査読突破への長い道のり。
投稿された論文の顔となるのが、アブストラクト。
学術ジャーナルの中には、アブストラクトのみを見て査読へ進めるかどうかを決める編集部もあり、第一関門となる学術ジャーナルの編集スタッフ(編集委員)を納得させなくてはいけません。そのため、アブストラクトで発見・結論を端的に示す必要があります。
アブストラクトに何を書くか
アブストラクトは、書くのを最後まで取っておかず、執筆の早い段階でおおまかに書いてみると、全体の構成を俯瞰するのに役立ちます。論文を書き終えた時点で、目標とするジャーナルの投稿規定を確認し、アブストラクトについての文字数制限、フォーマット、スタイルに合わせます。
アブストラクトには、以下の問いへの回答をします:
- なぜこの研究を実施したのか
- 研究の具体的な課題、用いた手法は何か
- どのような発見があったか
- その発見はなぜ価値があるのか
5つのポイント
次の5つのポイントにも気を付けて書きましょう:
- 正確かつ明瞭簡潔に全文を表しているか
- 唐突な略語や耳慣れない専門用語はないか
- 引用は原則的にはしない(例外あり)
- キーワードをなるべくたくさん使用すること
- 本文を読まずにアブストラクトの内容が理解できるか
↓↓書き方のご参考に↓↓
10 Good Abstract Examples That Will Kickstart Your Brain (kibin.com)
ジャーナルに合わせて修正
ジャーナルごとに読者層に合わせた規定が細かく存在するので、必ず以下のことも確認します
- アブストラクトのスタイル(論文の種類によって違う場合があるので注意)
- 結果の述べ方(データや統計も併せて示して)
- 文法的なルール(動詞は能動態・受動態の両方が認められているか、時制の指定など)
- 専門的な用語の有無(避けるべきか、投稿時には含んだバージョンを提出し、専門用語を使わないバージョンを別途準備する場合もあり)
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