少年の遺体に、ドクターや看護師が敬礼・・・
リャン君には死期が近づいていた。彼の脳にできた腫瘍は悪化し、もはや助かる見込みは?なかったのだ。最後の力を振り絞り、11歳の少年は家族に最後の願いを口にした。
「僕の体が蝕まれる前に、臓器を提供してほしい」
2014年6月6日、リャン君は静かに息を引き取った。直後に、ドクターたちは、彼の?腎臓と肝臓を無事に摘出した。手術室から出てきた遺体に、その場にいた者は、誰からと?もなく、深く頭を下げた・・・。
なお、リャン君の遺体は、医療学校へ寄付されることになった。「たくさんの命を救う、?未来のドクターを育てて欲しい」という彼のもうひとつの願いが叶えられたのだ。生前の?リャン君はドクターになることが夢だったという。ついに叶うことはなかったが、彼は確?実に医療に貢献を果たしたのだ。