晴れた空。
心地いい風。
流れる川。
いい匂いのする森の中。
流れる時間はひたすら穏やかで。
思い思いに過ごす午後は大半が昼寝をしていたそんな日。
騒動っていうのは、突然、起こる。
静かな森を爆音が震わせ。
風を熱風に変えた。
昼寝から一気に現実に引き戻されて。
皆、状況把握が出来ていないとき。
一人だけは理解していた。
チェットだ。
やれやれ、とため息ひとつ。
ちょっと待っててとだけ言い残し。
やや森の奥へ行くと。
「元凶」がそこに呆然と座り込んでいた。
いつも着ているオレンジ色の服が真っ黒になっていた。
「また失敗したの、デューイ?」
「・・・、ちょっと火を大きくしただけなんだけどなぁ」
「僕たち、まだ子供なんだよ?お父さんたちみたいにうまくいくもんか」
「チェットは冒険心がないなぁ」
自分の作り出した火のススで真っ黒になった服を手で払いながら。
デューイはむっすりと立ち上がった。
その様子を冷めた目でチェットは見つめるばかりで。
頭を掻きながら歩くデューイは、火の出し方ばかりを考えていた。
そうやって肩を並べて帰る頃には、両親がカンカンに怒っていて。
デューイは夕飯を抜きにされた。
夜になって。
チェットはこっそり様子を見に行った。
案の定、彼はひざを抱えて飢えていた。
窓から無理矢理体をねじ込み、室内に入る。
「おーい」
「・・・腹減った」
「そうだろうね、うん、だからこうして持ってきたんだ」
家からくすねて来た食料を彼に渡す。
彼は絶句して、ぽかーんと口を半開きにしている。
「今度やるときはこういう風に、バレないようにやんなよ?」
「・・・昼間と言ってること違うじゃん」
「あれは正論を言ったまでだよ。
どんどん練習しなきゃ、強くなれないだろ?
バレなきゃいいのさ、バレなきゃ」
「お前、時々黒いよなー」
「世渡り上手と言ってくれ」
僕らが、大人と子供の中間点にいた頃の話。
心地いい風。
流れる川。
いい匂いのする森の中。
流れる時間はひたすら穏やかで。
思い思いに過ごす午後は大半が昼寝をしていたそんな日。
騒動っていうのは、突然、起こる。
静かな森を爆音が震わせ。
風を熱風に変えた。
昼寝から一気に現実に引き戻されて。
皆、状況把握が出来ていないとき。
一人だけは理解していた。
チェットだ。
やれやれ、とため息ひとつ。
ちょっと待っててとだけ言い残し。
やや森の奥へ行くと。
「元凶」がそこに呆然と座り込んでいた。
いつも着ているオレンジ色の服が真っ黒になっていた。
「また失敗したの、デューイ?」
「・・・、ちょっと火を大きくしただけなんだけどなぁ」
「僕たち、まだ子供なんだよ?お父さんたちみたいにうまくいくもんか」
「チェットは冒険心がないなぁ」
自分の作り出した火のススで真っ黒になった服を手で払いながら。
デューイはむっすりと立ち上がった。
その様子を冷めた目でチェットは見つめるばかりで。
頭を掻きながら歩くデューイは、火の出し方ばかりを考えていた。
そうやって肩を並べて帰る頃には、両親がカンカンに怒っていて。
デューイは夕飯を抜きにされた。
夜になって。
チェットはこっそり様子を見に行った。
案の定、彼はひざを抱えて飢えていた。
窓から無理矢理体をねじ込み、室内に入る。
「おーい」
「・・・腹減った」
「そうだろうね、うん、だからこうして持ってきたんだ」
家からくすねて来た食料を彼に渡す。
彼は絶句して、ぽかーんと口を半開きにしている。
「今度やるときはこういう風に、バレないようにやんなよ?」
「・・・昼間と言ってること違うじゃん」
「あれは正論を言ったまでだよ。
どんどん練習しなきゃ、強くなれないだろ?
バレなきゃいいのさ、バレなきゃ」
「お前、時々黒いよなー」
「世渡り上手と言ってくれ」
僕らが、大人と子供の中間点にいた頃の話。
ウヒョーイ!(何
チェットかわいいなあ…(*´∀`)
まだひのこも使えない感じ?
そうして大人になってゆくのだね!
デューイも素敵!
黒いというか、悪知恵が働くというか(笑
いいコンビだvv
是非この辺りの子供っぽい二人をもっとプリーズ。