端と底を行き来するRPG

そのとき、きっと誰かの中心blog。
アーカイブにある作品は人事を尽くした盛者必衰の入れ替え制。

甲斐の虎

2009-07-16 19:59:55 | BASARA
「帰ってこぬな、あやつら」

武田信玄の器を知るべし

信玄は、今日も斧を地面に突き立て。
その上に立っていた。
若虎と称される愛弟子が筆頭忍者を引き連れて。
奥州の伊達に会いに行ってしまい。
手持ちぶさたになって、こうしている…。
わけでは、ないが。
端から見れば、そうにしか見えない。

「佐助も不憫なものよ。
 あやつの笑顔をみたくば、独眼竜に会わねばならぬとは」

虚空を睨んで、独り言。
主に忠誠以上の何かを抱えているのは、薄々感じていた。
感じてはいたが、特に今まで何もしてこなかった。
弊害がなかったからだ。
だが…。

「幸村がああも独眼竜に依存するは、わしのせいか」

遠征に行っても、奥州に誰が行ったというと。
幸村は気が散って全く戦力にならない。
かと言って、そう簡単に行ってよいとも言えない。
相手は敵なのだ。
だが、それでも幸村を奥州に行かせるのは。
他でもないこれからあるであろう侵攻に備えて、だ。
幸村はそのことをすっかり忘れているようであるが。

「困った弟子よ」
「お館様ぁああああああ!」
「うりゃああああ!」
「ぶはっ」

条件反射で鋭く出された右拳が幸村の顔にめり込む。
ん? 今、どこからきた?

「さすがお館様。
 いやぁ、すっきりした」
「佐助か、いつ戻ったのだ?」
「つい今しがたです。
 お館様を見つけるや否や、空から飛び降りるんですもん。
 ほんと、俺ってフラれっぱなしですよ」
「佐助よ、今は耐えるのだ」
「どちらか選べって言うんですよ。
 まったく、俺の身にもなれっての」
「…では、選ばせるか」
「へ?」

両拳を打ち合わせ、気合い十分待ったなし。
信玄は伸びている愛弟子を乱暴に起きあがらせた。
足を持って。

「立て、幸村ああああ!!!」
「う、わっ、は!」
「汝に問おう。
 幸村よ、わしと独眼竜、どちらか一方をはっきりと選べ」
「は・・・ぅ!!!?」

ブチッ。

「わしじゃないんかああああああ!!!!!」
「ぎゃあああああ!!!」

「あー、もう、この人たらし」

****************************

結局救われないのが、佐助ポジション。
お館様は別に →幸村 ではありません。
選ばれて当然、というパパポジションです。
そこは即答するところだろうがあああ!!と怒っておいでです。

さて、次はゾロサンいくか。
レッツパーリー。
あれ?

実は、コーザとビビが好きだったりします。
ウソップとルフィ、チョッパーはトリオで好きです。
「いやぁ、そこは死んどけよ、人として」は名言。

コメントを投稿