端と底を行き来するRPG

そのとき、きっと誰かの中心blog。
アーカイブにある作品は人事を尽くした盛者必衰の入れ替え制。

お前が悪い

2009-07-21 21:40:00 | ワンピース
『ナミさんが好きだああああ!!
 ナミさんが欲しいいいいい!!』
『サンジー!!!』

「っていう展開はないかな」
「「「ないない」」」

ある日の麦わら一味

「俺の手料理食べてんだぞ?
 ないわけないだろ」
「それだったら、俺たちだって食ってるだろ」
「あー、込めてる愛情が違うんだよ、愛情が。
 そりゃあ、もう、込めてるからレディには」
「俺たちは?」
「カスっぱだな」

「「か、かすっぱあああああ!!!??」」

ウソップとチョッパーは飛びす去り。
トレーニングのため遠巻きに見ていたゾロにしがみつく。

「聞きました? ねぇ、聞きました?」
「ゾロぉぉおお、俺たち、カス食べさせられてたんだってぇ~」
「カスでうまいんだから、いいじゃねぇか」
「そ、そうか!!」

チョッパーが目を輝かす。
しかし、冷静にウソップが返す。

「でもよぅ、カスでこんだけうまいんだから。
 ナミたちが食ってるのは相当うまいな」
「そ、そうか!!」

チョッパーが「あああああああああ」という顔をする。
表情豊かな青鼻トナカイから視線をはずすと。
我らが船長がじーっとある方向を見ていた。

「…ルフィ。
 ナミを睨んでもしょうがないだろう」

会話に参加していなかったくせに。
しっかり聞いていたらしい。
食事に関しては、サンジの次に地獄耳だ。
話はそこで途切れ。
思い思いに過ごしだして。
しばらくした頃。

「本日のデザートだ。
 ありがたく食いやがれ」
「「マジでえええええ!!!!」」

ジェラートだった。
女子部は、器に盛られてフルーツソースがかかっている。
男子部は、木の棒に固められたものが配られた。
これが、サンジの言う「愛の差」らしい。
うまいうまいと頬張るメンバーを尻目に。
ゾロだけが難しい顔。
ち…と舌打ち一つ。
そういうことをやるか、と動く。
近付く。
見下ろす。

「…男に見つめられる趣味はねぇぞ」
「俺もねぇよ」
「あ? 今してんのはなんだよ?」
「てめぇ、こうなることを期待してたろ?」
「俺はナミさん以下女性陣に期待してたんだが」
「残念だったな」
「…盛ってんじゃねぇよ」
「お互い様だろ」

**************************

笑うしかねぇ。
俺ぁ、笑うしかねぇよ。
ゾロの内緒話を知ってるのがいつも「サンジ」なのが悪い。

何もなかった、と傷だらけで言いやがってこの色男!!

Mr.プリンスとMr.ブシドーが好きです。
惚れる。
ゾロの出番を切に願いつつ。
ああ、そういえば最近「麦わら一味」の出番がないなと思うこの頃です。

コメントを投稿