最近,我が家の中に「秘密基地」なるものが誕生した。いえいえ,しょせんはウサギ小屋ゆえ,それほど大層なものではございません。
二階の寝室の一角に,コの字型に引っ込んだ半畳分ほどの「窪み」がある。本来は机やタンス置場に供される予定の空間として設計されたのだろうが,私ども家族がこの家に転居してきてからは,その場所はほとんどまっとうに利用されておらず,せいぜいがイーゼル置場(周年)&デロンギ置場(冬季を除く)など,実質的には未利用空間のままであった。それがつい先日,ゆえあって前者は和室に移され,後者は納戸に移され,その結果「窪み」が自由領域として新たに開放された次第である。
そんな場所を子供らが放っておくはずかない。そしてすぐさま秘密基地の建設がはじまった。その設置にあたってはアキラの積極的かつ情熱的な主張が大いに反映されたらしい。実に嬉しそうに楽しそうに,タカシとママと3人でアーデモナイ・コーデモナイと設計協議を行っていたようだ(その間,父は仕事中につきハブケであった)。
で,完成後,その内部はどうなっているのかナと,ちょいと覗いてみれば,タカシが学校の工作クラブで作成した変てこりんな椅子が隅に置かれ,その上には古びた電気スタンド,椅子の下にはアキラとタカシのお気に入りの本が数冊置かれている。あ,たったそれだけです。床はカーペット敷き。三方の壁はクリーム色の無地。まるでポールニューマン演じるところのルークがブチ込まれた独房みたいなもんだ。ただし,入口は一応カーテンでしっかりと塞がれており,かつ,入口に至る道は二段ベッドや物品棚で隘路を形成しているので,それなりに「この奥の方は何なのかな?」という不思議感をそこはかとなく漂わせている。秘密基地たるゆえんである。
しかしそれにしても,父からみるとその基地は,例えばアキラがタカシやママと諍いを起こした時に一人立て籠もって「怒り」を静めるための場所,すなわちアキラの「反省部屋」くらいにしか見えないんだけどなぁ。
二階の寝室の一角に,コの字型に引っ込んだ半畳分ほどの「窪み」がある。本来は机やタンス置場に供される予定の空間として設計されたのだろうが,私ども家族がこの家に転居してきてからは,その場所はほとんどまっとうに利用されておらず,せいぜいがイーゼル置場(周年)&デロンギ置場(冬季を除く)など,実質的には未利用空間のままであった。それがつい先日,ゆえあって前者は和室に移され,後者は納戸に移され,その結果「窪み」が自由領域として新たに開放された次第である。
そんな場所を子供らが放っておくはずかない。そしてすぐさま秘密基地の建設がはじまった。その設置にあたってはアキラの積極的かつ情熱的な主張が大いに反映されたらしい。実に嬉しそうに楽しそうに,タカシとママと3人でアーデモナイ・コーデモナイと設計協議を行っていたようだ(その間,父は仕事中につきハブケであった)。
で,完成後,その内部はどうなっているのかナと,ちょいと覗いてみれば,タカシが学校の工作クラブで作成した変てこりんな椅子が隅に置かれ,その上には古びた電気スタンド,椅子の下にはアキラとタカシのお気に入りの本が数冊置かれている。あ,たったそれだけです。床はカーペット敷き。三方の壁はクリーム色の無地。まるでポールニューマン演じるところのルークがブチ込まれた独房みたいなもんだ。ただし,入口は一応カーテンでしっかりと塞がれており,かつ,入口に至る道は二段ベッドや物品棚で隘路を形成しているので,それなりに「この奥の方は何なのかな?」という不思議感をそこはかとなく漂わせている。秘密基地たるゆえんである。
しかしそれにしても,父からみるとその基地は,例えばアキラがタカシやママと諍いを起こした時に一人立て籠もって「怒り」を静めるための場所,すなわちアキラの「反省部屋」くらいにしか見えないんだけどなぁ。