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emitanの心にうつりゆくもの

日常のこと、テレビドラマのことなどを中心に・・・

FINAL CUT 最終話

2018-03-14 16:36:13 | 2018冬ドラマ
最終話(第9話) 「“殺人犯”の衝撃告白!?ついに真犯人登場 緊迫&逆転の末テレビで明かされる真相とは メディアへの復讐完結最終回2時間SP!!」

2時間ということで間延びしていないか心配していたのですが、とても濃厚で息詰まる展開が続いていて、
12年前の真実がキチンと明らかになったし、
メディアからの謝罪も受けたし、
最後に登場人物みんなが、左遷等をされていても どことなく晴れやかな表情で、重しが取れたようになっていて、
とてもいい最終回だったと思いました。


前回の最後で小河原若葉(橋本環奈)のお腹にナイフが刺さっていたのは、若葉の自作自演だと思っていたけど、まさか兄・祥太(山崎育三郎)が書いた筋書き通りだったとは
「どんなに彼を好きか 証明してみせて」なんて言って妹自らが傷つけるのを唆すなんて、とんでもないヤツですね。
育三郎さん、サイコパスな兄が、ものすごく合っていました。
ボンボンで、知的で、何を考えているか分からない・・・

弁護士資格を持っているような、頭の切れる人が犯罪を起こすと、こんなに立証が難しくなるのですね。。。
でも、しゃべりすぎて、ボロを出して

アメリカの法曹界の言葉
「依頼された案件の事実が不利なら、法を主張せよ。
 法において立場が弱ければ、事実を主張せよ。
 そして、法も事実も負けそうな場合、ひたすら相手の弁護士を罵倒せよ」
・・・放送局内で対峙しているシーンでは、てっきり中村慶介(亀梨和也)が不利になったと私は観ていたのですが、
ミスターメディア・百々瀬塁(藤木直人)は「中村さんを罵倒し始めた時、確信しました。あなたが真犯人だと」
長い心理戦でしたが、とても見応えがありました!


真犯人が捕まってホッとしていたら、そうそう、母・早川恭子(裕木奈江)を自殺に追い込んだメディア側の謝罪についてが、まだでした
祥太が逮捕された後の、慶介 VS 百々瀬、そして百々瀬 VS ディレクター・小池悠人(林遣都)のシーンも、とても熱量があって引き込まれました

セリフを書き留めます

百々瀬
「認識の違いかもしれないが、前にも言ったように我々はその当時あった事実を報じたまでだ。
 間違ってはいない」
慶介
「そうやってなかったことにするんだよな、アンタらは。
 都合が悪くなると、途端に触れなくなる。
 結局アンタらは、特別だと思ってる。
 何を大声で騒いで何を黙るか、自分たちが決められる、そういう特別な力があると思ってる。
 だけど、傷つけられて黙ってる人たちがいるっていう事を忘れるな!」
百々瀬
「もちろん忘れてない!
 いつも瀬戸際で悩む。
 だが、我々の仕事は、世間の人の『知りたい』『面白い』に応える。それが全てだ!
 それが間違ってるとは思わない。
 むしろみな、何が面白いか言えず、きれいごとだけが正論としてまかり通る、そんな社会の方が問題だと思っている。
 それでも妻の映像を流すというなら流せ。
 私たちは間違ってない!」
慶介
「もうみんな一方的にただ受け取る時代じゃない。
 情報は手に入る。
 それぞれが面白い事は自分自身が見つける。
 せめて見せてみろ、あるべき姿を。
 沈黙してる人の声を聞く、何か伝える事で人の心を動かす、そういうのが役目だろ! 
 今のままで本当に胸張れるのかよ!?
 過去を正して、未来を見せろ!
 使命を果たせ!ミスターメディア」

謝罪するつもりはないそぶりを見せていた百々瀬だけど、ミスターメディアとして胸を張ることが出来ないと判断して、誰にも相談することなく、独断で謝罪をしましたね。
「若い世代のテレビ離れが加速、ネットやゲームが脅威となった今、みなさんの期待に応えたかった私は、より面白く、より強くと、いつしか事実を曲解するようになりました。
 無認可保育園女児殺害事件、12年前事件を過剰に報じたことで、当時参考人に過ぎなかった早川恭子さんを結果糾弾してしまったこと、斬鬼の念に堪えません。
 改めて早川恭子さんとそのご遺族に、哀悼の意を表します。
 大変申し訳ございませんでした」

「面白い」を提供するために どんどんエスカレートして、人の心を動かす手段を間違えてしまった百々瀬だけど、ようやく気付いたというか・・・
でも、慶介に脅されたから嫌々謝罪したというのではなく、自らの誤りにしっかりと気付いて、心から思った上での謝罪となったのは、とても良かったです。
それでも亡くなった恭子は戻ってきませんが、慶介が前を向けるようになったので。。。

そして、そんな百々瀬の心からの謝罪は、百々瀬の妻・薫(霧島れいか)にも届いたようですね。
若年性アルツハイマーで、夫の事も分かる時と分からない時があるのかもしれないけど、夫に対して無表情だったのに、テレビで百々瀬が謝罪する姿を観た後は、微笑みを返して手を握ってくれて・・・

でも、高田清一郎(佐々木蔵之介)に「なら、何で辞めるんですか?」と言われた時に、「戻る時、騒がれるために」と言ってニコッと笑った姿には、百々瀬「らしさ」があって、とてもいいラストシーンだと思いました
今後、復活の機会を虎視眈々とうかがって、でも鮮やかにメディアに復活した時には少し違った「クリーン」な百々瀬が観れるかもしれませんね!?


慶介がメディア、小河原家、警察内を嗅ぎまわって追い詰めて真相を掴んだ本作。
ストーリーとしては面白かったと思うのですが、3者の描き方をもう少し観やすくというか盛り上がるように配分していったら、もっともっと面白くなったのでは?
そして、セリフが少し長くてクドかった部分が多かったように感じました。
でも、メディア自身が「メディアの裏側・ダメな所」を描いていて、果敢に攻めていて、最終話で言いたかったことが しっかりと伝わり、とてもチャレンジングな作品になっていたので、良かったな~と思いました。

主演の亀梨君が、毎回本当に色んな人と対峙して、悔し涙を流し、とても大変だっただろうなと思いましたし、
脇を固めるキャストが、みな曲者に見えて、ハラハラドキドキしながら毎回観ていました。
番組公式ツイッターもマメに更新してくださっていたので、そちらも楽しかったです。
みなさま本当にお疲れ様でした!!
__________

最後に、百々瀬について少しだけ。

慶介と祥太と3人のシーン、そして慶介と2人で言い合いになったシーン、とても見応えがありました!!
慶介と祥太の会話の中から何とか新事実を見つけ出そうと聞き入って、間に入って・・・
そしてミスターメディアとしてドーンと慶介と対峙して立ちはだかる姿に、完全に見入ってしまいました。

一番いいな~と思ったシーンは、小池から恭子を自殺に追い込んだのに間違えを認めないのかと責められた時に、「嫌なら辞めろ!!」と怒鳴ったシーンでした
直人さんが怒鳴るシーンは何回もあったけど、マイクが追い付くギリギリの音量の怒鳴り声・・・今までで一番力が入っていたように思いました。
メチャメチャ怖かったです!

直人さんがワイドショーの司会者役ということで、楽しみでもあり、少しドキドキしていたのですが、とても板についていて、安定していて、しかも怖くて、でも信念も感じられて、とても素晴らしかったです!
「てぇへんだ!」も大好評でしたし(笑)
新たな直人さんを観ることが出来て、とても嬉しかったです。
本当にお疲れ様でした!
←web拍手です。
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