ようこそ越後屋へ Hej! Välkommen till ECHIGOYA!

夏は白夜,冬はオーロラが見えるSWEDENの北の街,Skellefteå(シェレフテオ)を拠点にお届けします

インゲマルコース(Ingemar Backen)頂上のスタートハウスより

2007-12-31 11:01:00 | 瓦版 '07-11 ~ '07-12
これが、ステンマルクが少年の頃から練習を積んだ斜面(現在はインゲマルコースと呼ばれている)。
スタート地点から見るとまさに凍った湖へ一気に滑り落ちていくような感じ。

競技スキーヤーにとって最も緊張する瞬間がスタートハウスに入るときではないだろうか。
越後屋も選手時代にはこの光景を実際の試合で何度も経験してきたが、今日は試合でもないのにやはり少し緊張した。一種の条件反射、パブロフの犬のようなものか・・・

ターナビースキー場のホテルより、向かいの湖を望む

2007-12-30 13:35:00 | 瓦版 '07-11 ~ '07-12
ターナビースキー場の正面にある山小屋風のTÄRNABY FJÄLLHOTELLに到着。
予約時に眺めの良い部屋をお願いしていたのだが、最上階の湖の正面の部屋にしてくれた。

通常、チェックインが15時、チェックアウトは11時との事であったが、越後屋家が到着したのは13時。にも関わらずレストランでのコーヒーサービスの後すぐに当該ルームを利用させてくれた。また、後日のチェックアウト時にも夕方まで利用させてくれた。前後の予約状況にもよると思うが便宜を図ってくれたようだ。

値段はファミリールームで一泊1400SEK(約28000円)と少々高めだが、フロントやルームキーピングの方もとても感じが良く、お勧めできるホテルである。因みに連絡先は、電話が+46 954 104 20 Emailがreception@tarnabyfjallhotell.com

スキーの神、インゲマルステンマルクの故郷、ターナビーへ

2007-12-30 12:48:00 | 瓦版 '07-11 ~ '07-12
ワールドカップ86勝のダントツ歴代一位、そして彼がオーストリア等のスキー大国ではなくスウェーデンの片田舎の小さなスキー場出身であることを考えれば、アルペンスキー界の奇跡としか考えられない。
彼のスキーに対する真摯な態度と寡黙な人柄から、アルペンスキーの神と呼ばれたインゲマルステンマルク

中学生の頃から彼に憧れ、そして競技スキーに情熱を傾けてきた越後屋。
当時、スキージャーナル誌のコマ写真を追いながらスキーイングのイメージを創ったものだった。
そして今、スウェーデンに住む越後屋。今回のクリスマス・ニューイヤーバケーションシーズン、ターナビーを訪れる以外には考えられなかった・・・
写真は運転席から湖の対岸に見えるターナビーのスキー場。

向いの家でフィーカ

2007-12-26 13:04:00 | 瓦版 '07-11 ~ '07-12
向いの家からフィーカ(コーヒーとケーキ)の誘いを頂き訪問。彼らは、以前この村で靴屋さんをしていたが今はリタイアした老夫婦。
時々、手作りのお菓子を持って来てくれたり、家の前を除雪機で開けてくれたりと何かと世話を焼いてくれる。
特に越後屋のボンとは犬の散歩仲間だが、言語はスウェーデン語のみ。 しかし何故か意思疎通ができているのが不思議ではある。

世界一臭いといわれる食べ物

2007-12-11 22:35:30 | 瓦版 '07-11 ~ '07-12
世界一臭いといわれる食べ物、スーストロミング。
臭いはキツいがとても旨い、という人もいる。が、何と表現すれば良いか・・・肥溜めの香りというか・・・

これを食するパーティーが研究所で催された時(2007年9月)の写真。
日本から来て初めてスーストロミングパーティーに参加の越後屋が缶詰を開ける係を無理やり仰せつかった。
1年位保存した缶詰で、発酵が進み缶が少々膨れた位のものが実に美味しいのだとか。
ただし、その場合、缶切りで最初に切れ込みを入れた瞬間に例の臭いと共に内容液が噴出するため極めて危険。
で、どうするかと言うと、写真のようにシンクに水を張りその中で缶切りを使う。言われた通りにやろうとする越後屋だが、やや腰が逃げてしまって情けない。

そして最初の切れ込みを入れた瞬間のことは今でもハッキリと覚えている。
シンクの中からですら例の内容物が噴水のように勢い良く飛び出し、そして一瞬の遅れを伴ってその臭いが鼻腔から脳に電撃を与えると共に自動的に涙腺を刺激したのだ。
いやはや、なんと言うか・・・ 小学生の頃、社会科見学で訪れた牛舎の臭いのような有機的な懐かしい感じとでも言えば良いのか・・・

さて。食するとどうか。
元来、味覚とは舌と鼻の相互作用だと思う。何故なら、風邪をひいたりして鼻が詰まると味が解らないもの。
逆説的ではあるが、匂いが極めてキツかったせいか味がよく解らなかったというのが正直なところ。
そして、口に入れる瞬間のほか、飲み込む瞬間(喉越し)にもう一度山場があるというか、ここでも結構キツい。

結論を述べるとすれば・・・
異文化を経験することは人生観を広げる良いチャンスだとは思う。が、できれば次は遠慮させて頂きたい、というのが正直なところか。

川が凍るとき

2007-12-01 00:55:00 | 瓦版 '07-11 ~ '07-12
街の中心を流れるSkellefteå川。
いつものようにドイツからの留学生(名称:クマ君)と共に川を望むキャンパスレストラン(というか学食)に昼食に行った時のこと。

ふと外を見て我々は驚いた。遂に川が凍り始めたのだ。
越後屋は凍った川というものを見たことがなかったし、クマ君もこのような大きな川が凍るのを見たのは初めてだと。
今まで川が凍るなどということに意識がいかなかったし、川の凍り方を想像したこともなかった。
が、写真をご覧いただくと解る(直接、動きを伴って見ると実に良く解るのだが、動画がなくて残念)。

上流からゆっくりと流れてきた氷の固まりというか絨毯(大きさ3m程の)。これが流れのやや遅い川岸近くに滞留していく。
更に流れてきた氷の絨毯が次第に川の中央付近まで滞留するようになる。そして、遂には川幅一杯を氷が覆う。
こうして徐々に下流から上流と川が凍っていくのだ。12月早々、この時の外気温マイナス15℃程だった日のできごとである。

クマ君と越後屋は感動し、飽きもせず川が凍っていく様子を眺めていた・・・
ふと。大の大人、男どうし二人で写真を撮り合ったり、じっと川を眺めたりしているのはやや変だと気づき、慌てて引き上げた。

スキー場へ その2)コース編

2007-11-25 00:32:33 | 瓦版 '07-11 ~ '07-12
スウェーデンにはそれ程急峻な山はないが、このStorklintaというスキー場もご覧の通り斜度はキツくない。
そして土曜日だというのにご覧のようにガラガラで、ファミリー向けにも良いのではないだろうか。

さて。小学5年生から競技スキー部に入り大学卒業まで続けた越後屋。(本家の瓦版には越後屋の滑り(動画)もある
小さい頃からいつかはヨーロッパでスキーをしてみたいと憧れ、選手時代にも何度かチャンスはあったが実際に海外でスキーをしたことはなかった。そして2年前ドイツ最高峰のツークシュピッツェに麓のガルミッシュで開催された国際学会で行った時も、正に後ろ髪をひかれる思いで下山した。
が、遂に、海外での初スキーを経験できた。しかも最も尊敬する偉大なスキーヤー、ワールドカップ86勝のインゲマル・ステンマルクの祖国で・・・
実際にゲレンデに立った時には、実に感慨深いものが込み上げてきた。

とは言っても、高級リゾート地のスキー場でもなく、言ってみれば地元のスキー場である。
小さなレストランがひとつだけ。ユーミンや広瀬香美などの冬系音楽だって、ない。まぁ、気持ちの盛り上がりにはやや欠けると言っても良いだろう。
しかも、リフトはチェアー式やゴンドラでなく写真の通りいわゆるTバー。これはイタダケナイ。

越後屋の場合、スキーブーツも板もいまだに競技用、かなり硬くてキツイ。
日本では、リフトに乗る際ブーツのバックルを外して足を締付けから解放する。そして滑り出す直前にまたバックルを目一杯締め無駄な遊びをなくして正確なスキー操作を司るのだ。
これは競技者(既に引退して久しいが・・)としては譲れないコダワリであり、儀式のようなものでもある。

ところがTバーの場合、座って足を休めるということができない。バックルを外しても足がしびれてアイ!(スウェーデン語で痛い!の意味)。
結局、数本滑ってはすぐにレストランで休みつつコーヒーを飲んだりケーキを食べたり・・・ これではタダのへなちょこスキーヤーじゃないか。
それを同僚に悟られないように、「まぁ、今日のところはこれ位にしといてやるか」と言い残し、帰路に着いた。

スキー場へ その1)道中編

2007-11-24 23:40:26 | 瓦版 '07-11 ~ '07-12
シェレフテオから車で1時間程のところにStorklintaというスキー場がある。先週オープンしたらしく、同僚に誘われて早速行ってきた。
因みに、車の表示の通り2007年11月24日の9:59時点で外気温はマイナス5.5℃。

ルート95号を使う。スウェーデンを縦断するE4から内陸部へ伸びる幹線道路だ。最高速度110km/hの道でこちらも良く整備さている。
時々ヘラジカ注意の標識があるが、この標識のあるところでヘラジカにお目にかかったためしがない。

ルート95号から外れて未舗装の道(圧雪路)を10km程行く。と、何やら黒っぽい集団が道を塞いでいるではないか。
すかさず速度を落とし近づいて見るとトナカイ。しかも結構な大集団。内陸部に行くと時々トナカイを見るが、それでもせいぜい4~5頭。
しかし今回は道一杯に広がる程の集団で少々驚いた。が、車に危害を与えるような事はないので気長に待てばよい。
少し隙間ができたのを機にやり過ごした。

今回の教訓
ヘラジカ注意のマークのところにヘラジカはいない。が、内陸部には時々トナカイが道路上に出てくるため要注意。

スウェーデンで運転する時困ること その2)駐車場編

2007-11-23 07:42:45 | 瓦版 '07-11 ~ '07-12
今回は駐車場について紹介しよう。

街には駐車場や道路脇の駐車スペースが使える。
が、初めのうちは、一体どうやって・・・ 幾ら払えば良いのか・・・ やはり解らなくて困るもの。
写真は空港のパーキングの例だが、街中の支払機も基本的には同じ。今回はこれを例に説明したい。

1:まず標識を見て当該場所はどういう駐車区域か確認。
  青色の駐車標識に 9:00-18:00(9:00-15:00) と書いてあれば、平日は9:00~18:00まで、土曜日は15時まで料金を払えば駐車可。
  逆に言えば、この時間帯以外は無料で駐車可。

2:近くに写真のような駐車料金支払機がある筈だから、そこで駐車券を購入。
  写真は空港の長期駐車券売機でカード利用も可だが、街ではコインのみ。コインを入れると駐車期限が表示され、コイン追加で時間が伸びる。
  因みに、拡大部分には、1日90SEK(≒1800円)、1週間450SEK(≒9000円)とある。
  出庫予定時間より少し後となるように期限時間を設定、最後に券売機の真ん中にある緑色の●ボタンをプッシュ。
  すると、下に駐車券(名刺位の大きさの紙)が出てくる。これをダッシュボード上、駐車違反の監視員から見えるように置く。

3:料金自体は高くはない。
  もちろん場所に寄るが、5クローネ(≒100円)で1時間くらい。スウェーデン人はたとえ10分程度の駐車でもきちんと払う。
  1クローネ(≒20円)くらいの駐車でもわざわざ券売機まで行って購入し・・・
  その手間のほうが駐車時間より長いんじゃないの?って思うような場面でもきちんと払うようだ。

因みに、越後屋もスウェディッシュウェイ(スウェーデン流)でいつもきちんと支払っているが、未だかつてその監視員とやらを見かけたことはない。

スウェーデンで運転する時困ること その1)交差点&ガソリンスタンド編

2007-11-23 07:10:52 | 瓦版 '07-11 ~ '07-12
海外で車を利用する場合、やはり日本と違っている部分は多々あるが今回はそんな事を取上げてみよう。

大きな違いとして右側通行なんてのはその最たるものだろうか。
日本の意識では交差点で左折する場合を考えてみよう。右から来る車(R車としよう)に対しては充分注意を払うが、左から直進している他車(L車としよう)にはそれ程大きな注意は払わない。
言われてみれば当然で、L車は左折しようとしている自分にとっては直接的には関係ないのだ。しかし海外ではこの意識が全く逆となるのだ。
左折しようと思ったら、L車にこそ大きな注意を払いつつ道を横り、その上でR車もいないかタイミングを計る必要がある。

文章で書くとこんがらがって解り難い。
とにかく。慣れないうちは右左折とも、左右両方からの車に充分注意して進行させること、これが一番大事。
なお、優先道路じゃない交差点の場合は「右から来た車が優先」これも知っておく必要がある。というのは、明らかにこっちが太い道だろうと思っていても優先道路じゃない限り、右から来た車は構わず進入してくるから危ない。

意外と簡単に馴染む部分もある。交通標識は概ね予想がつくし、信号の代わりにサークル(リンク)がある。既にリンク上にいる車を妨げないように合流し、スムーズに抜ける。サークルにすぐ馴染むのは、逆説的だが、日本にはないからだと思う。そういうものだと思って初めから対応できるが、先述の右左折は日本の癖(慣れ)が邪魔するのだ。


さて、越後屋の実体験から特に困惑したことを幾つか記そう。
まず燃料補給。当然ながらどこでもセルフサービスだがこれは日本でも慣れている。困るのは支払方法が解らないこと。しかもガスステーションによって違う。

パターン1 : 給油機の近くにクレジットカードによる自動支払機がある場合
これが最も楽。クレジットカードを入れると「お待ち下さい」という表示。その後、「暗証番号を入力し決済ボタンを押して下さい」と表示されたら暗証番号を入力しグリーンのボタンをプッシュ。最後、画面に「領収書はいりますか」と聞いてくるから「Ja」を選択。
当然ながら、全ての表示がスウェーデン語のみ。慣れると問題はないが、初めはクレジット絡みで変な操作をしてしまわないか不安はあるだろう。

パターン2 : カード決済機が近くにない場合
そのまま勝手に給油、終わったらショップ内のカウンターに行き何番の給油スタンドを使ったか告げる。すると店員が金額を言うので給油量に間違いがなければ支払う。現金でもクレジットカードでも可。

パターン3 : パターン1もどき
パターン1のようにカード機が近くにあり、一生懸命トライするが訳のわからないエラーが出ることが多々ある。その場合、すぐ諦めてショップへ行きエラーの旨、店員に告げた方が良い。
すると大抵の場合、クレジット機が壊れているから別の給油口を使ってくれ、と言われる。ちょっと信じられないがこんな変なことが多々あるのだ。

いずれにせよ、あくまでもパターンであり、系列が同じスタンドでも場所によって少しずつバリエーションというかハプニングの出方も違う。
いつも使うスタンドなら良いが、遠出してはじめてのスタンドで給油せねばならない時は覚悟しておいたほうが良い。

次回、その2として、駐車場の利用および料金支払の方法について紹介するつもり。

スウェーデンの交通事情と制限速度、冬編

2007-11-10 22:00:00 | 瓦版 '07-11 ~ '07-12
前回に引続き、運転席から見た写真をお届けしよう。
この日、出張先のヨーテボリからシェレフテオ空港に降りた時には吹雪、自宅へ戻る途中のE4走行中の写真。

日付は2007年11月10日、外気温マイナス2℃、もう冬である。この頃は朝は8時過ぎて明るくなり夕方3時には暗くなる。
幹線道路であるE4と言えども街や村の近くでないところでは明かりが全くなく、自車や前車のヘッドライトだけが頼りで危険。
こんな場合に制限速度ギリギリで(ましてオーバーして)走る車はないが、そうでなくても制限速度に満たないで運転しているドライバーは結構いる。制限速度はあくまでも「上限」として認識されている。

前回に引き続き、制限速度の設定について越後屋が言いたいのは、
 1:ドライバーを信用していないような低めの制限速度ではなく本当の上限速度を設定すべきではないか。
 2:その代り、1km/hでもオーバーしたら違反取締り対象とする(実際には、取締機やメーター誤差もあるから5km/h程が合理的かも)。
 3:ドライバー側も、標識を信用しルールを尊守する。
因みに、スウェーデンではたとえ5km/hのスピードオーバーでも捕まることはあり罰金も驚くほど高いらしい(速度にもよるが日本円で50万円とかというレベル)。

日本とスウェーデンの交通事情の違いとして越後屋が驚いたのは他にもある。
路肩に人や自転車がいたら、大袈裟なくらい遠巻きで(空いている道なら完全に反対車線に出る車も多い)かつ、速度を落として通過。
信号のない横断歩道に人が居たら必ず車が止まる。これは日本では教習所でしか見かけないような運転マナーだが、それが実際に行われている。
そういう意味では、子供やベビーカーを押した家族がいても安心して待っていられる。

一方、冬でも夜に散歩している人も結構おり、注意が必要。
歩行者は蛍光色や反射テープ付の防寒着(欧州の工事現場や空港でよく見る防寒着)を着ていることが多いが、それでもこの季節は本当に暗くて分りづらい。
こちらで運転する機会があったら充分に気を付け、楽しく過ごして頂きたい。

スウェーデンの交通事情と制限速度、夏編

2007-11-10 21:30:00 | 瓦版 '07-11 ~ '07-12
シェレフテオ近郊の道路事情に絡め、日本との比較をしてみたい。
越後屋は職場まで20km程離れた小さな村から車通勤しており、スウェーデンを縦断する大動脈であるルートE4を使う。これは、いわゆる高速道路ではなく料金は無料(スウェーデン国内で有料道路に出くわしたことはないが、スウェーデンとデンマークを結ぶエーレスンド橋は有料)。

運転席から見た風景。結構牧歌的な景色ですぐ脇に牧場があったりする。
計器表示を見て頂くとタコメーター下の表示で2007年6月2日の22:40とあるが、この季節は夜中?でもこの空の明るさなのである。夏至の6月21日ごろには更に明るく、丸一日暗くならない。
そう言えば、こちらの人は日本人の感覚では夜時間帯でも「Night」とは言わず「Evening」と言う。今度「Night」を使う場面について聞いてみよう。

ところで。
スウェーデンの制限速度がどの程度かご存じだろうか。
この辺りはカーブが多いため制限速度が90km/hに落ちているが、基本的には110km/h。町や村に近付くと70km,50kmときめ細かく落ちてくるが、速度設定は納得のいくものである。例えば、それまで110kmの一本道であっても、村に近付けば危険性や住民への騒音軽減等を勘案し50km制限となる。そしてドライバーは本当にキッチリとそこまでスピードを落とす。
或いは、山道のカーブで20km制限なんてところへも行ったが、運転には自信のある越後屋でもそこはホントに20km以下でないと危いと思える場所であった。

ところが日本の場合、かなり見通しの良い幹線道路であっても何故ここが50km/h制限なのか?と思う事がしばしば。日本の制限速度は20km程低いと思う。そして実際の交通の流れも20km程は制限速度より早いのが実情ではないだろううか。
実情(合理性)に合っていないからか、一般的なドラーバーは制限速度をキッチリとは守っていない訳で、ドライバー心理的には「どうせ行政の速度設定は低すぎる、多少のオーバースピードでもたぶん大丈夫だろう」となるかも。
設定された速度制限が信頼されず、たとえ初めての道であっても「制限速度より多少オーバースピードでも大丈夫」とドライバーが勝手な判断をしては危険。

交通行政は、事故の原因の多くはスピードの出し過ぎだ、だからもっと制限速度の設定を落とせ、(どうせキッチリ守るドライバーはいないから)少し低めに設定してと。
ドライバーは、(どうせ無用に低い設定速度だから)多少オーバーしても大丈夫、と。
こうなると、行政もドライバーもお互いを信用してないことに。そして危険性を過小評価したドライバーが事故を引き起こす可能性も上がる・・・

ヨットが珍しくないスウェーデンの生活は豊か、日本は?

2007-11-05 23:32:29 | 瓦版 '07-11 ~ '07-12
同僚のサマーハウスでの食事とサウナに出かけた(写真は9月1日撮影のもの)。
しかしそのサマーハウスは小さな島にあるらしい。車では行けないが、皆どうするのかと不思議に思っていたら・・・
ウチの近所に住む別の同僚(キャビンから撮った写真でやや怪しげに見える人物)が、当日に近くのヨットハーバーで待ち合わせようと誘ってくれた。
で、このヨット乗り込み、2時間かけてその島まで行ったのだ。

しかし、バイキングの末裔だからか、単にのんびりしているのか、夏の終わりの結構寒い海の上を2時間もかけて小さな島まで行くというこの感覚の違いは何だ? 日本も海に囲まれているんだから皆んなヨットを持っているのか?って聞かれ返答に困った・・・

日本人はお金持ちと言われる。が、実感としてそんなことはない。
DGPデータによれば、1位:アメリカ、2位:日本、以下、ドイツ・中国・英国・フランス・・・・20位スウェーデン。
ここで、国民一人当りのDGPについて考察したい(2005年のデータ、1$=115円換算)。
1位:ルクセンブルク(850万円)、2位:ノルウェー(707万)、3位:アイスランド(586万)、4位:スイス(566万)、5位:アイルランド(544万)、6位:デンマーク(540万)、7位:米国(483万)、8位:スウェーデン(451万円)、以下オーストリア、フィンランド、オランダ、英国、13位:日本(405万円)・・・19位ドイツ(388万)・・・109位中国(197万)

日本と比較しスウェーデンの一人当りDGPは約1割多いが、この豊かな生活はなぜか。ひとつには、女性の社会進出によると思われる。
・共働きが極めて普及しており世帯年収としては日本より多いこと。
・高齢者介護やベビーシッター等を行政が担当、ここに給与としてキャッシュフローが発生、DGPを底上げしていること。
 一方、日本ではこれが家族によるケアの場合が多く、DGPには参入されない。

しかし、女性の社会進出に伴ってか離婚率が高い。越後屋の身近なところでも複雑な家族環境の中で生活しているスウェーデン人はレアケースではない。
子供の精神面を考えれば、両親と共に仲良く暮らせることが一番だと思う。