宙場館

市町村文化圏に住む、あるしがないアマチュア楽隊人の日々

アルヴァマー序曲

2011-09-13 00:21:26 | うんちく・小ネタ

 9月10日の合同音楽祭で演奏したのがこの曲。

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YouTube: アルヴァマー序曲 Alvamar Overture



 アメリカの作曲家、ジェームズ・バーンズが1981年にカンザス州ウィチタ地区の高校選抜バンドのために作曲した曲で、日本では1982年に出版されると共に、LPレコード「吹奏楽コンクール自由曲集'82」で初めて収録され、中高のバンドを中心に人気を集め、今でも演奏される機会が多い。そしてバーンズの作品は、この作品以降、数多く演奏されるようになった。

 ところがこの曲、先述の「LP」での演奏とバーンズが考えているテンポとに差があり、バーンズが来日した際に演奏を聞いて驚いた(怒った?)というエピソードがある。

 自分が持っている録音を見ると…
◯汐澤安彦/東京佼成WO(1982):6'45" (=初収録)
◯F.フェネル/東京佼成WO(1986);7'13"
◯渡邊一正/東京フィルハーモニーWO(2010):7'09"
◯丸谷明夫/なにわ《オーケストラル》ウィンズ(2011):8'20"
そして
◯J.バーンズ/東京佼成WO(1990):8'30"
作曲者による演奏と「初収録」の演奏で実に1'45"の差!この差がこの曲の面白さの一つである。根本に流れるオーケストレーションの巧みさは、何年経ってもこの曲が魅力的なオリジナル曲であることを支えており、それぞれのテンポで聞かせどころが変わってくる。演奏すれば学ぶことが多い曲である。

 今回、コンクールから時間が無い中での練習・演奏となったが、自分たちにとって、基本を改めて見直すいい機会になったし、コンクールで足りなかったものがはっきりしたと思う。コンクールに限らず、定期演奏会などの後にこういった曲で練習をするのは、足りなかったものに気づく「反省会」の意味合いがあって良いと思う。そして、何より「楽しく」吹くと共に、音楽を続けられることの喜びを改めて実感させてもらった。

 次は…パート譜16ページの「超」大曲が待っている。その話はまた…次の機会に。









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