ダイアナ妃のミニのブラックドレスは、原理原則に基づけば格の高いドレスだった。
なぜなら、女性の洋装の格付けの原理原則は、
「男性の服装の格付けと真逆」
「女性の美しさを見せる露出の多い服ほど格が高い」
というものだからだ。
スカート丈は長いほど格が高いという決まりがあるが。
この決まりが原理原則と矛盾しているのである。
物事の決まりは、根本的な規則や理論である原理原則に基づき作られる。
ところが、原理原則と一致しない決まりは少なくない。
机上の論理が実生活に適合しないケースがよくあるからだ。
慣習に合わないなど様々な都合で原理原則と整合しない決まりが作られる。
そして、
「なぜそういう決まりが作られたのか」
「根本的な規則や大元の理念」
が、分からないまま、決まりを守る事だけに囚われてしまうケースも多い。
原理原則は「こうあるべき」という理念を形にする為に作られる。
理念 => 原理原則 => 細かい決まり
という順序で作られる訳で、
ダイアナ妃のミニのブラックドレスは、
「服装の格付けにもきちんとした理念と原理原則がある」
「女性は美しくが服装の格付けの根底にある」
という事を示した。