龍が翔ぶ空
龍は翔び続けた
君の空も僕の空も
みんなの頭上をくまなく
翔んで行った
そして穏やかなな風を作り
春の風となった
皆の髪や木々も
風に驚き、なびいている
春の嵐を喜んで迎える
龍は空を翔ぶ
薄紅い花
桜に似た薄紅い花が
咲いていた。
名前は知らない
ちょこんと咲いた姿
可愛くてとても素敵だった。
ただただ花の美しさに
見とれていた。
感じるままがすべてだよ
と言っているかのようだ。
海峡の大橋
陸と島が向かい合う海峡
昔はひとつの陸だったと言う
大きくの時が流れ
お互いは離れてふたつになった
やがて人がやって来た
そして大きな橋を作り
また繋げた
しかしふたつの山は
離れて行くのだ
ゆっくりゆっくり悠久の時に渡り
この橋さえも見えないスケールで。
比良から琵琶湖を望む
薄曇りの春の日には
湖西の比良山からの眺めは
特に素晴らしい
対岸も手前の景色も
そして琵琶湖も穏やかな
佇まいで癒される眺めだ
穏やかな午後
ひとときの春
