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他人が楽しんでいるのを,傍らで指をくわえて眺めている子

1997年09月21日 | タカシ
 秦野駅まで用事があって4人でそろって出掛けた。昼刻だったので,パン屋の北欧でパンなど買って駅前の新設ペデストリアン・デッキのベンチに座って簡単なお食事をする。その後,何処に行こうかねぇ何処にとあれこれ考えて,発作的な思い付きで電車に乗って3駅先の伊勢原市立こども科学館へ行くことにした。シカシ何だな,タカシは基本的に体力不足なのだろう。電車の中で,始めは窓の外をキョロキョロ眺めていたが,そのうち飽きると床に座り込んでしまう。そのダラリとした様は,親が見てもかなりミットモナイ。

 伊勢原駅から科学館までは徒歩約10分,タラタラではあるが,何とか歩いてくれた。さすがに日曜日の科学館は満員の盛況。タカシもアキラも二人ともとても喜んで,アレモコレモと様々な『科学的遊具』で楽しく遊び,かなりの時間を過ごした。ただし,特に面白そうな遊具は小学生の大きな子らが半ば独占しており,タカシのようなチビでシャイな子はまったくオヨビデナイ。それでも,どうしても一度はいじってみたそうなヤツは,小学生たちがやっている斜め後ろから覗きこむようにして,壁に身体を押し付けながら首をかしげてジッと見続けている。物欲しそうに見続けている。

 ここで父は少々反省する。現在のタカシは確かにそういう子なのである。他人が楽しんでいるのを傍らで指をくわえて眺めていることの多い子である。それは,ある意味ではこの約5年半の歳月のなせる業なのだ。強い子になってほしい,というよりも優しい子になってほしいという親の思いが勝り,その結果,自分の好きなことを思う存分やる,というよりも,他人に迷惑をかけないようにしながら自分の好きなことをやる,という風な教育的指導をカゲ・ヒナタに行ってきた結果である。さてさてこの先,本件に関してどのような軌道修正が必要か,少し考えてゆこうと思う。実際のところ,父はタカシが夢中になって遊んでいる時のピュアな笑顔,その笑顔を見るのがとても好きなんであるからして。
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