最終話 「聖なる夜に贈る奇跡」
※いつもはあらすじを書いてから感想を書くのですが、あらすじがとても長くなったので、今回は感想を先に書き、あらすじは一番下に置くことにします。
30分延長で、一部生放送の最終回。
生放送部分は、わずか2分・・・この2分のためにわざわざ中井貴一さんと香里奈ちゃんが札幌に来たのね
お疲れ様です!!
この日、私も札幌にいて、同じくらいの時刻に外を歩いたのですが、札幌にしてはとても寒い日だったので、空気が澄んでいたからかえって「生」に見えづらかったかも、と思ったりして録画を観ていました。
・・・生放送にするメリットはあったのかなぁ(爆)
北海道人としては、けっこう嬉しかったですけどね。
以下は本編の感想を書きます。
かなり中身の濃い最終回でしたね。
統一郎が二三男に兄弟であることを告白し、そのことを二三男が受け入れ、新生「ミラクル魔法瓶」社が再出発するということをギュギュっと詰め込んで、でも丁寧に進めていて、良いセリフもたくさんあったなぁ~と(だからあらすじが長くなったというか)。
まぁ、「あるわけねぇだろ、んなもん!」な展開は相変わらずでしたけどね
もっと現実っぽい展開にした方が・・・とは思うのですが、役者と演出家と音楽等の効果でしっかりカバーはされていたとは思います。
でも、表裏一体だったとも思うんですよね。
たぶん、どこかのサジ加減を間違えたら、非難と言うかバッシングが出たかも・・・。
それが、この何とも言えない視聴率(低くはないけど高くもない)になったのかな~、と思います。
面白かったけど、完全にお腹を抱えて笑ってスッキリするような面白さという訳ではなかったかな、と。
統一郎の告白(私とあなたは腹違いの兄弟)を聞いた時の、二三男演じる木村君の屈託のない笑顔は素敵でした。
二三男役は、やっぱり木村君がハマリ役だったんだな、木村君じゃないと絶対にダメだったんだな、と思えた瞬間だったような気がします(私としては)。
・・・で、父・巌の最期の言葉「お前は社長の器ではない」の意味ですが・・・
統一郎に勉強ばかり教えていたけど、二三男の屈託のない笑顔と表裏のない性格(人を引き込む能力)を知って、その性格を統一郎にも身につけてもらおうとしてああいうことを言い残した、ということで良いのかなぁ?
それとも、その先の肝心な事(例えば「弟から足りないところを補って会社経営をしていきなさい」)を言おうとしていたけど、言う前に息を引きとってしまったのか??
うやむやで終わってしまいましたね
要は、実の息子に対して「超ドS」ってことだったってことで・・・(←違う!! 笑)
でも、二三男のあの性格は、巌のDNAではなく、間違えなく「二三男の母のDNA」ですよね(←これは間違えない!!)
サンタの話を兄弟でしていたけど、そのセリフを冷静に考えてもやっぱり父・巌は完全に統一郎への教育方針を間違えていましたよね。
まぁ、深く考えちゃいけないドラマなので、「兄弟、仲良くなって良かったね!!」と思えば良いのかな
統一郎がホームレスになったのも、冷静に考えれば・・・ねぇ。
急に一文無しになるとは思えないのですが(二三男はカープグッズに投資し過ぎて貯金がほとんど無かったという設定でしたけど、統一郎は・・・)
それとも、二三男たちへ酷い事をした反省をするために、自ら同じ状況に身を置いたということ?
それとも単に、マスコミや社員等から逃げるため?
ミラクル社の立て直しまで数週間はかかっただろうけど、統一郎は数週間も公園にいたの??
・・・おっと、また深く考えてしまった(笑)
でも、統一郎の中の人ファンとしては、
・段ボールにくるまるフジッキー
・無精ひげのフジッキー
・涙目のフジッキー
・寒空の下で震えながら暗記をする乱れ髪のフジッキー
・タキシード姿(上半身だけ!?)のフジッキー
・生まれ変わった真の社長として声を張り上げるフジッキー
などなど、萌えどころ満載でした
でもでも、やっぱり「2日間以上保温効果のある究極の魔法瓶」というような高性能の魔法瓶って、どういう場合に必要なんだろう??と、どうしても思ってしまいます
魔法瓶を作りたい人たちが1,507人いても、それを欲しいと思うお客様がいなきゃ・・・
まぁ、「魔法」という言葉を活かしたくて、魔法瓶じゃなきゃダメだったんだよね、このドラマは。
だから、やっぱりそこもスルーしないとダメか(笑)
でもね、魔法瓶を作る工場をみんな統一郎のいるミラクル社の元につかせたんだから、最後の生放送部分での二三男たちは魔法瓶をどうやって作ったんだろうねぇ・・・
辻さん達を使うことは出来ないよね、普通は。
この生放送部分は、妄想の世界だったということなのか?(笑)
終盤、ホールへ社員を集めて、統一郎が謝罪したシーンはジーンときましたが、
財前、よく社員側に座れたよねw
これまで財前がやってきたことは、「統一郎の責任」にいつの間にかすり替わったということなのかな?
そして、ここの会社の社員1,507人はみんな「大きいものに巻かれる」「常に団体行動」ってことなのかな??
退職する時も、統一郎を再び社長として認める時も、社員全員で行動するというまさにドラマ的展開www
・・・まぁ色々とツッコみながら観ていましたよ~、楽しみながら。
ツッコミどころ満載のドラマだけど、セリフはまともなことを言っているから、たぶん最後まで楽しんで観ていられたような気がします。
「意地とかプライドとか看板とか、そんな小さなことでつまずかないで、これが正しいと思うことに突き進んで行こうよ」とか「人との繋がりを大事にしていこう」とか、そんなことを言いたかったんですよね、たぶん。
まぁ、現実世界ではこんなには上手くいくわけはないけど、伝えたいことは伝わってきたような気がします。
そんなこんな、あれこれ考えていくうちに、二三男は超人的・カリスマ的な性格の持ち主なので、人間臭い統一郎のことを考えて観ていった方が分かりやすいドラマだったような気がします。
二三男と対立するというか、真逆の存在としての統一郎だったのですが、二三男の引き立て役ではなく、統一郎のキャラクターも最終的には結構しっかり描かれていたな、と思いました。
単なる引き立て役だったら、敗北して終わりですからね・・・それが、このドラマが安っぽくならなかった要因の一つだったような。
(スミマセン、ファン目線がかなり入っているかもしれませんが
)
ファンとしては、色んな直人さんを観ることが出来てすごく嬉しかったし、難しい役どころを演じてとても大変だっただろうなぁ~と思いました。
思いのほか良い役だったような(終わりよければ・・・!?)
全体を通じた感想は、後日「秋ドラマの総括」で書く予定ですが、この記事でけっこう書いたような気もします
いつも統一郎中心の感想ばかり書いて、申し訳ありませんでした!

______________
ここから下は、長~い最終回の(私なりの)あらすじ(というかベタ打ち)です。
「ミラクルエレクトロニクス」社(以下「ミラクル社」)の社員は、1,507人全員が退職届を出して金田一二三男(木村拓哉)の住むアパート・幸福荘を訪れる。
もぬけの殻となった社内を見て、専務・財前修(イッセー尾形)は「社員がいなくなったことが知れ渡れば、株価は暴落、わが社は倒産です。そうなる前に手を打たないと」と社長・大屋敷統一郎(藤木直人)に対して言うが、統一郎は「手遅れですよ、ミラクルエレクトロニクスは・・・もう終わりです。私たちは負けたんですよ」と力なく答える。
財前は「私は先代の作ったミラクル魔法瓶に全てを捧げてきました。そして私は、この会社を守るためにあなたに付いてきました。何故だかお分かりですか?あなたがこの会社を最も守りたい人だと思ったからです。だからあの時に、先代の言葉に従わなかった。先代に仕えて40年、私は最後にたった一度だけあの方の言葉に背いてしまいました」と泣きながら語り、統一郎は「そのことを知っていてあなたは私に付いてきたんですか」と驚く。
模合謙吾(中井貴一)が状況を知るためにミラクル社の社長室に行くと、財前一人がいて、模合に土下座をしてこれまでのことを詫び、「社長を助けてください」と頼み込むが、模合は「頭を下げる相手を間違っています。彼らは自分たちの意志でミラクルに背を向けたんです。そんな彼らにミラクルへ戻れとは言えませんよ」と話す。
しかし財前は「しかし今はあなたたちに頼むしかないんだよ。私は何としても社長を守らなければならない。そう先代と約束したんだ」と話す。
模合が幸福荘に戻ると、二三男を訪ねてきた統一郎がいた。
統一郎は「私は完全にあなたたちに負けました。私は戦っていたんです。正確に言うと、私は父の言葉と戦っていました。『お前は社長の器じゃない。本当に相応しいのは、金田一二三男だ』と。金田一君、あなたの父親は私の父・大屋敷巌です。つまり、私とあなたは腹違いの兄弟ということになります。そして父は、後継者として私ではなくあなたを指名しました。私は、その父の言葉と戦い続けていたんです。これがあなたがたが知ろうとしていた秘密です」と話す。
二三男は最初は驚きながらも「大変だったんだ。こんな大変なことを一人でしょい込んでいたんですか。いや、俺無理ですもん、そんなこといきなり言われたら。何でこんな目に遭うのかなとずっと思っていたんですけど、理由はそれで良かった。まぁ、言ってみれば兄弟ゲンカみたいなもんでしょ。なんだ、モヤモヤしてたの一気にスッキリした」と笑いながら統一郎に声を掛ける。
そんな二三男の笑顔を見て、統一郎は「今なら、父の言葉の意味が分かるような気がします。結局私は何も持ってなかった。経営者としての資質も、人を許し認める寛容も。そして、父からの愛情も」と話す。
その夜、統一郎は二三男の部屋で一晩を過ごすが、明け方みんなに黙って出て行く。
二三男と模合と二階堂彩矢(香里奈)は、ミラクル社を立て直すために奔走。
二三男は広瀬遼一(草刈正雄)に融資を求めるが、遼一が「投資をする相手としてはリスクが大きすぎる。どうして君はミラクルにこだわるんだ?」と尋ねると、二三男は「別にこだわっているつもりはないんですけど・・・」としか言えなくなる。
彩矢は、ミラクル社の元社員を訪ねてミラクル社に戻るよう説得に回るが、ことごとく断られて、「あの社長、私の名前すら知らないよ。いやいやいや、名前どころか私の存在すら知らない、そういう会社で我慢するのはもう嫌です」などと言われてしまう。
模合は、魔法瓶製造工場の所長達にミラクル社の商品を再び作るよう頭を下げるが、「俺たちも軽い決意でミラクルを飛び出してきたわけじゃないんだ」と言われて断られる。
模合は、ミラクル社が出願したこれまでの特許を調べに行くと、全ての特許出願日が10月16日であることに気づき、そして先日提訴した特許侵害について統一郎が訴訟を取り下げたことを知る。
二三男は、小売店を回ってミラクル社の製品を引き続き置くようにお願いに回るが、悪いイメージが付いてしまっていると言って断られてしまう。
3人は「ミラクル魔法瓶で究極の魔法瓶を作ろう」として、さらに奔走。
二三男は遼一に「俺がこだわっているのは、人です。実は今、もっと良い魔法瓶を作りたいっていう人たちが1,507人集まってくれそうなんですよ。俺がこだわっているのはその人たちで、ハピネスとかミラクルとか実はどうでもいいんですよね。なので、もしその1,507人が集まることが出来た時にまた相談に乗ってください」と話しに行く。
彩矢は元社員に「魔法瓶を作りたい人たちが1,507人、一人も欠けずに集まってくれたら、会社の名前なんて関係ないんですよ。評判なんてすぐ良くなります」と声を掛けていく。
模合は工場長たちに「冷静になって考えてみてください。今私たちがこうやって話している間も、お客様は魔法瓶が欲しいと店に足を運んでくださっているんです。そのお客様にとって、ハピネスもミラクルも関係ない。皆さんが情熱を込めて作り上げた保温力の高い魔法瓶が欲しいと、そうおっしゃってくださっているんです。そのお客様を、私たちのくだらない意地やプライドのために裏切ってもいいんでしょうか。皆さんの高い技術力こそがブランドなんです。その技術を無駄にしないでください」と語りかける。
すると辻義人(志賀廣太郎)は「ミラクルから出す究極の魔法瓶がハピネスの時と同じじゃあマズイだろ。あれ以上の性能がないとな」と言って、さらなる魔法瓶の開発を始める。
ミラクル社が出した新生「究極の魔法瓶」を見た新聞記者・能見実(香川照之)は、二三男に「俺は商品そのものよりも、作った人間に興味がありますからね。記事にする価値があるということです」と言って、再び記事を書くことを約束する。
遼一からの融資を受けることになり、だいぶ見通しが立ったため、二三男は統一郎がいる公園を訪れる。
二三男は統一郎を炊き出しに連れて行くと、二三男がかつてホームレスの時に知り合った人たちの事を一人一人全員を名前で呼んでいることに統一郎は驚くが、二三男は「一緒に飯食ったり、一緒に仕事したりする人って名前覚えるでしょ」とサラッと話す。
統一郎は幸福荘へ行き、二三男たち3人に対してミラクル社を立て直してくれたことのお礼を深々と頭を下げて言い、「これからもミラクル魔法瓶をよろしくお願いします。私は会社を窮地に追いやって、そのまま逃げた男です。今さら社員たちに顔向けできません。金田一君がいれば、あの会社は大丈夫なはずです」と話す。
そんな統一郎に模合は「あなたは大きな勘違いをしていらっしゃいます。先代はあなたに対してしっかり大きな愛情を注いでいたんです」と言って初代魔法瓶の底を見せると、そこには統一郎の生年月日「1972年10月16日」が特許出願日として刻まれていた。
そして模合はさらに、その後の魔法瓶も全て10月16日に出願していることを伝え、「仕事一筋で、ミラクル魔法瓶を大きくされてきた先代にとって、ミラクル魔法瓶の成長はあなたの成長でもあったんです」と語りかける。
二三男も「先代が愛したミラクル魔法瓶を無くしたくないじゃないですか。俺思うんですけど、あの会社はあなたが守るべきだと思いますよ」と言い、統一郎はしみじみと初代魔法瓶を見つめる。
その夜、二三男と統一郎は幸福荘の同じ部屋で寝て、二三男は経済的事情から小2~3の時に「サンタはいないよ、プレゼントは千円までね」と母親からカミングアウトされたことを話す。
すると統一郎は「私は小学校6年生まで信じていた。ただ、毎年枕元に置いてあるプレゼントが苦痛だった。百科事典とか、英語の教材とか、そういう堅苦しいものばかりで、サンタってのは子供に勉強を強いる人だって本気で思ってた。でも小学校1年生の時は、なぜか野球のグローブだけが置かれてた。私は毎日学校と家庭教師と勉強漬けの生活だったから、キャッチボールをする友達もいなかったし、父は多忙で私の相手などしてくれなかった。そのうち、そのグローブもどこにいったのか分からなくなってしまって。せめてボールぐらい付けてくれればよかったのに」と話す。
クリスマスイブの日、二三男と模合と彩矢が街中を歩いていると、出店が出ていた。
ボールを投げて当たったら景品がもらえる店で、二三男はかつて投げて失った「カープ・北別府のサインボール」を見つける。
二三男はそのボールをこっそりポケットに入れて投げたことにし、模合はかつて鞠丘両太(田中奏生)が欲しがっていたおもちゃのブルトーザーを当てる。
その頃統一郎は、公園の寒空の下で、社員の顔写真と名前が書かれた紙を一生懸命見て覚えていた。
数日後、二三男は社員をホールに集めて、ミラクル魔法瓶の新社長として統一郎を紹介する。
統一郎に罵声を浴びせる社員たちだったが、二三男は「あるわけねぇだろ、んなこと」と一蹴し、初代魔法瓶と新生魔法瓶を目の前に置いて「この会社クビになって、貧乏になって、でまぁそのおかげで色々な経験をして、お金に替えられない価値をいっぱい知った後にもう一回この魔法瓶に出会ったんです。そしたら、この魔法瓶が俺に仲間をいっぱい作ってくれたんです。それが俺にとっての魔法です。その魔法は、仲間をこの会場いっぱいにしてくれました。ホントにコイツらのおかげなんです。で、俺はそんな仲間に最高の魔法瓶を作ってほしいと思っています。俺にとって彼(統一郎)もそのうちの一人なんです。俺と同じように、お金に替えられない価値を一人ぼっちになって初めて知って、今こうやってここにいるんです。みんなと一緒に魔法瓶を作りたいから」と言って、統一郎にバトンを渡す。
統一郎は社員に向かって頭を下げ、怒って出て行こうとする社員の名前を呼び掛けて引き止め、「ここから一人でもいなくなるようであれば、私はここにいる資格はありません。みなさんが会社を去った気持ちが、今は痛いほど分かります。でも、私は図々しく戻ってきました。それは、ここにいるみなさんと魔法瓶が作りたかったからです。この(初代)魔法瓶は、父が初代のメンバーと作り上げた物です。そして、こちら(新生)の魔法瓶は、私の弟である金田一二三男がみなさんと一緒に作り上げた魔法瓶です。私もみなさんと一緒に魔法瓶を作りたい。私もみなさんの仲間として、これから一緒に魔法瓶を作らせてもらえませんか。お願いします」と言って再び頭を下げる。
社員たちの賛同を得ることができた統一郎は再び社長となり、それを見届けた二三男たち3人は会場、そして会社を去っていく。
その後を追った統一郎は「本当にいいんですか、私が社長で」と尋ねると、二三男は「言っときますけど、俺こんな大きな会社の社長とかまず無理ですから。1,507人の意見なんて絶対まとめられない」と言い、榎本小太郎(藤ヶ谷太輔)にも二三男は「俺らは俺らでやりたいことやってくから。自分で選んでるんだから後悔なんかするわけねぇだろ」と言う。
そして二三男は、父からもらった「カープ・北別府のサインボール」を統一郎に投げ、「それ、これからはアニキ・・・社長が持っていてください」と言い、統一郎は「ありがとう」と言って受け取る。
二三男たちは、1週間温度が下がらない魔法瓶作りを追求し・・・
※いつもはあらすじを書いてから感想を書くのですが、あらすじがとても長くなったので、今回は感想を先に書き、あらすじは一番下に置くことにします。
30分延長で、一部生放送の最終回。
生放送部分は、わずか2分・・・この2分のためにわざわざ中井貴一さんと香里奈ちゃんが札幌に来たのね

お疲れ様です!!
この日、私も札幌にいて、同じくらいの時刻に外を歩いたのですが、札幌にしてはとても寒い日だったので、空気が澄んでいたからかえって「生」に見えづらかったかも、と思ったりして録画を観ていました。
・・・生放送にするメリットはあったのかなぁ(爆)
北海道人としては、けっこう嬉しかったですけどね。
以下は本編の感想を書きます。
かなり中身の濃い最終回でしたね。
統一郎が二三男に兄弟であることを告白し、そのことを二三男が受け入れ、新生「ミラクル魔法瓶」社が再出発するということをギュギュっと詰め込んで、でも丁寧に進めていて、良いセリフもたくさんあったなぁ~と(だからあらすじが長くなったというか)。
まぁ、「あるわけねぇだろ、んなもん!」な展開は相変わらずでしたけどね

もっと現実っぽい展開にした方が・・・とは思うのですが、役者と演出家と音楽等の効果でしっかりカバーはされていたとは思います。
でも、表裏一体だったとも思うんですよね。
たぶん、どこかのサジ加減を間違えたら、非難と言うかバッシングが出たかも・・・。
それが、この何とも言えない視聴率(低くはないけど高くもない)になったのかな~、と思います。
面白かったけど、完全にお腹を抱えて笑ってスッキリするような面白さという訳ではなかったかな、と。
統一郎の告白(私とあなたは腹違いの兄弟)を聞いた時の、二三男演じる木村君の屈託のない笑顔は素敵でした。
二三男役は、やっぱり木村君がハマリ役だったんだな、木村君じゃないと絶対にダメだったんだな、と思えた瞬間だったような気がします(私としては)。
・・・で、父・巌の最期の言葉「お前は社長の器ではない」の意味ですが・・・
統一郎に勉強ばかり教えていたけど、二三男の屈託のない笑顔と表裏のない性格(人を引き込む能力)を知って、その性格を統一郎にも身につけてもらおうとしてああいうことを言い残した、ということで良いのかなぁ?
それとも、その先の肝心な事(例えば「弟から足りないところを補って会社経営をしていきなさい」)を言おうとしていたけど、言う前に息を引きとってしまったのか??
うやむやで終わってしまいましたね

要は、実の息子に対して「超ドS」ってことだったってことで・・・(←違う!! 笑)
でも、二三男のあの性格は、巌のDNAではなく、間違えなく「二三男の母のDNA」ですよね(←これは間違えない!!)
サンタの話を兄弟でしていたけど、そのセリフを冷静に考えてもやっぱり父・巌は完全に統一郎への教育方針を間違えていましたよね。
まぁ、深く考えちゃいけないドラマなので、「兄弟、仲良くなって良かったね!!」と思えば良いのかな

統一郎がホームレスになったのも、冷静に考えれば・・・ねぇ。
急に一文無しになるとは思えないのですが(二三男はカープグッズに投資し過ぎて貯金がほとんど無かったという設定でしたけど、統一郎は・・・)
それとも、二三男たちへ酷い事をした反省をするために、自ら同じ状況に身を置いたということ?
それとも単に、マスコミや社員等から逃げるため?
ミラクル社の立て直しまで数週間はかかっただろうけど、統一郎は数週間も公園にいたの??
・・・おっと、また深く考えてしまった(笑)
でも、統一郎の中の人ファンとしては、
・段ボールにくるまるフジッキー
・無精ひげのフジッキー
・涙目のフジッキー
・寒空の下で震えながら暗記をする乱れ髪のフジッキー
・タキシード姿(上半身だけ!?)のフジッキー
・生まれ変わった真の社長として声を張り上げるフジッキー
などなど、萌えどころ満載でした

でもでも、やっぱり「2日間以上保温効果のある究極の魔法瓶」というような高性能の魔法瓶って、どういう場合に必要なんだろう??と、どうしても思ってしまいます

魔法瓶を作りたい人たちが1,507人いても、それを欲しいと思うお客様がいなきゃ・・・
まぁ、「魔法」という言葉を活かしたくて、魔法瓶じゃなきゃダメだったんだよね、このドラマは。
だから、やっぱりそこもスルーしないとダメか(笑)
でもね、魔法瓶を作る工場をみんな統一郎のいるミラクル社の元につかせたんだから、最後の生放送部分での二三男たちは魔法瓶をどうやって作ったんだろうねぇ・・・
辻さん達を使うことは出来ないよね、普通は。
この生放送部分は、妄想の世界だったということなのか?(笑)
終盤、ホールへ社員を集めて、統一郎が謝罪したシーンはジーンときましたが、
財前、よく社員側に座れたよねw
これまで財前がやってきたことは、「統一郎の責任」にいつの間にかすり替わったということなのかな?
そして、ここの会社の社員1,507人はみんな「大きいものに巻かれる」「常に団体行動」ってことなのかな??
退職する時も、統一郎を再び社長として認める時も、社員全員で行動するというまさにドラマ的展開www
・・・まぁ色々とツッコみながら観ていましたよ~、楽しみながら。
ツッコミどころ満載のドラマだけど、セリフはまともなことを言っているから、たぶん最後まで楽しんで観ていられたような気がします。
「意地とかプライドとか看板とか、そんな小さなことでつまずかないで、これが正しいと思うことに突き進んで行こうよ」とか「人との繋がりを大事にしていこう」とか、そんなことを言いたかったんですよね、たぶん。
まぁ、現実世界ではこんなには上手くいくわけはないけど、伝えたいことは伝わってきたような気がします。
そんなこんな、あれこれ考えていくうちに、二三男は超人的・カリスマ的な性格の持ち主なので、人間臭い統一郎のことを考えて観ていった方が分かりやすいドラマだったような気がします。
二三男と対立するというか、真逆の存在としての統一郎だったのですが、二三男の引き立て役ではなく、統一郎のキャラクターも最終的には結構しっかり描かれていたな、と思いました。
単なる引き立て役だったら、敗北して終わりですからね・・・それが、このドラマが安っぽくならなかった要因の一つだったような。
(スミマセン、ファン目線がかなり入っているかもしれませんが

ファンとしては、色んな直人さんを観ることが出来てすごく嬉しかったし、難しい役どころを演じてとても大変だっただろうなぁ~と思いました。
思いのほか良い役だったような(終わりよければ・・・!?)
全体を通じた感想は、後日「秋ドラマの総括」で書く予定ですが、この記事でけっこう書いたような気もします

いつも統一郎中心の感想ばかり書いて、申し訳ありませんでした!
______________
ここから下は、長~い最終回の(私なりの)あらすじ(というかベタ打ち)です。
「ミラクルエレクトロニクス」社(以下「ミラクル社」)の社員は、1,507人全員が退職届を出して金田一二三男(木村拓哉)の住むアパート・幸福荘を訪れる。
もぬけの殻となった社内を見て、専務・財前修(イッセー尾形)は「社員がいなくなったことが知れ渡れば、株価は暴落、わが社は倒産です。そうなる前に手を打たないと」と社長・大屋敷統一郎(藤木直人)に対して言うが、統一郎は「手遅れですよ、ミラクルエレクトロニクスは・・・もう終わりです。私たちは負けたんですよ」と力なく答える。
財前は「私は先代の作ったミラクル魔法瓶に全てを捧げてきました。そして私は、この会社を守るためにあなたに付いてきました。何故だかお分かりですか?あなたがこの会社を最も守りたい人だと思ったからです。だからあの時に、先代の言葉に従わなかった。先代に仕えて40年、私は最後にたった一度だけあの方の言葉に背いてしまいました」と泣きながら語り、統一郎は「そのことを知っていてあなたは私に付いてきたんですか」と驚く。
模合謙吾(中井貴一)が状況を知るためにミラクル社の社長室に行くと、財前一人がいて、模合に土下座をしてこれまでのことを詫び、「社長を助けてください」と頼み込むが、模合は「頭を下げる相手を間違っています。彼らは自分たちの意志でミラクルに背を向けたんです。そんな彼らにミラクルへ戻れとは言えませんよ」と話す。
しかし財前は「しかし今はあなたたちに頼むしかないんだよ。私は何としても社長を守らなければならない。そう先代と約束したんだ」と話す。
模合が幸福荘に戻ると、二三男を訪ねてきた統一郎がいた。
統一郎は「私は完全にあなたたちに負けました。私は戦っていたんです。正確に言うと、私は父の言葉と戦っていました。『お前は社長の器じゃない。本当に相応しいのは、金田一二三男だ』と。金田一君、あなたの父親は私の父・大屋敷巌です。つまり、私とあなたは腹違いの兄弟ということになります。そして父は、後継者として私ではなくあなたを指名しました。私は、その父の言葉と戦い続けていたんです。これがあなたがたが知ろうとしていた秘密です」と話す。
二三男は最初は驚きながらも「大変だったんだ。こんな大変なことを一人でしょい込んでいたんですか。いや、俺無理ですもん、そんなこといきなり言われたら。何でこんな目に遭うのかなとずっと思っていたんですけど、理由はそれで良かった。まぁ、言ってみれば兄弟ゲンカみたいなもんでしょ。なんだ、モヤモヤしてたの一気にスッキリした」と笑いながら統一郎に声を掛ける。
そんな二三男の笑顔を見て、統一郎は「今なら、父の言葉の意味が分かるような気がします。結局私は何も持ってなかった。経営者としての資質も、人を許し認める寛容も。そして、父からの愛情も」と話す。
その夜、統一郎は二三男の部屋で一晩を過ごすが、明け方みんなに黙って出て行く。
二三男と模合と二階堂彩矢(香里奈)は、ミラクル社を立て直すために奔走。
二三男は広瀬遼一(草刈正雄)に融資を求めるが、遼一が「投資をする相手としてはリスクが大きすぎる。どうして君はミラクルにこだわるんだ?」と尋ねると、二三男は「別にこだわっているつもりはないんですけど・・・」としか言えなくなる。
彩矢は、ミラクル社の元社員を訪ねてミラクル社に戻るよう説得に回るが、ことごとく断られて、「あの社長、私の名前すら知らないよ。いやいやいや、名前どころか私の存在すら知らない、そういう会社で我慢するのはもう嫌です」などと言われてしまう。
模合は、魔法瓶製造工場の所長達にミラクル社の商品を再び作るよう頭を下げるが、「俺たちも軽い決意でミラクルを飛び出してきたわけじゃないんだ」と言われて断られる。
模合は、ミラクル社が出願したこれまでの特許を調べに行くと、全ての特許出願日が10月16日であることに気づき、そして先日提訴した特許侵害について統一郎が訴訟を取り下げたことを知る。
二三男は、小売店を回ってミラクル社の製品を引き続き置くようにお願いに回るが、悪いイメージが付いてしまっていると言って断られてしまう。
3人は「ミラクル魔法瓶で究極の魔法瓶を作ろう」として、さらに奔走。
二三男は遼一に「俺がこだわっているのは、人です。実は今、もっと良い魔法瓶を作りたいっていう人たちが1,507人集まってくれそうなんですよ。俺がこだわっているのはその人たちで、ハピネスとかミラクルとか実はどうでもいいんですよね。なので、もしその1,507人が集まることが出来た時にまた相談に乗ってください」と話しに行く。
彩矢は元社員に「魔法瓶を作りたい人たちが1,507人、一人も欠けずに集まってくれたら、会社の名前なんて関係ないんですよ。評判なんてすぐ良くなります」と声を掛けていく。
模合は工場長たちに「冷静になって考えてみてください。今私たちがこうやって話している間も、お客様は魔法瓶が欲しいと店に足を運んでくださっているんです。そのお客様にとって、ハピネスもミラクルも関係ない。皆さんが情熱を込めて作り上げた保温力の高い魔法瓶が欲しいと、そうおっしゃってくださっているんです。そのお客様を、私たちのくだらない意地やプライドのために裏切ってもいいんでしょうか。皆さんの高い技術力こそがブランドなんです。その技術を無駄にしないでください」と語りかける。
すると辻義人(志賀廣太郎)は「ミラクルから出す究極の魔法瓶がハピネスの時と同じじゃあマズイだろ。あれ以上の性能がないとな」と言って、さらなる魔法瓶の開発を始める。
ミラクル社が出した新生「究極の魔法瓶」を見た新聞記者・能見実(香川照之)は、二三男に「俺は商品そのものよりも、作った人間に興味がありますからね。記事にする価値があるということです」と言って、再び記事を書くことを約束する。
遼一からの融資を受けることになり、だいぶ見通しが立ったため、二三男は統一郎がいる公園を訪れる。
二三男は統一郎を炊き出しに連れて行くと、二三男がかつてホームレスの時に知り合った人たちの事を一人一人全員を名前で呼んでいることに統一郎は驚くが、二三男は「一緒に飯食ったり、一緒に仕事したりする人って名前覚えるでしょ」とサラッと話す。
統一郎は幸福荘へ行き、二三男たち3人に対してミラクル社を立て直してくれたことのお礼を深々と頭を下げて言い、「これからもミラクル魔法瓶をよろしくお願いします。私は会社を窮地に追いやって、そのまま逃げた男です。今さら社員たちに顔向けできません。金田一君がいれば、あの会社は大丈夫なはずです」と話す。
そんな統一郎に模合は「あなたは大きな勘違いをしていらっしゃいます。先代はあなたに対してしっかり大きな愛情を注いでいたんです」と言って初代魔法瓶の底を見せると、そこには統一郎の生年月日「1972年10月16日」が特許出願日として刻まれていた。
そして模合はさらに、その後の魔法瓶も全て10月16日に出願していることを伝え、「仕事一筋で、ミラクル魔法瓶を大きくされてきた先代にとって、ミラクル魔法瓶の成長はあなたの成長でもあったんです」と語りかける。
二三男も「先代が愛したミラクル魔法瓶を無くしたくないじゃないですか。俺思うんですけど、あの会社はあなたが守るべきだと思いますよ」と言い、統一郎はしみじみと初代魔法瓶を見つめる。
その夜、二三男と統一郎は幸福荘の同じ部屋で寝て、二三男は経済的事情から小2~3の時に「サンタはいないよ、プレゼントは千円までね」と母親からカミングアウトされたことを話す。
すると統一郎は「私は小学校6年生まで信じていた。ただ、毎年枕元に置いてあるプレゼントが苦痛だった。百科事典とか、英語の教材とか、そういう堅苦しいものばかりで、サンタってのは子供に勉強を強いる人だって本気で思ってた。でも小学校1年生の時は、なぜか野球のグローブだけが置かれてた。私は毎日学校と家庭教師と勉強漬けの生活だったから、キャッチボールをする友達もいなかったし、父は多忙で私の相手などしてくれなかった。そのうち、そのグローブもどこにいったのか分からなくなってしまって。せめてボールぐらい付けてくれればよかったのに」と話す。
クリスマスイブの日、二三男と模合と彩矢が街中を歩いていると、出店が出ていた。
ボールを投げて当たったら景品がもらえる店で、二三男はかつて投げて失った「カープ・北別府のサインボール」を見つける。
二三男はそのボールをこっそりポケットに入れて投げたことにし、模合はかつて鞠丘両太(田中奏生)が欲しがっていたおもちゃのブルトーザーを当てる。
その頃統一郎は、公園の寒空の下で、社員の顔写真と名前が書かれた紙を一生懸命見て覚えていた。
数日後、二三男は社員をホールに集めて、ミラクル魔法瓶の新社長として統一郎を紹介する。
統一郎に罵声を浴びせる社員たちだったが、二三男は「あるわけねぇだろ、んなこと」と一蹴し、初代魔法瓶と新生魔法瓶を目の前に置いて「この会社クビになって、貧乏になって、でまぁそのおかげで色々な経験をして、お金に替えられない価値をいっぱい知った後にもう一回この魔法瓶に出会ったんです。そしたら、この魔法瓶が俺に仲間をいっぱい作ってくれたんです。それが俺にとっての魔法です。その魔法は、仲間をこの会場いっぱいにしてくれました。ホントにコイツらのおかげなんです。で、俺はそんな仲間に最高の魔法瓶を作ってほしいと思っています。俺にとって彼(統一郎)もそのうちの一人なんです。俺と同じように、お金に替えられない価値を一人ぼっちになって初めて知って、今こうやってここにいるんです。みんなと一緒に魔法瓶を作りたいから」と言って、統一郎にバトンを渡す。
統一郎は社員に向かって頭を下げ、怒って出て行こうとする社員の名前を呼び掛けて引き止め、「ここから一人でもいなくなるようであれば、私はここにいる資格はありません。みなさんが会社を去った気持ちが、今は痛いほど分かります。でも、私は図々しく戻ってきました。それは、ここにいるみなさんと魔法瓶が作りたかったからです。この(初代)魔法瓶は、父が初代のメンバーと作り上げた物です。そして、こちら(新生)の魔法瓶は、私の弟である金田一二三男がみなさんと一緒に作り上げた魔法瓶です。私もみなさんと一緒に魔法瓶を作りたい。私もみなさんの仲間として、これから一緒に魔法瓶を作らせてもらえませんか。お願いします」と言って再び頭を下げる。
社員たちの賛同を得ることができた統一郎は再び社長となり、それを見届けた二三男たち3人は会場、そして会社を去っていく。
その後を追った統一郎は「本当にいいんですか、私が社長で」と尋ねると、二三男は「言っときますけど、俺こんな大きな会社の社長とかまず無理ですから。1,507人の意見なんて絶対まとめられない」と言い、榎本小太郎(藤ヶ谷太輔)にも二三男は「俺らは俺らでやりたいことやってくから。自分で選んでるんだから後悔なんかするわけねぇだろ」と言う。
そして二三男は、父からもらった「カープ・北別府のサインボール」を統一郎に投げ、「それ、これからはアニキ・・・社長が持っていてください」と言い、統一郎は「ありがとう」と言って受け取る。
二三男たちは、1週間温度が下がらない魔法瓶作りを追求し・・・
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