goo blog サービス終了のお知らせ 

TW life^~^

台湾在住8年目🌻やや暗い過去のことも書きます

誰にもしなかった、兄の話1/2

2024-11-02 05:36:00 | 日記


この前、ポストに郵便局の不在票が入っていたのだけど、それが実家の母からの国際郵便書留という配達記録付き郵便だったので少しドキッとした。


普段は普通のエアメールで手紙をくれる母なので、よっぽど緊急性がある何かだと思って身内の不幸だとか嫌な想像までした。


さすがにそれだったら電話するか、と思ったけど家族は私の電話番号を知らない。

辛うじて父は私のメールアドレスを知っているので、ならばそっちに連絡するだろうと思ったけど、もしかしたら父の不幸だったりして…とも思った。

父はもう75歳だし、何かあっても別におかしくない。


もしくは兄が死んだかなと思った。

私は兄とは15年以上話していない。

学生の頃の兄はたまに癇癪を起こしてキレたり物を壊したり、やや暴力的な面があった。そういうことがなければ、一緒にゲームしたりふざけあったりする普通の兄妹だった。


兄が変わったのは高校に入ってからだった。

勉強も友人関係も上手くいかなかった様子で、家族の食卓で急に大号泣して中退、からの高卒認定試験を受けて晴れて大学に入ったけどまともに通わないまま結局中退した。


それからはほぼ引きこもり状態となり、まともに働いてる様子を一度も見たことがない。私も8年前に家を出てしまったのでずっと見ていた訳ではないけど、たまに実家に帰った時も相変わらず何もしていない様子だった。


引きこもりといえど、夕飯はいつも家族と一緒に食べていた。

一言も発しないし、両親もまるで兄がいないかのような様子でテレビを見ながら2人で話していた。


私はというと兄の横で気まずくて、テレビも見れずひたすら食事に集中した。どんな表情でそこにいればいいのか分からず、夕飯の時間がいつも憂鬱だった。


そして決まって両親は、兄が席を立ってからやっと私に話しかけた。

両親は私とは普通に話すのだけど、特に盛り上がるわけでもなく、二言三言話して終わるのが常だった。両親は私にもまた変に気を遣っているように見えた。


2/2へ続きます


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。