emitanの心にうつりゆくもの

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ゴーストライター 第4話

2015-02-04 16:21:26 | 2015冬ドラマ
第4話 「原稿をください…消えた天才作家の誇り」

・・・ゴーストライター・川原由樹が誕生した。
 彼女は小説を書き続けた。遠野リサの名前で。
 私は彼女を支配したも同然だった。
 ずっと支配できると思っていた・・・

小説家・遠野リサ(中谷美紀)が書いていた3本の連載小説は全て川原由樹(水川あさみ)が書く事になるが、リサは駿峰社の編集長・神崎雄司(田中哲司)に映画の原作小説は自分が書きたいと頼み、神崎は了承する。
川原由樹の名前で出版した「二番目のわたしへ」は、初版3,000部のうち2,800部が返本される。
駿峰社の編集者・塚田真奈美(菜々緒)は、同じく編集者・小田颯人(三浦翔平)と由樹と駆け出しの小説家・品川譲(坂口辰平)と4人で夕食を食べに行った席で「遠野先生も影響受けてるくらいだから。似てない?遠野先生の最近の作風、川原さんの『二番目のわたしへ』と」と話し、由樹は微妙な反応をする。
書店でリサのサイン会が行われることになり、その書店では由樹が代わりに書いたリサの小説は売上ランキングで1位と2位と5位に入っており、その張り紙を見た由樹は微笑む。
するとリサがやってきて「私たちは共犯者ね」と話し、由樹が「そうでしょうか?望んでやってるわけではありません」と話すと、リサは「でもあなた、作家としての本能が満たされてるんじゃない?一人でも多くの人に自分の作品を読んでもらいたい、そう言う顔してたもの、今。私たちは共犯者よね?」と話して去っていく。
映画の原作小説がなかなか出来上がらないため、駿峰社の常務・鳥飼正義(石橋凌)は神崎を呼んで「もしかして本当に遠野リサに書かせようとしているのか?それで本を待ってほしいと、あちこち頭を下げてるって訳か。どうした神崎?お前らしくないな」と声を掛ける。
神崎がリサの所に行くと、リサが「タイトルは『エターナルレシピ』。中身は…全く書けてない」と話すため、神崎は映画の原作小説も由樹に書いてもらうと説得すると、リサは「彼女の才能、恐ろしいわ。読者はみんな彼女のファン。私が書いたものじゃ、もう納得しない」と話す。
由樹は、訪ねてきた神崎に「(映画の観客)500万人の人を騙すって事ですよね?」と話すが、神崎は「その嘘で誰が傷つく?」と言って説得する。
リサの息子・大樹(高杉真宙)は、大学入学試験の願書をどこにも送っておらず、リサが「何かやりたいことがある訳じゃないなら大学に行きなさい。せっかく頭がいいんだから。浪人しなさい。バカな事をすれば後でそのツケが回ってくるのよ」と怒ると、大樹は「遠野リサはバカな事したことない訳?ツケは回ってきた?」と言い、リサが「大樹の事、小さい時もっと手をかけてやれば、こんな事にはなってなかったかもしれないわね」と話すと、大樹は「自業自得。他には?あのさ、自分で書いたの?最近の3作品」と尋ねてくる。
するとリサは「やっぱり大樹は頭がいいわね。私を不愉快にさせる方法、よく分かってる。決まってるでしょ、自分で書いたわ」と言って去っていく。
連載小説の原稿締め切りの前日、由樹の元婚約者・尾崎浩康(小柳友)が由樹を訪ねてきて、浩康は持ってきた「二番目のわたしへ」にサインを頼み「(遠野リサの小説は読んだかの問いに)いや。でも由樹の本は絶対に読むから。次出るの決まったら、すぐに教えてよ」と話す。
由樹が自宅マンションに戻ると、リサが待ち構えていて、リサは由樹に「原稿待たせるわけにはいかないのよ。まだ時間はあるわ。締め切りまでに必ず上げて」と話すと、由樹は「先生のおっしゃる通りです。この一年、自分の名前じゃなくてもたくさんの人に自分の書いた小説を読んでもらえて、気持ちが高ぶりました。でも、本当に読んでもらいたい人には読んでもらえてません。先生だって、ご家族いらっしゃいますよね?家族にも嘘つき続けて何ともないんですか?映画なんてことになったら、お客さんだけじゃなくて映画のキャストやスタッフを騙すって事ですよね?いつまで周りの人たちを騙し続けるんですか?いつまで世間を騙し続けるんですか!?」と怒鳴る。
するとリサは「甘いのよ!言ったはずよ、私たちは共犯者。3冊の単行本、どれも80万部以上の大ヒットよ。映画の原作への期待も高まって、みんなが待ってる。映画のために5億のお金が動いて、スケジュールが一番取れない女優を押さえて、監督らスタッフ100人のスケジュールも押さえてある。今更後には引けない規模よ。騙すとか騙されるとか、そんな事言ってる場合じゃないの!私たちはとっくに罪を犯しているのよ。あなたは何者?遠野リサのゴーストライターよ。私たちは嘘をつき続けるしかないの。原稿待ってる」と言い放って帰っていく。
翌日、リサは施設に入所している母・元子(江波杏子)を公園に連れ出し、「今更だけど自分がこんなに支配的な人間だと思わなかった。どうしてくれる?腹が立つくらい誰かにソックリ。高圧的な態度で私を支配したり、弱い自分をさらけ出してまで私を支配したのよね」と話しかけるが、元子は「綺麗なお空」と言うだけで答えなかった。
由樹は失踪し、1週間連絡がつかず、神崎がリサに「連載は落としても何とかなる。でも映画はこれ以上待たせられない。遠野先生が書くしかない」と言うため、リサは書き始めようとするがなかなか書けず、呻き声を上げる。
翌朝、書斎を出たリサは秘書・田浦美鈴(キムラ緑子)に「書き終わったわ。信じられない位つまらないの」と言って抜け殻のようにテラスに行き、シャンパンを飲み始める。
そこに由樹が現れて「先生はこのシャンパンにいくら出したんですか?本当にその価値が分かる人って、どれ位いるんでしょうね?みんなラベルを見て買うんですもんね。中身が私で、ラベルは先生」と言ってリサの書斎へ行き、追いかけてきたリサに「もしかして先生、お困りだったんですか?先生、この私の(映画の)原稿にいくら出せます?10億!…もちろん先生がそんなお金を払う必要なんてありませんよね?私の代わりなんて、いくらでもいるんですから。もうてっきり代わりのゴーストがいるもんだと思っていました。早く見つかるといいですね」と言い放って、書き上げた原稿を渡さないで帰ろうとする。
するとリサは「訂正する、あなたの代わりなんていくらでもいるって言った事。他にどうしたらいい?」と尋ね、由樹が無言でいると、リサは床にひざまずいて手をつき「原稿をください…お願いします…」と言って頭を下げる。
由樹は「笑っちゃいますよね。遠野リサが私に頭を下げてる。初めて先生と会った時、私、二十歳でした。長野の本屋のサイン会に行ったんです。緊張して本を差し出した私に先生は優しく微笑んでサインをして、握手をしてくれました。その日の夜は興奮して眠れませんでした。私にとって先生は神様みたいな人で、ずっと憧れていました。先生の本は全部読みました。何度読んでも感動しました。それが今じゃまるっきり書けない。プライドの欠片もない。私の原稿が欲しくて平伏している。遠野リサの本当の姿を知ったら、みんなどう思うんでしょうね。メチャクチャがっかりですよね?」と言い放つが、リサが「お願いします…原稿をください」と再び頭を下げるので、由樹は「神様みたいな人だったのに…ずっと神様じゃなきゃいけない人なのに…。こんなことまでして何を守りたいんですか!?それでも遠野リサですか!?」と叫んで、原稿をブチまけて帰っていく。
その後、リサは訪ねてきた神崎に「彼女は私を憎んでいる。彼女と私が一緒にいれば、必ず傷つけ合う。でも彼女は分かってる。遠野リサを支えられるのは自分しかいないって。彼女は絶対に私を見捨てたりしない。見捨てたくてもできないわ。休んでいい?今日は疲れたわ」と言って去っていく。
ある日、リサが海岸を散歩していると由樹がやって来たため、リサが「おかえり」と声を掛けると、由樹は「ただいま」と答える。
リサが「私たち、もう離れられないわね」と声を掛けると、由樹は「共犯者ですから」と答える。
・・・遠野リサと川原由樹。小説家とゴーストライター。
 時に私が彼女を支配し、時に彼女が私を支配する。
 私たちは二度と離れられない運命のはずだった。
 ゴーストライターという罪が明るみに出ない限り、離れられないはずだった・・・
 


というような内容でした。

リサを演じている中谷美紀さんと由樹を演じている水川あさみさんのお二人が凄くて、「怖い!」「怖い!」と連呼しながら観ていました
リサが、書けなくて夜中に呻き声を上げる所とか、由樹にブチまけられた原稿をうつろな目で無心に読む姿が、苦しみが実によく表れていて、痛々しかったです。
由樹も、せっかく自分が書いた作品が評価されているのに家族や元恋人に話す事が出来ず、「川原由樹」としては全く評価されていないという状況では、精神的に病んでいくのは分からないでもなく、
その上、神様と思っていたリサが自分に土下座をするなんて・・・

ゴーストライターはダメな事だけど、もう少し由樹の精神的ケアを神崎やリサがしていれば良かったのでは??
このドラマではリサが主人公で、リサが置かれている状況が詳しく描かれているので、ややゴーストライターに対して肯定的になってきたのですが(←影響されやすい私)、
連載中の小説(初期プロットはリサが作成)を由樹が引き継ぐのはアリだとしても、まっさらなものを由樹がリサの名前で手掛けるのは、やっぱり世間を騙していると私も思います。
映画の件は中止にすると大きな損害を負うのだろうから分からないではないけど、その他の新連載は中止にして休むべきだったのでは・・・と。
神崎もリサも底なし沼にハマっていった感が否めないなぁ、と思いました。

神崎は、いちおうリサに対しての思いはあって、「遠野リサ・ブランド」を守ろうとはしている、ということなのかな?
ここでリサが映画に関してはバシッと自分で書いていれば、まだ良かったのでしょうけどね。
書きたいと思う話があってから小説を書き始めるのではなく、売れる「何か」を書いてほしいと頼まれて書く小説だと、心理的なものも大きく作用してしまうというのにリサ自身が気づいてしまって、遅れて神崎も気づいてしまって・・・ということなのかしら?

最近の小説はリサ自身が書いているものではないのではないか?という事を、息子・大樹や編集者・塚田真奈美は気付き始めているみたいですが・・・
大樹は反抗しつつも、リサの事は心配している(気にかけてもらいたいと思っている)という事なのかな?

リサは母親と同じように支配的なふるまいを自分がしているという事に気づき始めたけど、そこからどう修正して生まれ変わることが出来るのか?
由樹が圧倒的に優位な状態になっているように見えるけど、果たして今後どうなるのか!?
ドロドロしているけど、ますます面白くなってきたように思います
←web拍手です。
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