昨日の午前,ポカポカ陽気につい誘われて自転車(クロスバイク)で近所を小一時間ほど散策した。特に決まった行き先があるというわけでなく,山麓地の坂道をテキトウに上ったり下ったりの軽いペダリング運動であった。ちなみに,このような自転車走行を称して,今日び自転車愛好者のあいだではポタリングputteringという言葉がよく使用されるが,この言い方を私は個人的に好まない。何やらそこはかとなくマヌケな響きがあるいっぽうで,ウチらはママチャリ連中とは違うんだゾ,という選民意識ないし選輪自慢などをも感じさせる。そんな彼らの言語感覚に,基本的にママチャリの味方であるワタクシとしては断じて与することはできない。あるいはこれをフランス語で言えばバラデbaladerないしはバラドールbaladeurとでもいうのか知らんが,それもまたイヤだ。自転車散策,それで十分ではないか。そうだ,思いだしたゾ。遥か昔に大学に入ったとき,最初に受講したフランス語の授業で,当時まだ新進気鋭の専任講師であった鈴村和成先生が選んだテキストがジャック・プレヴェールの《バラダール島からの便りLettre des îles Baladar》であった。初学者にとっては少々テゴワイ本だったと記憶している。今にして思えばいかにも鈴村さんらしい選択だ。プレヴェールの手になるこの小話は,後に《のんぶらり島》というタイトルで邦訳され,確か私も購入したはずなのだが,とうの昔に売り払ってしまったのか現在では手元にない。それを今しがたネットで調べてみたら,な,な,何と,『日本の古本屋』サイトで 9,000~15,000円というトンデモナイ古書価が付けられていた。ああ,モッタイナイ! されどもしかれども,汝,こぼれた酒を嘆くでないゾ,サヨナラだけがジンセイだ。
とまぁ,いささかドーデモイイ前振りはこの辺で切り上げて,標題の話に移る。自転車散策をおえて家に戻ると,仕事用の固定電話にカード会社のセキュリティ・デスクなる部署から留守電メッセージが入っていた。何やら急を要する用件のようだったので,折り返しこちらから指定された番号に電話を入れた。すると,電話口に出た担当の女性がいきなり申すには,
-失礼ですが,先週,紙オムツをインターネット通販で購入されましたか?
-はぁ? いや,買ってませんけど。だいたい,ウチにはオムツが必要な赤ん坊も,年寄りもおりませんから。。。
-いえ,そちら様が購入されて,横浜の○○様宛にお送りしたことになっているのですが。 購入先はドラッグストア△△。金額は2万8千××円となっております。
-2万8千円?! いえ,それは何かの間違いでしょう。
-そうですか。わかりました。では,今回の件はお客様のカード情報が盗まれて悪用されたということで処理いたします。御迷惑をおかけして大変申し訳ございません。現在のカードはすぐに廃棄して,新しいカードを発行させていただきます。。。
とか何とか,話はテキパキと進行してその件は落着した。いや,それが落着と言えるかどうかはハナハダ疑問ではありますが,要するに,以前,私がどこかのネット通販でクレジットカードを利用した際に,第三者(不逞の輩)により当方のカード情報がピックアップされ,今回それが不正に使用された,というわけなのであろう。情報が漏洩したのが,いつ,どこの通販であったかは不明である(ということに,取りあえずはしておこう)。何せ当方,昨今では仕事においても日常生活においても,ネット通販による買い物が実に多くなっているのである。主だった購入先をざっと挙げれば,以下のごとし(50音順にて)
アスクル,アップルストア,アマゾン,イーシーカレント,えきねっと,エムアイシー21,サイクルベースあさひ,ナチュラム,日本地図センター,ビーケーワン,モンベル,ヤフーショッピング,ヨドバシカメラ,楽天市場,AbeBooks,Amazon.fr,FNAC,gemm,PayPal、etc...
改めてこう書き出してみて,我ながら安直というか杜撰というか,極めてフトコロの甘いライフスタイルに成り果てているのだなぁ,と呆れざるを得ない。その挙げ句の今般のカード詐欺被害である。今日,誰もが当然のようにその利便性を享受しているネット社会システムにおいては,そんなことがある日突然,アナタの身にもワタシの身にもごくアタリマエに発生し得るのだ。オムツ2万8千円でそのような裏社会の実態の一部を垣間見ることができただけでも,ここはヨシとせねばなるまいか。
ところで,紙オムツを2万8千円分も購入すると,いったい何枚ほどになるのだろうか? モノはついでということで,ちょいとネット通販なんぞで調べてみた。調査対象店舗は,私が紙オムツを買ったとされるドラッグストア△△である。すると,「メリーズさらさらスルー(Sサイズ,80枚入り)」というのが1,399円で販売されていた。ということは,2万8千円だとそれを20パック,何と1,600枚のオムツを一括購入したことになる。横浜の○○氏は無認可の託児保育所でもやっているのか知らん?
もう一点,当然気になるのは,当方のカードが悪用されたのは紙オムツだけか?ということだ。これについては,今回の件は単品商品にしては購入量(金額)が多く,しかも発送先が別の場所だったため,コレハ怪シイゾ,ということでセキュリティのチェックに引っ掛かったようなのだ。もしこれが少額であれば,カード会社のほうではいちいち対応しきれず,そのような場合はカード所有者自身が毎月送られてくる明細書内訳をよく見てチェックしなければならないという。不逞の輩としては,今後はカード会社のセキュリティチェックをかいくぐるために「塵も積もれば山となる方式」を採用してくるに違いない。彼らだって生きるために必死なのだ。それとも単にゲーム感覚でやってる程度のことなのか? いずれにしても,現代ネット社会においてカードを所有するということ自体が難儀な話なのであるケレドモ。
そんなわけで,思い立ったが吉日とばかり手持ちのクレジットカードのなかから使用頻度が低いものを2枚,速攻で解約してしまいました。 でも,まだ あと5枚も残っているゾ(やれやれ!)
とまぁ,いささかドーデモイイ前振りはこの辺で切り上げて,標題の話に移る。自転車散策をおえて家に戻ると,仕事用の固定電話にカード会社のセキュリティ・デスクなる部署から留守電メッセージが入っていた。何やら急を要する用件のようだったので,折り返しこちらから指定された番号に電話を入れた。すると,電話口に出た担当の女性がいきなり申すには,
-失礼ですが,先週,紙オムツをインターネット通販で購入されましたか?
-はぁ? いや,買ってませんけど。だいたい,ウチにはオムツが必要な赤ん坊も,年寄りもおりませんから。。。
-いえ,そちら様が購入されて,横浜の○○様宛にお送りしたことになっているのですが。 購入先はドラッグストア△△。金額は2万8千××円となっております。
-2万8千円?! いえ,それは何かの間違いでしょう。
-そうですか。わかりました。では,今回の件はお客様のカード情報が盗まれて悪用されたということで処理いたします。御迷惑をおかけして大変申し訳ございません。現在のカードはすぐに廃棄して,新しいカードを発行させていただきます。。。
とか何とか,話はテキパキと進行してその件は落着した。いや,それが落着と言えるかどうかはハナハダ疑問ではありますが,要するに,以前,私がどこかのネット通販でクレジットカードを利用した際に,第三者(不逞の輩)により当方のカード情報がピックアップされ,今回それが不正に使用された,というわけなのであろう。情報が漏洩したのが,いつ,どこの通販であったかは不明である(ということに,取りあえずはしておこう)。何せ当方,昨今では仕事においても日常生活においても,ネット通販による買い物が実に多くなっているのである。主だった購入先をざっと挙げれば,以下のごとし(50音順にて)
アスクル,アップルストア,アマゾン,イーシーカレント,えきねっと,エムアイシー21,サイクルベースあさひ,ナチュラム,日本地図センター,ビーケーワン,モンベル,ヤフーショッピング,ヨドバシカメラ,楽天市場,AbeBooks,Amazon.fr,FNAC,gemm,PayPal、etc...
改めてこう書き出してみて,我ながら安直というか杜撰というか,極めてフトコロの甘いライフスタイルに成り果てているのだなぁ,と呆れざるを得ない。その挙げ句の今般のカード詐欺被害である。今日,誰もが当然のようにその利便性を享受しているネット社会システムにおいては,そんなことがある日突然,アナタの身にもワタシの身にもごくアタリマエに発生し得るのだ。オムツ2万8千円でそのような裏社会の実態の一部を垣間見ることができただけでも,ここはヨシとせねばなるまいか。
ところで,紙オムツを2万8千円分も購入すると,いったい何枚ほどになるのだろうか? モノはついでということで,ちょいとネット通販なんぞで調べてみた。調査対象店舗は,私が紙オムツを買ったとされるドラッグストア△△である。すると,「メリーズさらさらスルー(Sサイズ,80枚入り)」というのが1,399円で販売されていた。ということは,2万8千円だとそれを20パック,何と1,600枚のオムツを一括購入したことになる。横浜の○○氏は無認可の託児保育所でもやっているのか知らん?
もう一点,当然気になるのは,当方のカードが悪用されたのは紙オムツだけか?ということだ。これについては,今回の件は単品商品にしては購入量(金額)が多く,しかも発送先が別の場所だったため,コレハ怪シイゾ,ということでセキュリティのチェックに引っ掛かったようなのだ。もしこれが少額であれば,カード会社のほうではいちいち対応しきれず,そのような場合はカード所有者自身が毎月送られてくる明細書内訳をよく見てチェックしなければならないという。不逞の輩としては,今後はカード会社のセキュリティチェックをかいくぐるために「塵も積もれば山となる方式」を採用してくるに違いない。彼らだって生きるために必死なのだ。それとも単にゲーム感覚でやってる程度のことなのか? いずれにしても,現代ネット社会においてカードを所有するということ自体が難儀な話なのであるケレドモ。
そんなわけで,思い立ったが吉日とばかり手持ちのクレジットカードのなかから使用頻度が低いものを2枚,速攻で解約してしまいました。 でも,まだ あと5枚も残っているゾ(やれやれ!)