最初に、両陛下の御退位に心からのお礼と感謝を捧げます。
平成から令和へと移りゆく時間、私たちファミリーも数々の思い出を想い出していました。
両陛下、特に美智子皇后陛下との思い出は、軽井沢からでした。
母の父の時代から軽井沢とは深い縁で、私たちにも受け継がれ、
毎年夏に行われていた軽井沢音楽祭では、当時の皇太子殿下と美智子妃殿下はお子様たちといらしていました。
そんなご縁から、ファミローザ・ハーモニーのコンサートには女官長がいらしてくださったり、事あるごとにお祝いのメッセージを頂いたりと、交流が続いていました。
個人的に御所でお目にかかったのは、2008年と2013年でした。
そのきっかけは、ポルトガルとの縁からでした。
シスター・ルシアがいらっしゃったコインブラのカルメル会修道院で、特別に許可を頂いて録音させていただいた、私たちのCD『愛・祈り・感謝』に収録されている、美智子皇后陛下が作詞された「ねむの木の子守歌」について、またカトリックの学校をお出になられたという話から、ぜひお土産に持って行って欲しいと、シスター・ルシアが最期に着用していた服の切れ端をお守りにしたリキアや写真を託されたのでした。
美智子皇后陛下は一度訪れたポルトガルに好印象を持たれていて、本当に良いところよねとおっしゃっていました。また、当時の浩宮皇太子殿下もファドに深い関心を持たれていると話してくださいました。
そして、ファティマについては、学生時代に友人たちが「ファティマの奇跡」の劇をしたのでよく覚えているのと話してくださいました。
修道院長から預かったお土産をご覧になった途端、リキアね!と感無量な面持ちで見入っていらっしゃいました。
お会いする前にCDはお渡ししていて、「ねむの木の子守歌」については、あの詩は自分で書いたことも忘れていて、お友達が書いたのを見せてくれたら私の字だったのよ。だから、あれは山本正美さんが素敵な曲にしてくださったから、正美さんのお陰なのとお話ししてくださり、CDは全曲聴いてくださっていて、ご丁寧な感想まで頂戴いたしました。
そして何よりもびっくりしたのは、私たち一人一人の名前と各楽器も覚えてくださっていて、会話の中ではいつも名前で呼んでくださったことでした。
その後2013年には、サルテリオの演奏を聴いていただき、優美子の夫ジュリオとも流暢な英語で会話なさっておいででした。
いつも予定の面会時間をオーバーして、楽しく談笑の時を過ごさせて頂き、美智子皇后陛下のお優しい笑顔とお声、そして軽やかな出で立ちが今でもはっきりと思い出されます。
あの世にいる母も、大変なお勤めを終えられたことに、盛大な拍手を送っていることでしょう。
母は若かりし学生の頃、当時の美智子様と似ているということから、間違われて追っかけられたこともあったそうです(笑)
似てますか?!
(インターネットの画像から引用)