「チェット兄ちゃん、遊んでー!!」
近所に住むタネ坊は友達のニドリィナと一緒に、毎朝必ずやってくる。
半分鬱陶しいと思いつつも面倒を見てしまうのは、彼の性分だ。
10歳という大人とも子供ともつかない中途半端な立場も影響して。
遊び相手兼弟分といった具合で付き合っていた。
「今日はどこ行くー?」
「森がいいなー」
子供たちは森が好きだ。
どうしてだかはいまいち分からなくなった。
何故だろう。
「うぃっす、チェット」
「あ、デュー兄ぃ、おはよー」
「おはよう、タネ坊。 元気だな~」
「うん!」
「これからどこ行くんだ?」
「森だよ~!日光浴するのー」
ふぅん、と意味ありげにデューイは返事をした。
空とチェットに視線を送り、彼に近づくと耳元で囁いた。
「午後から雨が降りそうだから、早めに帰ってこいよ。
それから、最近、不良がたむろしてるらしいから警戒するように」
「分かった」
話が済むと、デューイは去っていった。
どうやらまた火の出し方の練習をしているのがバレたらしい。
手にいっぱいの食料を持っていたから、家事手伝いをさせられているのだろう。
友の忠告を受けつつ、3人は森へ入っていった。
大変なことになってしまった。
ぽかぽかと暖かい日差しが差し込んでいたから油断したのだ。
雲行きも怪しくなってきたので。
日向ぼっこもこれくらいにして帰ろうとしたとき。
周りを不良グループに囲まれてしまっていた。
リーダー格と思われる男の顔には、赤い刺青がされていた。
なんてことだ、よりにもよってあの「ザングス」の一派だ。
「ここは、俺たちの縄張りでな?
勝手に入ったらいけないんだ。
いいか、お前らは不法せんきゅーで・・・」
「ザングス、不法侵入」
「不法侵入で、俺たちに裁かれる。
まずは、おめえからいくか?」
ザングスはタネ坊にゆっくりと近づく。
タネ坊は怯えて、声を出すことも逃げ出すことも出来ずその場から動かない。
助けなければ。
分かっているのに体が動かない。
圧倒的な恐怖が襲ってくる。
そこに悪魔が囁いた。
不良グループの視線は、タネ坊に向いている。
自分をマークしている人間はいない。
自分だけなら逃げられる。
助かるんだ。
足にぐっと力が入った。
回りを見回して、逃げ道も確認した。
さあ、逃げるぞと、走り出そうとしたそのとき。
炎がザングスたちを襲った。
悲鳴が森にこだまする。
不良グループが雲の子を散らすように去っていく。
自分の後ろに気配がした。
これは誰だ?
降り出した雨の中、4人で帰った。
怯えたタネ坊を背負って、ニドリィナと手をつないで歩いているのは。
助けに駆けつけたデューイだった。
その顔は険しくて、声をかけられそうもなかった。
怒っているのだ。
理由は分かりきっている。
自分が逃げ出そうとしたから怒っているのだ。
タネ坊たちを家に送り届けて、2人きりになると。
デューイに思いっきり殴られた。
殴られることをしたのだ、仕方ない。
「俺、今、すげぇ怒ってる」
「うん」
「なんでか分かる?」
「僕が、逃げようとしたからだろ?」
「半分正解。けど、一番むかつくのはそこじゃない」
「戦わないで逃げたからかい?」
また殴られた。
今度は衝撃で地面に叩き付けられた。
デューイの顔が見えない。
「勝てないと思ったら逃げるのは、当たり前だろ?
どうしてそこで、”みんなで”助かろう、逃げようって思わないんだ!
自分だけ助かればいいなんて、思ってもやっちゃだめなんだよ!」
「どうして、”一人で”逃げようとした!?
最低だよ、お前!!」
「俺、チェットはもっと賢いと思った。
がっかりしたよ」
デューイの声だけが聞こえて、感覚はなくなっていた。
自分が泣いたことは覚えている。
けれど、それから先の記憶がない。
どうやって家に帰ったのか、寝たのか。
雨は止まなかった。
近所に住むタネ坊は友達のニドリィナと一緒に、毎朝必ずやってくる。
半分鬱陶しいと思いつつも面倒を見てしまうのは、彼の性分だ。
10歳という大人とも子供ともつかない中途半端な立場も影響して。
遊び相手兼弟分といった具合で付き合っていた。
「今日はどこ行くー?」
「森がいいなー」
子供たちは森が好きだ。
どうしてだかはいまいち分からなくなった。
何故だろう。
「うぃっす、チェット」
「あ、デュー兄ぃ、おはよー」
「おはよう、タネ坊。 元気だな~」
「うん!」
「これからどこ行くんだ?」
「森だよ~!日光浴するのー」
ふぅん、と意味ありげにデューイは返事をした。
空とチェットに視線を送り、彼に近づくと耳元で囁いた。
「午後から雨が降りそうだから、早めに帰ってこいよ。
それから、最近、不良がたむろしてるらしいから警戒するように」
「分かった」
話が済むと、デューイは去っていった。
どうやらまた火の出し方の練習をしているのがバレたらしい。
手にいっぱいの食料を持っていたから、家事手伝いをさせられているのだろう。
友の忠告を受けつつ、3人は森へ入っていった。
大変なことになってしまった。
ぽかぽかと暖かい日差しが差し込んでいたから油断したのだ。
雲行きも怪しくなってきたので。
日向ぼっこもこれくらいにして帰ろうとしたとき。
周りを不良グループに囲まれてしまっていた。
リーダー格と思われる男の顔には、赤い刺青がされていた。
なんてことだ、よりにもよってあの「ザングス」の一派だ。
「ここは、俺たちの縄張りでな?
勝手に入ったらいけないんだ。
いいか、お前らは不法せんきゅーで・・・」
「ザングス、不法侵入」
「不法侵入で、俺たちに裁かれる。
まずは、おめえからいくか?」
ザングスはタネ坊にゆっくりと近づく。
タネ坊は怯えて、声を出すことも逃げ出すことも出来ずその場から動かない。
助けなければ。
分かっているのに体が動かない。
圧倒的な恐怖が襲ってくる。
そこに悪魔が囁いた。
不良グループの視線は、タネ坊に向いている。
自分をマークしている人間はいない。
自分だけなら逃げられる。
助かるんだ。
足にぐっと力が入った。
回りを見回して、逃げ道も確認した。
さあ、逃げるぞと、走り出そうとしたそのとき。
炎がザングスたちを襲った。
悲鳴が森にこだまする。
不良グループが雲の子を散らすように去っていく。
自分の後ろに気配がした。
これは誰だ?
降り出した雨の中、4人で帰った。
怯えたタネ坊を背負って、ニドリィナと手をつないで歩いているのは。
助けに駆けつけたデューイだった。
その顔は険しくて、声をかけられそうもなかった。
怒っているのだ。
理由は分かりきっている。
自分が逃げ出そうとしたから怒っているのだ。
タネ坊たちを家に送り届けて、2人きりになると。
デューイに思いっきり殴られた。
殴られることをしたのだ、仕方ない。
「俺、今、すげぇ怒ってる」
「うん」
「なんでか分かる?」
「僕が、逃げようとしたからだろ?」
「半分正解。けど、一番むかつくのはそこじゃない」
「戦わないで逃げたからかい?」
また殴られた。
今度は衝撃で地面に叩き付けられた。
デューイの顔が見えない。
「勝てないと思ったら逃げるのは、当たり前だろ?
どうしてそこで、”みんなで”助かろう、逃げようって思わないんだ!
自分だけ助かればいいなんて、思ってもやっちゃだめなんだよ!」
「どうして、”一人で”逃げようとした!?
最低だよ、お前!!」
「俺、チェットはもっと賢いと思った。
がっかりしたよ」
デューイの声だけが聞こえて、感覚はなくなっていた。
自分が泣いたことは覚えている。
けれど、それから先の記憶がない。
どうやって家に帰ったのか、寝たのか。
雨は止まなかった。
ザングス萌え(;´Д`)ハァハァ
隣で彼に注意した補佐官さんは誰ですか!?
そこらへん妄想補完するから!!
やばいよ何か知らんがすごい来た!!
やっぱいいコンビだなー!
チェットとデューイ。
デューイ君のがちょっと大人びた感じなんだね。
いいにゃー(*´∀`)
見た目的にチェットの方が大人っぽい(大きい)と
何だか素敵な気がする(勝手に言ってろ
1ということは続きがあるんですな?
楽しみにしてますぜぃ!
暇だったら本家日記ででもやってミソー
みつけて拾ってきただけなので
無視も全然平気なのでヨロー
Q1.あなたの好きな犬種は何ですか?
Q2.今どんな犬種を飼っていますか?
Q3.あなたにとって愛犬はどんな存在ですか?
Q4.愛犬の特技を教えてください。
Q5.愛犬のくせは、なんですか?
Q6.今愛犬はどのようなスポーツをしていますか?
Q7.あなたの愛犬はなにか資格を持っていますか(CDなど)。
Q8.あなたの愛犬はパピーの頃とくらべ何か変わりましたか(1つ教えてください)?
Q9.最後に愛犬に出会えて一番嬉しかった事を教えてください。
Q10.最後に回す人3人を決めてください。