宙場館

市町村文化圏に住む、あるしがないアマチュア楽隊人の日々

蔵出し+α

2009-07-07 22:20:44 | 悩み






 6月30日の日記から続く。先週末、帰省して自宅で発掘したのはこのCD。夏のコンクールで演奏する「ハンガリー狂詩曲 第2番」も入っている。

Cd


 これは1998年の秋にハンガリーを訪れた際、夕食を食べたブダペストのレストランで、生演奏をしていたジプシー・オーケストラの演奏後に、いつか収録された曲を演奏する機会が来るかも…と考えて購ったのだが、まさか10年以上経って本当に演奏することになるとは…。当時の同行者はそう言って買ったことなど、すっかり忘れているし…。(当たり前か)


 でも、演奏者が演奏したその場でCDを即売するのはいずこも同じですな…。


 編成は弦にクラリネット、民族楽器の「ツィンバロン」が加わっている。当日の演奏後、奏者の方に、大学時代にトラで出た吹奏楽団の演奏会でコダーイの「ハーリ・ヤーノシュ組曲」を演奏した時はマリンバでツィンバロンの代用をした話をしたら大変喜ばれたのも思い出である。(と、いうか東洋から来た観光客がツィンバロンを知っていたことに驚いていたのかも。)


 肝心のCDの演奏の方は…かなりクセがある。チューニングが甘かったり、タテが乱れることもある。が、テンポの「揺すり方」は色々な演奏とは全く異なり、民族音楽としての「狂詩曲」を感じさせ、個人的には魅力的な演奏である。最後にツィンバロンのカデンツァがあるのもちょっと驚きである…。機会がありましたら一度どうぞ…。


 さて、オーケストラ曲を吹奏楽編成に編曲した曲を演奏する場合、身上としてスコア(総譜)のチェックを欠かすことができない。

Score


 なぜなら、低音を司る以上、間違った音は吹けないし、「足りない」音を補う必要があるからである。大学時代から続けている習慣だが、今までは低音木管が少なくTubaも多くて3本という環境でひたすら「足す」ことばかりだった。今は逆に「引く」ことが増え、「合わせ」に集中できる分、再々目を通している。


 ちなみに今回のスコアはアパートからクルマで10分程の某イ○ンモールの書店で購入したのだが…便利になったと言っていいのだろうか?(おかげで心斎橋まで行かなくて済んだが