端と底を行き来するRPG

そのとき、きっと誰かの中心blog。
アーカイブにある作品は人事を尽くした盛者必衰の入れ替え制。

学級崩壊

2010-05-17 02:30:00 | BASARA
「出席ヲ取リマッース。
 呼バレタラ返事ヲシテネ」

日本語はぺらぺらのくせにどこかイントネーションがおかしいザビー教諭。
このクラスほど担任の話を聞いていないクラスはないだろう。
とにかく、自分勝手に行動する問題児が揃っていた。

「サンデー毛利!」
「はい、ザビー様」
「チェスト島津!」
「おう、ザビー様」
「スノーいつき!」
「今週も生活苦しいだな…、どこ削るべか」
「ワイルド武蔵!」
「あー、かったりぃ。 帰ろうかな」
「トレジャー元親!」
「いい加減、目ぇ覚ませ!毛利!」
「貴様こそザビー様の愛がなぜわからん!」
「私語ハ慎ミナサイナコトヨー」
「「すっこんでろ!!!」」
「ハイ…、スミマセン」

ショボンとして引き下がるザビー教諭をよそに。
本気で喧嘩を始めた瀬戸内組。
その騒ぎの中、武蔵は大きな欠伸を隠さずに実行する。
出席をとるのは無意味だと進言したのは、副担任の北条氏政教頭。

「小太郎もおるし、本願寺くんもおる。
 問題ないからさっさと朝礼を終えてしまえ」
「ソウデスネ…、デハデハ埴輪。
 サイレント風魔…、マッスル顕如出席、ット。
 ミナサーン、今日ハ血沸き肉踊ル運動会デース!
 優勝スレバ、ゴ褒美ザクザク、信者増量~」

クラスの半数以上が超反応。
真っ先に声を上げたのは、金ぴかの衣装に身を包んだ生徒。

「何ぃ!!褒美とは、まさか金か!?」
「校長ノ意向デ希望スルモノガ貰エルラシイネー。
 マァ、勝タナキャ絵ニ書イタ餅~」

もちろん、大嘘である。

「気合いじゃあああ!!気合い入れろぉ!!
 わしの筋肉が切れておるぞおおおお!!」
「勝てば家計が助かる・・・」
「ザビー様が望むなら!」
「勝テバハッピーガ待ッテマース!
 愛ナド運動会中ハクソクラエデース!!」

気合い十分、待ったなし。
ここに勝利に飢えた(動機は不純)クラスが誕生した。
目指すは褒美、得るものは信者。
いざ、合戦。

*********

ザビーのネーミングセンスはいいのか悪いのか。
とりあえず。
小太郎の外伝はなかったことにしてください…。

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