東ユーラシア研究会

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砂糖について

2007-05-02 15:00:51 | 砂糖からみる東ユーラシア
1.砂糖とは
 サトウキビ(甘藷)、サトウダイコン(甜菜)枯らせ精算される甘味料のこと

 その他の甘いもの…メープルシロップ(カエデ)、ハチミツ、サトウヤシなど

2.特性
 植物としての砂糖→栽培技術→精糖、製糖技術→気候風土
 栄養価という面で

 砂糖に関する科学的知識

3.人間と砂糖
 砂糖の必要性と需要
 人間の甘いものに対する欲求→マウスなどに通じる生理的欲求、「甘いものは別腹」

a.技術
 1.栽培技術
 砂糖の栽培の西漸、インド原産、オリエント、ヨーロッパへの伝播
 日本や中国への移入→いつごろ?

 お土産のサトウキビ→品種、工業生産、生食用の差→関東での栽培は可能か

 2.砂糖精製の技術
 古い技術
 近現代の化学的精製法
 インドからの絞り器の伝播

 3.製品としての砂糖の品種
 中国の紅糖など

b.食品としての砂糖
 その料理、飲料への応用、
 「砂糖以前」→類似の甘味料、たとえば果物、蜂蜜、甘葛など
 甘い料理
 砂糖の生産量と消費量
 19世紀の食文化
 ラム酒

 保存食としての砂糖漬け

4.歴史と砂糖
a.西洋と砂糖
 食文化にイスラムの影響、地中海、ベネチアとスペイン
 食文化…砂糖菓子、茶とコーヒー等々
 貴族文化としての砂糖、
 近代国家と砂糖…植民地、三角貿易、奴隷、プランテーション
 紅茶と砂糖
 
b.日本と砂糖
 古代の砂糖文化…甘葛、甘茶蔓、干し柿など
 江戸時代の砂糖…和三盆など
 近代の砂糖→沖縄、台湾
 
 麦芽糖、アメ

c.中国と砂糖
 中国の甘いもの、南と北で違うのか
 砂糖の種類、その製法
 『養生録』、補食

■参考文献

支那の砂糖貿易 木村増太郎 糖業研究会 1913
図解 砂糖工業 台湾製糖株式会社 科学知識普及会 1929
砂糖と製糖業 久保田富三 非売品 1937
支那の製糖工業 大塚令三 中支建設資料整備委員会 1941
糖業より見たる広域経済の研究 編:宇野弘蔵 
財団法人日本貿易振興協会日本貿易研究所 1944
世界糖業文化史 関野唯一 邦光書房 1955
中国甘藷糖業の展開 戴国キ(火+軍) アジア経済研究所 1967
世界の商品Ⅰ―砂糖― 平野哲郎 アジア経済研究所 1968
甘さと権力 著:シドニー・W・ミンツ 訳:川北稔、和田光弘 平凡社 1988
砂糖百科 高田明和、橋本仁、伊東汎 社団法人糖業協会、製糖工業会 2003
糖業技術史―原初より近代まで― 編:社団法人糖業協会 丸善プラネット 2003


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