端と底を行き来するRPG

そのとき、きっと誰かの中心blog。
アーカイブにある作品は人事を尽くした盛者必衰の入れ替え制。

The same intention as the same one

2009-06-20 22:07:35 | BASARA
「いい加減にしろよ、てめぇ!!」
「そっちこそ、いい加減にしろってんだよ。 you see?」
「わっけわかんねぇ!! んだそりゃ!?」
「…なんだっけな」
「おい…」

似てるもんは似てる

風の噂にこういった種類のものがあったのが、そもそもの始まりであった。
最初に聞きつけたのは、片倉小十郎。

「政宗様! この小十郎に黙って海に行かれたのですか?」
「ハァ? いつも俺にくっついてるくせによく言うぜ」
「そうなのですが、眼帯をした男が昨今、瀬戸内で暴れまわっていて。
 それが”政宗”様であるとの噂が出ております」
「…なんだ、そりゃ」


同時期・瀬戸内。
その日は快晴、波も穏やかであったが男の心境は大荒れだった。

「な・ん・で、俺様の手柄が”まさむね”なんだよ!!」
「アニキの名前、きちんと言ってるんですけどね…」
「気にいらねぇ、気にいらねぇぞ」


「「直接、会ってケリつけねぇとなぁ」」


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

「いいか、この世界に眼帯キャラは二人もいらねぇ。
 生き残るのはこの俺、長曾我部元親よ!!」
「俺の目は、病気でやっちまったもんなんだよ!!
 てめぇみたいに、戦闘中にやったもんとわけが違う」
「傷はなぁ、男の勲章よぅ!
 まぁ、お前みたいないいトコ生まれのお坊ちゃんは?
 傷なんて付いたことなくて泣くかも知れねぇけどなぁ」
「んだと、てめぇ!!」
「やんのか、アァ!?」


外野席:見届け人サイド

「決着つくんすか、これ?」
「さぁな、あの紫野郎が折れりゃあ終わりだ」
「おっかねぇ。 眉間に皺出来ちゃうよ?」
「元からだ」
「少しは黙れぃ、佐助。
 幸村、お前も落ち着かぬか!」
「し、しかしお館様…」
「お前が何か言ってケリがつくものでもない。
 そこの男が言うとおり、どちらかが折れるしか収束は見込めまい」
「うううう…」


「いいか、うちの小十郎はなぁ。
 俺が背中を任せられる人材なんだよ。
 てめぇにおんぶに抱っこ野郎どもと一緒にすんじゃねぇ!」
「なんだと、この野郎!!
 俺と毛利との仲を甘くみんじゃねぇぞ!!
 豊臣なんか一捻りだ、ひ・と・ひ・ね・り!」
「ハッ! 最近、毛利を落とされたくせに何が一捻りだ!」
「もう救援したわ!! この半月野郎!!
 毛利が孤軍で豊臣とやっちまったから負けただけだ!!」
「おんぶに抱っこじゃねぇか!!」
「あいつはツンデレなんだよ!!
 おんぶすらさせてくんねぇんだよ!!」


外野席:見届け人サイド

「決着つくの、これ…」
「身内自慢ならば、負けんぞ」
「政宗様…、この小十郎、どこまでもあなたと共に…」
「く、俺の名がなぜ出ない!! 政宗殿ぉぉぉお!!!」


「あいつら、柄は悪いが戦う意志を最後まで持ってるんだ」
「おー、俺のところもよ。
 明智…だっけ? あそこはダメだな」
「~♪ 意見が合ったな」
「恐怖で縛った軍ほど連帯感がねぇ。
 まぁ、闇は闇で惹かれるもんがあるってぇなら話は別だがな」
「織田信長んとこがそうだぜ?」
「おだ?」
「知っといて損はねぇ。
 水軍求めて攻めてくるかも知れねぇからな」
「…てめぇ」
「恩を売ってるわけじゃねぇ。
 ただ、眼帯仲間が減るのをみたくねぇ。
 そんだけだ」
「眼帯仲間…か。
 へっ、気に入ったぜ」

外野席:見届け人サイド…?

「離せ、離せ佐助ええええ!!」
「ダメだってば!! ちょっ、旦那!!」
「政宗殿ぉぉぉぉお、そんな紫芋がな、な、仲間とは!!
 この幸村はなんなのですかああああああああ!!」

「…折れずともまとめるとは、なるほど、よいものを見たわ」
「政宗様が納得したなら、それで構わんが…。
 今度はこちらがうるさそうだ…」

「政宗殿ぉおおおおお!!」
「あっ…、旦那ってば!!」

「なんだぁ?」
「真田幸村」
「敵か?」
「似たようなもんだ」
「困ってるなら、手ぇ貸すぜ?」
「…それもありか」

共同戦線、いきなり発動の予感。

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ごめん、前田家後回し。
この二人、眼帯以外にも兵の柄の悪さ、慕われ方、話し方が似ていて。
身内自慢をしあって欲しかったのでこうなりました。
ほぼ会話で構成されているので。
誰が話しているのか分からないとキツイ。
後で見て分かれば大丈夫なはず…。

あ、見届け人サイドに座ってるのは武田軍です。
「眼帯キャラはこいつです!」っていう宣言を見届けるために来たはずですが。
幸村の「愛」がいらん方向に向かってこのあと合戦が始まる…わけないか。

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