お墓と向き合い生死を見つめ直すブログ~富山のお墓レスキュー隊 亀山龍厳~

お墓を建てる石工職人の立場から、お墓について、どんな想いでお墓を建てているのか、などを書いています。

瓶はいくつはいりますか?~たくさん収納できるお墓について~

2014-02-28 08:32:58 | 日記
こんにちは。

石の立山 お墓アドバイザーの亀山です。

ご納骨の時期がせまってきますと、「お墓にお骨(骨瓶)がどれくらい入るんだろう?」と皆さん思われるようです。今どれくらいお骨が入っているのか、あとどれくらい入るのか知らない(忘れている)方も多く、私と納骨堂の中を確認して初めて考える方もいらっしゃいます。

一般的にお骨の収納量は納骨堂の大きさに比例します。つまりお墓が大きいほどたくさん入ります。

*注:ただし昭和50年代以前のお墓の中にはその作り方により、「お墓は大きいけどあまりお骨が入らない」というお墓もありますのでご注意ください。

さて、富山県内では(呉西の一部地域を除き)一般的にはお骨は『棚板』と呼ばれる棚の上にお乗せいたします。昔は(墓石店によっては今現在も)「棚板の奥行きは約30~45cm程度」で作成しているため、お墓の大きさの割にはあまりお骨が入りませんでした。それでも昔のお墓は現在のお墓より比較的大きなものが多かったのでそれなりにお骨を納めることができました。(お墓の大きさにもよりますが、4~10個ほどは入ります。)

また棚板を上下2段にしたり、棚板自身を追加することでなんとか対応してきました。(これは昔のお墓が大きかったからできたことでもあります。)

しかし今は全体的にお墓が小さくなってきています。ですので昔ながらの棚板寸法では収めるお骨の数が少なすぎます。また上下2段にするにもお墓が小さいので大きなお骨を重ねておくだけのスペースがありません。他の石屋さんの中には、棚板を回したり引き出したりしてなんとかスペースを確保しようとしているようですが、私はお墓の可動部分を増やすことは賛成しておりません(石の特性とお墓の寿命の観点からです)。

そこで石の立山では全面棚板方式を採用しています。これは納骨堂内部の全面を棚板として活用することで納骨堂スペースを最大限まで広げようという試みです。おかげで比較的小さなお墓でも最大9個の骨瓶を納めることができます。また棚板自身にいくつか工夫をすることで高い耐久性と利便性をもたせることができました。ブログ上ではすべてお話することはできませんが、ご興味がある方は一度ご連絡くださいませ。


*私ごとではありますが、今月は家庭内で風邪が流行ったり、恩人の急な訃報があったりとバタバタする月でした。寒さは緩んできていますが、3月いっぱいはまだまだ寒い時期もあるかと思います。皆様も体調管理にはお気をつけの上、ご自愛くださいませ。


最後まで読んでいただいて ありがとう御座います。

 お墓アドバイザー 亀山龍厳

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