頭痛

ルークは長考から戻ってくると、窓に視線を移した。
窓いっぱいに広がる空。
蒼く広いそれは、”ウミ”とは別のものなのだと繰り返し教えられた。
その空には鳥が自由に飛び回っている。
ぼんやりとその様子をしばらく見ていた。
飽きるまでにそう長い時間はかからなかった。
何となく屋敷を歩くことにした。
身体を部屋の出口に向け、ドアに手を掛けた。
その時だった。

「…っつ！！！！」

ズキズキと頭が痛む。
縛り付けるような、刺すようなこの独特の傷み。
「頭痛」だ。
以前からあったのだが、最近は特に頻繁に襲ってくる。
声も一緒に聞こえている。
ガイにこのことを話したことがあるが、珍しいことなのだという。
頭が割れそうな程の痛みは、声がやむと消えていく。
息を整えて、改めてドアを開けた。

屋敷は何も変わっていなかった。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

ゲームのスタート位置にようやく着けました。
少しオリジナルを加え、単語を封印しながら書いているわけですから。
大変で、そして長かった…。

ルークの初台詞が「…っつ！！！！」になってしまいました。
ま、いっか。
ゲーム本編はなんでしたっけね。
一人で居るときに喋ると「独り言」なので、かなり寂しいです。
寂しい子になってましたっけ、無知ルーク。
自分にパチーンしたいです。