あ、ロロノアじゃんか」
様子を見に来てみれば、緑頭の男がそこにいた。
仏頂面に三連ピアス、間違いなくロロノアだ。
奴は目を見開いて俺をみる。
信じられないものをみたような顔だ。
「ここに進学したのか。
もっと剣道のすごいとこに行くかと思ってた」
「…お前こそ空手はどうした、サンジ」
「剣道のゾロに空手のサンジ…」
一気に辺りがざわめき出す。
あー、面倒なことになった。
「ロロノア、超常現象の研究したいよな!」
「あ?」
「素晴らしいじゃねぇか、超常現象。
世界の理はそこにあるに違いない!」
「…入る」
「「なっ!!!?」」
悪いね、先輩方。
「俺たち」普通の男の子に戻りますってな。
おら、行くぞ。
「え、マジ?」
「人数欲しいんだろ?入れとけ入れとけ」
長鼻クラスメイトの言外に「そっちの道のほうが…」と聞こえる。
中学で散々やったから、どうでもいいね。
結果ばかり求められて自由を与えられなかった。
それはロロノアも同じだろう。
全国一位の実力があったから、さらに重圧やら期待度がキツかったはずだ。
遠くに嘆きの声を聞きながら俺たちは職員室へ。
確か「同好会」は3人からOKだから、あとは顧問だ。
「というわけで、顧問お願いします」
「私なんかでいいんですか?」
ひとの良さそうなメリー教諭を捕まえる。
実際、とてもひとがいい。
この学校の良心と言っても過言じゃない。
何とか了承が得られ、ついに発足した超常現象研究部。
が、さっぱり方向性がみえていない。
何をどうすればいい?
「まずは自己紹介からいくか。
俺は部長ウソップ!
キャップって呼んでくれていいぞ」
「サンジ」
「ゾロ」
「簡単すぎんだろ!?」
「幽霊部員だぞ?もう会うこともねぇだろう」
「俺は寝れればそれでいい」
サボるために入ったんだから、活動しちゃ意味がない。
だが、ウソップは諦めなかった。
指を高々とあげ、震える声で宣言する。
「今週中に『伸びる少年』の謎を究明する!!
これは部長命令だ!!!」
やれやれ。
まぁ、一回くらいは活動しておくか。
*************************
某所で呟かれていたネタその2。
高校生パロ、超常現象部。
カプ要素ゼロでお送りしました。
高校生、部活。
今は何もかもが懐かしい(ぉ
一期一会、先人はいいことを言う。
高校生活一年目っていうのは基本一回きりだ。
メリハリなしに過ごすのはもったいないと思うし。
女の子とドキドキするのが高校生の本分だと思っている。
むしろそれしかない。
なのに、入学したこの高校は絶対に部に所属しないといけなかった。
つまり、放課後は強制的に部活動ということだ。
なんという時間の無駄遣い!!!
青春は待ってくれないんだぞ。
スクールオブサークル
「ろくな部活がないな…」
なんだってんだ、この汗くさい部活動の数々は。
かといって、読書部だのに興味はない。
じっとしてるのは個人的に性に合わないからだ。
でも、剣道部やら柔道部やらはもっと性に合わない。
こりゃあ、いよいよ幽霊部員になるしかないかと思っていると。
長鼻のクラスメイトが飛んできた。
「今、幽霊っつったか!?」
どうやら声に出していたらしい。
恥ずかしい。
女子に聞かれてなかったろうな。
「汗くさい部の幽霊部員になるしかないかって言ったんだ」
「じゃあよ、俺の部の幽霊部員になってくれよ。
人数が全然足らねぇんだ」
「何部?」
「超常現象研究会」
「他あたれ」
なんだってそんな得体の知れない部に入らにゃいかんのか。
超常現象?
全部見間違いか、勘違いだ。
怖いと思うから怖いんだ。
断じてそんなものはありえねぇ。
「いいじゃんかよぅ!
幽霊部員になるつもりなら何入ったっていいだろ!?」
「…まぁな」
ぶっちゃけサボレればなんだっていいんだ、本当は。
もっと言うなら、さっさと帰って料理がしたい。
「これから立ち上げるから先輩もいないぞ!?
それに超常現象研究会の幽霊部員なんて洒落てるし!」
「活動内容は?」
「主に学校で噂になってることの真相解明」
「面白いのか?」
「文句ばっか言うなぁ、部長やるか?」
「冗談」
くわあっとあくびをすると。
廊下から騒がしい声が届いた。
長鼻のクラスメイトが再び飛んでいく。
元気な奴だねぇ、と他人事に思っていると。
ひぇええ、と情けない声がした。
えーっともしかして巻き込まれたか、あいつ。
「ゾロは剣道部の人間だ!!
何が超常現象だ、ふざけるな!!」
「ぼぼぼぼ、暴力はんたーい!!」
「あ、ロロノアじゃんか」
様子を見に来てみれば、緑頭の男がそこにいた。
仏頂面に三連ピアス、間違いなくロロノアだ。
奴は目を見開いて俺をみる。
信じられないものをみたような顔だ。
「ここに進学したのか。
もっと剣道のすごいとこに行くかと思ってた」
「…お前こそ空手はどうした、サンジ」
「剣道のゾロに空手のサンジ…」
一気に辺りがざわめき出す。
あー、面倒なことになった。
「ロロノア、超常現象の研究したいよな!」
「あ?」
「素晴らしいじゃねぇか、超常現象。
世界の理はそこにあるに違いない!」
「…入る」
「「なっ!!!?」」
悪いね、先輩方。
「俺たち」普通の男の子に戻りますってな。
おら、行くぞ。
「え、マジ?」
「人数欲しいんだろ?入れとけ入れとけ」
長鼻クラスメイトの言外に「そっちの道のほうが…」と聞こえる。
中学で散々やったから、どうでもいいね。
結果ばかり求められて自由を与えられなかった。
それはロロノアも同じだろう。
全国一位の実力があったから、さらに重圧やら期待度がキツかったはずだ。
遠くに嘆きの声を聞きながら俺たちは職員室へ。
確か「同好会」は3人からOKだから、あとは顧問だ。
「というわけで、顧問お願いします」
「私なんかでいいんですか?」
ひとの良さそうなメリー教諭を捕まえる。
実際、とてもひとがいい。
この学校の良心と言っても過言じゃない。
何とか了承が得られ、ついに発足した超常現象研究部。
が、さっぱり方向性がみえていない。
何をどうすればいい?
「まずは自己紹介からいくか。
俺は部長ウソップ!
キャップって呼んでくれていいぞ」
「サンジ」
「ゾロ」
「簡単すぎんだろ!?」
「幽霊部員だぞ?もう会うこともねぇだろう」
「俺は寝れればそれでいい」
サボるために入ったんだから、活動しちゃ意味がない。
だが、ウソップは諦めなかった。
指を高々とあげ、震える声で宣言する。
「今週中に『伸びる少年』の謎を究明する!!
これは部長命令だ!!!」
やれやれ。
まぁ、一回くらいは活動しておくか。
*************************
某所で呟かれていたネタその2。
高校生パロ、超常現象部。
カプ要素ゼロでお送りしました。
高校生、部活。
今は何もかもが懐かしい(ぉ
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