常節・床臥Ear shell とこぶし
ミミガイ科、アワビと同じ巻貝の類に属しアワビより小型であるが貝にある給水孔の数が多く6個以上あいている。
日本全国の岩礁に生息し房総、志摩半島で4月~7月の春から夏にかけて採取し旬とする。夏から晩秋に掛けあわびより早くに産卵が行なわれる。岩にぴったり張りついて伏せているように見えることから床伏しの名前がついたという。
味、形ともアワビに似るが、大きくても7cm程度で貝の表面に穴(呼水孔)があいているがこの穴が鮑(あわび)で4、5個と少なく、とこぶしの相違点としている。価格はアワビより安いがそれでも他の貝類に比較すると高値であり高級食材のひとつとし最近では伊豆大島での稚貝の放流が行なわれ増産がはかられている。
塩を付けてよくこすり表面の汚れを取り除き調理し刺し身、蒸し焼き、炊きこみご飯、煮貝、和え物、燻製、冷凍として、アワビの代用とし用いられる。
ロイシン、グルタミン酸、アルギニンのアミノ酸類を多く含みうまみを出している。筋肉部分にタウリンを含み解毒作用がある。
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