鵜沼宿とゆかいな仲間たち

自分たちの活動の記録。(田舎の魅力発見の個人の旅行記も含む。)

10/12 萬松園再び

2020-10-16 15:09:44 | お知らせ
二度目でございます
ガイドさんは専属の方
最高でございました!



これが間取り
雁が群れで飛ぶときのV字型のフォーメーション「雁行」で
全ての部屋に 光と風がまんべんなく取れるように考えられている

雁行の頂点である「縁座敷」から見たのがこれ



屋根はかまぼこ状にふくらみを持たせた「起り屋根(むくりやね)」で
犬山城下町にある旧磯部邸に これと同じ屋根をみることが出来ましてよ



さて 今回は扉の引手に注目ですわよ












ひとつひとつデザインが違いますの
部屋に合わせ 扉にあわせ



特に注目したいのが 「桐の間」と言われているメインの部屋のふすまの引手
四つの源氏香が そのデザインとして使われていた



源氏香は全部で52個 それぞれが「源氏物語」の各帖のエンブレムになってますので
(第一帖「桐壺」と第五十四帖「夢の浮橋」にはエンブレムが無いそうなんだけど…?)
当然 気になりますわよねー 
(以下 私目線の源氏物語のあらすじね)

左から「御法(みのり)」



源氏物語第四十帖 
自身の命がもう長くないことを悟った紫の上は出家を望むものの 光源氏にそれを許してもらえない
仕方がないので法華経千部の供養を行うことにし すべてが終わったのち
光源氏に看取られながら 静かに息を引き取る


「蜻蛉(かげろう)」



源氏物語第五十二帖
匂宮と薫の二人に好意を寄せられる浮舟
実は彼女は薫が気になるのだけれど匂宮と契ってしまう
それを薫に知られ 別れの手紙を残して入水


「行幸(みゆき)」



源氏物語第二十九帖
美しく成長した玉鬘(頭の中将と夕顔の娘)は 冷泉帝の大原野への行幸(天皇の外出の行列)で
それに伴う実父の内大臣(頭の中将)を初めて見ることになったのだけれど
その行幸では初めて見る実父より 美しい冷泉帝に心を奪われて見惚れてしまう


「夢の浮橋」(なぜか源氏香がある…)



源氏物語第五十四帖
入水した浮舟が 実は生きて出家をしていたことを知った薫
浮舟の弟小君を伴って浮舟の居る横川の僧都を訪ねるが
浮舟は知らぬ存ぜぬを通して彼を拒絶し 決して会おうとしなかった

「浮橋」とは 水上に浮かんだ小舟と小舟の間に渡した板(橋)のことで
「夢の浮橋」には
「男女の仲は夢の渡し場にかかっている浮橋のようにはかなく頼りないものなのか」
という意味があるんだそう


ここまで書くと
わたくしの邪推がお判り頂けたかと...

そう この四つの源氏香には
貞奴の これまでの思いが隠されているような気がしますのよ
一年に一度? 経った10日間程しか滞在しなかったこの別荘に 貞奴は人知れず
これまでの自身の人生の中の ずっと秘めてきた思いを刻んだんじゃないかしら


そうであってもなくても
一見の価値あります
是非お時間取って 見学に行ってくださいな!

ガイドの「ニシダ」さんは大当たり
(友人は「マチダ」さん良かった!って)
最高に良かった!

Marilyn

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