KYMCO Downtown Watch in Japan

台湾KYMCO社製・原付二種単車「ダウンタウン(ニキータ)125i」に関する所感を記します

大観山にdowntownで登ってきました

2010-07-13 | 日記
幅広い走行シーンを試そうと思い、湾岸下道から海底トンネルを通って、国道1号、箱根旧街道を使って大観山に登ってきました。

燃費は300キロで8.3Lで、前回と変わらず36.0km/Lでした。
メーターは半分も減ってない表示でしたが、実際は2/3消費してた感じです。

箱根旧道の登りはRF400でも結構厳しい感じでしたが、やはりVベルトだと、
急な登り左カーブとかはアクセルがっぱあきでも、バンクを回復できず、
結果としてあまりバンクさせずに回転を保ったコーナリングになりますね。

この点では、直結っぽいSYM RV125の方がこなしやすい感じです。
Downtownの場合、アクセルを開けても、回転があがるが速度は上がらず、
ベルトがどんどん低い方に動くだけという感じです。
40km/hをキープして回れる中カーブでは、気持よくこなせるんですが、
つづれおりが続くような場所では、直立気味でこなすしかありません。

小雨で少し路面が濡れている場所もあったのですが、意外と恐怖心なく
下っていけました。乗りごこちは固いのですが、ボディの剛性感のおかげで、
継ぎ目・穴ぼこだらけの旧道でも、上り降りに不都合はありません。

あと、乗り方も分かってきました。
Downtownのフットボードは、つま先位置で「く」の字になってて、上においても、下においても座りが悪いのですが、足の一番広い場所をこの角におけば、かなり自由度の高い体重移動が出来るようになります。
同時に、腰位置も、定常位置でなく、後ろの腰を抑える突起の上に軽く腰掛けるくらいにして、手・足・腰に重量分散すると、ちょうどオフロードバイクのスタンディングのように、体を浮かせることができます。

ダンパーは仕事してるので、手を足の間で、車体を自由に上下させて、自分の体の同様は最小限にすれば、多少、前や後タイヤが流れても、重さでちゃんと軌跡をトレースするように戻ります。
ホイールサイズの大きさも勿論プラスに働きますね。

小雨で困ったのは、鍵が上面を向いていることで、すぐに雨水がたまる感じです。停車時にはシャッターをしないと鍵穴に水が入り放題で、電装系とか油切れとかが起きそうで怖いです。 プリンの空きカップでもつけておこうかな。

あと、夜になると結構、突風が吹いていたのですが、やはり横風を受ける面積は大きく、注意が必要と思います。重量も大きいものの、重心も高いので、風の影響はRV125よりも厳しい感じです。

一番心配していた直進急坂の登板能力だが、通常の公道では登れなくなるということは発生しなかった。やはり少しひねるとすぐに7000rpmのピークトルク回転に達成するので、ちゃんと遠心クラッチも噛み込んで、そこそこの速度でちゃんと登っていく。

大観山には殆どピンクナンバーがいなかったので、少し奇異な目立ち方しかたも。登りはそこそこの速度で登れるので、他の中型単車についていけるのだけれど、下りはどうしてもバンクができないので、ワンボックスカーが下るタイミングを見てその後ろをついていくというコバンザメ方式でした。

それにしても、今の大観山て、殆どキラキラキレイな大型車ばっかりですねえ。250とか400とか全然いませんでした。

余談ですが、箱根の関所あたりで休憩してると、10台以上のスーパーカーが連なって移動してました。あの道幅だとミラーtoミラー2m超のクルマは大変ですね。

帰りに、横浜のホンダ店で、Downtownと人気のPCXと並べてみたら、もう全然違う種類のバイクだということがひと目でわかりました。PCXはマジェ125よりも小さいので、小回りが効きそうな印象です。PCXは標準のバイザー高では胸より上に風があたるようです。

質感はどっこいどっこいで、双方とも非日本製ですが、言われなければ分からないと思います。ボディのチリとかもちゃんとしてますし、目立つところに+ネジが見えるという風でもありません。

あと、とにかく、山ほど白バイが走ってて、目の前で2件ほど捕まった様子を目撃できたのですが、Downtownのノーマルミラーはなかなか視界がよく、後続する白バイ・パトカーは早めに発見できました。
ミラーは、「KYMCO」という刻印は目障りですが、形状や高さ位置は実用的だと思います。

雨具を着るために路側に駐車したのですが、やはりハザードは必要ですね。
パッシングは全く不要なので(上向きで代替できる)、代わりにハザードリレーをつけて欲しいと思います。

夜には国道16号線を走ったのですが、フロントヘッドライトの光量はまあまあといったところでした。明るさはあまり感じ無いのですが、ツインライトのおかげである程度は左右に広い感じです。ただ、遠方方面のカットアウトが筒全過ぎて少しリークが欲しいところ。

旅先でのトラブルを恐れないなら、やはりHID化も必要かなあ、と少し考えたところです。雨で路面が真っ暗という最悪の状況だったこともありますが。

下回りもじっくりと観察しましたが、サビちゃいそうな部品が並んでいて、定期的に塗装の塗り直しが必要かな、とも思いました。まあ、これはRV125も一緒なんですが。
 曲率半径が小さい・尖った角をもつ部品が多くて、既にサビが見える場所もありました。その点では台湾車というより、雨に弱いイタリア車の性質を持ってるように思います。雨除けの意味からも(意味ないかもしれないが)、キーホールのシャッターは常時閉めておきたいところです。

ベストセラー2台目マジェとだいたい大きさが同じくらいですが、腰が高いイメージなので、乗りにくい印象を持つかも知れません。すり抜けも慣れてきましたが、それでも両足つま先だけしかつかないのは、静止状態から漕いで全身する際に大いにマイナスです。(足が長い人は問題なし)

渋滞時を除けば疲れないバイクだと思います。

初めての燃費計上

2010-07-11 | 日記
最初は予備燃料で20km、そこでギリギリまでの満タンにして150kmぐらい走行しただけなので、まだ燃費計算していませんでした。
そこで、本日、3時間ぐらいかけて100km走ったので、初燃費計上です。

263km ÷ 7.3L = 36.0km/L になりました。

燃料計表示が全然減らなくて、
最初の160kmで、1目盛り減って、
220kmで、2目盛り減った感じです。
なので、2目盛りで半分(6L)というあたりでしょうか。

コースは、半分は60km/h巡航、半分は品川から横浜往復の大渋滞でした。
まあ、通常使うコースとしては平均的かと。
それでも、 35km/L以上出るのは正直びっくりです。

タコメーターは常に6000-7000rpmの間に張り付いている感じで、
スロットル1/5でも6000rpmだし、
スロットル4/5でも7000rpmより上の回転はかなり鈍い感じです。
(ならしなので、めったに 7000rpm以上回しませんが)

給油は、足元のフューエル口で行うのですが、とにかく溢れさせてしまいます。
どんどこ入っていくので、給油時間が短くて嬉しいのですが、RV125より
レベルを見るのが難しい感じです。

あと、燃費トリップをA,月走行をBにしようと思うのですが、トリップ計のリセットがかなりめんどいです。
トリップの切り替えが、Cボタンの長押しで、これが既にメンドイのですが、さらにリセットがA+C同時長押しで、タイミングが同時でないと、トリップ計の切り替えになってしまいます。 ダミーのBボタンを活かして欲しかったところです。あとは、少なくともCボタンを短押しでメーター切り替えにするとか。

EFIが付いてるなら、瞬間燃費計なんてのもあっても良かったかもしれません。

走行500km超えたら、もう1000rpm上乗せして8000rpmを使ってみようと思います。
また、交差点での待ちで休むために、サイドスタンドキルスイッチを
殺したいと思います。

走ってみた感想(3週間目)

2010-07-11 | 日記
今日でちょうど3週間目になります。
道路が空いているうちに、もう少し慣らしを進めたいと思います。

昨日はいろんなシチュエーションの道を走りました。

まず、平地の3車線を、70km/hぐらいでどこまでも走っていく、という用途には最高です。シートが少し固めなところを除けば、バイザーの高さも高く、体への圧力が少ないため疲れが少ないです。

ただ、葛西臨海公園から有明に向けての長い上り坂では、馬力不足を如実に感じました。当たり前ですが、250ccだと平然と登っていきます。
 まだ慣らしが終わってないので最終的に断じることはできませんが、70km/hぐらいの上り坂ではSYM RV125(キャブ)の方がやや力強いと感じました。
 前方投影面積の差が効いているのかも知れません。

クローバー型のインターチェンジを走った感じでは、シート高の高さもあって、非常に安心してコーナリングできます。足と腰で突っ張れば、状態をふらつかせずに270度カーブをこなせます。
 気になる点としては、RV125ではエンブレが効くのでブレーキ無しでアクセルだけで減速・再加速できるところが、Downtownは殆どエンブレが無いので、全てブレーキ操作を使わざるを得ないところです。雨の日の継ぎ目の鉄板などがあると結構涙目になりそうです。

 エンブレが非常に弱いということは、直進クルージングでは好印象で、まるで鉄道のように、「力行」と「惰性運転」の繰り返しのようにドライブできます。おそらくはこの間は燃料噴射量は極小かゼロなので、こういうところでかなり燃費を稼げてるのではないでしょうか。

 ある程度以上のスピードではすり抜けは、意外にやりやすいですが、低速ではシート高の高さと、上背の質量の大きさ、それにテール部幅が太いこともあって、かなり気を使いました。
 ハンドルは特に重いわけでもなく、かなり切っても切りこんでいくような変なクセもないのですが、左右への素早い切り返しをするにはやはり重い感じです。逆に言えば、ちゃんとフロント荷重が掛かっているということで、低μ路でも比較的安心ということだと思います。同じくフロント荷重が重いRV125ですが、これは切り返しが非常に軽く、おそらくこの差はフロントオーバーハングの質量差に由来するのだと思います。(Downtownは鼻先が長くて、重いライトユニットをぶら下げているので)
 ハンドル位置が高くて、比較的手元に引かれてるのも、街乗りでの利点かと思います。

 リアサススプリングは最弱にしましたが、それでもまだ初期状態なのでバタバタしてる印象です。何にしてもRV125より遥かに良い動きです。コーナリング中の凹凸でもちゃんと路面についてるので安心です。ストロークは前後とも10cmぐらいですが、底づきしないながらも十分にストロークを活かして上下している印象です。

 あと、個体差が生じやすいところでしょうが、最初の出足の10mはあまり快適でありません。遠心クラッチのショックがあるわけでないですが、半クラと回転増のバランスが鈍い感じで、スピードの割には鈍重な「印象」があります。発信して、5秒くらいで40km/h超えるのでそんなに遅くはないのですが、ボディが大きいせいで250ccを基準にしてしまうからですかね。

マロッシ/レオビンチのキットが出てるようなので、出足命の方はそっち系の改造もありかもしれませんね。まあ、モデルのコンセプトとしては出足がどうとかいうことではないと思いますが。
 しかし、300iだとどうなんだろうなあ、と考えたりします。
 どこかで試乗会があるといいですねえ。

ダウンタウンの荷物の積載について

2010-07-03 | 日記
昨夜は、ダウンタウンの荷物の積載方式について、3時間ほど、いろんなバッグやホルダー等で試行錯誤してみました。

結論としては、さすが台湾産のツアラーだけに、載せれるだけ荷物が載る、という設計でした。

シートの表皮は柔らかくないですが、ディンプルかシルク印刷のような凹凸のあるタイプなので、滑り止めになっている感じです。

■リアシートについて
 縦横60cm四方くらいのフットプリントの大型バッグは、ちょうどよく載せれます。
 これよりも小さなサイズは左右に揺れた場合、ずれたり傾いたりするのを防止する工夫が必要となるでしょう。
 リアキャリアというかパセンジャー用の手すりになっているウイング状の金具は非常に丈夫で、かなりの力に耐えられる設計のようです。これは4つのボルトで固定されているので、各ボルトの根元に「∞」状のベルトでフックをつくってあげると荷物の固定が楽になるように思います。

 私の場合、海外旅行の親子バッグの、親側のバッグ(70x40x30)のショルダーベルトや荷室のコンプレッションベルトがちょうどよくウイング状の金具にフィットする感じでした。

 背負ったときに底になる方を前方にして、リュックの両側のショルダーベルトを、ウイング状の金具の自由端のところにかけて、ショルダーとバッグとを引き寄せるコンプレッションベルトでウイング後側をループし、さらにバッグ自体のコンプレッションベルトをウイングをくぐらせて固定する、という6箇所止めが可能となりました。
 50リッター級の登山用ザックをお持ちなら、ウエストベルトを取れば同様の積載法が可能となると思います。

これで平たい土台ができましたので、通常の乗車時は、自分の背負っているザックをこのバッグの上に載せることにより、肩の負担を少なくすることができます。

■足の間に置くバッグ
 アプリリアのアトランティックではオプションで出ていて(GIVI)、初期にはプレゼント用品でもあった、センタートンネルの上に置くバッグもおアンじような形状のバッグがありましたので載せてみたらぴったりでした。
 センタートンネルといっても、幅はありますが、国産250と違い、高さが低いので、ヘルメットをバッグに入れて置く程度のことはできます。固定はコンビニフックがちょうどいい場所についてるのでそれを利用します。
 また、このバッグの上に、タンクバッグを置くと、ちょうどいいナビ置き場になりました。
 タンクバッグは、RFの時に使っていた2輪館のリファールという東名ドーム付きのものなので、台座さえ工夫すれば、苦も無く四輪用のDVDナビを置くことができると思います。左ポケットにシガーソケットがあるので、配線も最短距離で行えます。

 幅が幅なので、振り分けバッグは全く考えられません。サイドバッグをつけると、側車なみの車幅になると思われます。

 折りたたみ椅子などを台座に活用すれば、幅70cmぐらいの荷物は安定して積むことができます。馬の鞍のように、真ん中が凹んでいて、柔らかく滑り止めになる素材が貼られていれば、固定のバンドの張力も少なくて済むと思われます。
 おおまか、リアだけで安定して100リットルは積めそうなので安心しました。さすがはツアラー仕立てです。

 昨日の段階では、足の間に25L(メット入り)+10L、リアシートに80L(メット入り)が積めました。
 よって、農作業用の長ぐつ、ツナギ、草刈ガマ、麦わら帽子、着替の上下、おふろセットに加え、豪雨用のツーリングジャケットを入れてもまだ十分にスペースが残っています。

 以上、荷物の積載に不安がないということが確認できて安心しました。

ダウンタウンの配線図

2010-07-03 | 日記
ダウンタウンの配線図を見つけたので、昨日あたりから辿って見ています。
昔のスクーターから比べると一段と配線数が多いですが、増えた分は、EFI/ECUのセンサー類が大半ですので、基本部分はシンプルなままだと思いました。

四輪の流行を踏まえてか、ライト関係は、まとめて1つのユニットになっているので、ハーネスをざくっと挿せば接続okという感じですね。
ヘッドライトは、ハイ・ローともリレー接続なので、損失も少ないですし、電子制御化しやすいと思います。

トランク内照明は、常時onのハーネスにつながっているので、半ドア状態で放置するとバッテリー上がりを引き起こすと思われます。
照明は白く明るいLEDのようなので、けっこうな時間、持つと思いますが。

日本の法規では常時点灯なので、ポジションランプは不要ですので、前照灯のポジション球(図面では左右とも5Wずつ)をキルすると消費電力は少し節約できますが、飾りも消えて少し寂しくなるのでまあ放置でしょうね。
尾灯も標識灯も5Wとあるので、これらを全部LED化すれば15Wぐらい節約できそうです。

ラゲージボックス灯は、1.7Wという表示です。麦球だと暗くてしょうがないでうすが、白色LEDだと目のくらむようなワット数ですね。

あと、フェイルセーフのエンジンストップを実現するための、サイドスタンドスイッチ(センサー)ですが、3端子になっているので、使われていないDOWNを用いて何かできるかもしれません。(このセンサーを殺すのは、結ばれている2線をショートさせるだけなのでカンタンですが、自分でも忘れそうなので触らずに残しておきます。例外的にセンサーオフに出来るSWでも付ければいいかもしれません)

なお、メーターASSYの主電源は、ヘッドライトリレーのホット側と共用しているので、ヘッドライト側が渦電流でヒューズが切れるとメーターも死ぬ設計です。
電磁式リレーでなく、FETなどで電子的リレーを組んだ場合、V+側から高周波が回りこんで、メーターが誤作動したり、動かなかったりする可能性がありますので、HIDなど高周波がヘッドライト側電源に回りこむ改造の際には、バッテリーからのラインを独立させたり、フェライトコアに巻きつけたりするのが良いかも知れません。

リアボックス設置情報@downtown

2010-07-01 | 日記
現在、販売店を通じてキムコ代理店に、また、直接にGIVIの国内代理店に、GA25AA用つまりダウンタウン125,200,300、あるいは、ニキータ300用のGIVI箱ホルダーの問い合わせをしています。

現在、HP上で確認できるリアボックスホルダーは3種類。

・KYMCOのリアパッセンジャー用背もたれのベース兼用の穴あきボード型
 (KYMCOのマーク入り)
・GIVIのモノロック(小型箱)用の穴あきボード+フィッティングキット(SR92M)
  (ベースは、ボックスについてきたものを活用) 39ユーロくらい
・GIVIの大型箱用のモノキーシリーズ用のブラケットセット(SR92)
  下半分は上記と同様だが、ベースが添付される  72ユーロくらい

 なお、イタリアでは、このベース類と一緒に箱を買うと割引になるようです。

 今のところ、国内代理店で、ダウンタウン125i用のベースキットを
入れるところはないようですが、価格コムでは既に発注した方の記事が
載っていました。(14k円くらいとのこと)

 説明図はキムコイタリアのダウンロードページから見れますが、単純に、
リアウイングのボルト穴に共締めするタイプのようです。

 つまり、
 M8×120mmのトルクスネジと、内径8.5外径20長さ40ミリのスリーブと、
後端を挟み込む金具があれば代替できそうです。
 ただし、かなりの振動に耐えられるくらいの精度も必要です。

 リアボックスホルダーは、他にはクラウザー(ドイツ)や
ベンチュラ(ニュージーランド)もありえなくはないですが、
ダウンタウンはドイツではあまり台数出てなさそうなのと、
ニュージー豪州にも行ってそうにないので、イタリアGIVIのみに
なりそうな雰囲気です。

 ボックスやリアキャリアについては引き続き捜索を続けます。


downtown推奨メインテナンス間隔

2010-06-29 | 日記
■走行1000kmあるいは1ヶ月のいずれかに達した場合のメンテ項目

・クランクケース・ブリザー の清掃
・エンジンオイル の交換
・トランスミッションオイル の交換

 エンジンオイルは、初期1000km、その後5000kmごとと、比較的、長い間隔が指定されています。
 125iはかなりの高回転を駆使するので、実際は3000kmごとに交換していこうと思います。

 指定オイル粘度は、SAE 15W-40(SJ級以上)です。少し温度領域が狭い分、耐久度があるかもしれません。
(ちなみに 300iは、なんと 5W-50が標準指定です。なんという贅沢)

 なにせ、少しアクセルをひねると7000rpmですから、昔の250cc4発のように高温向けのオイルを入れたほうが安心かもしれません。10W-50ぐらいかな。
 ただ、四輪向けのオイルは添加剤が二輪だとトラブルの元、という話もあるので、チェックしつつ試したいと思います。

 なお、オイル容量は、1.2Lとのこと。(交換時 1.0Lは標準的)

 トランスミッションオイルは、これだけ重いバイクの場合、交換は重要と思います。(300iとか容量が異なりますので、125iはそれなりに華奢)
 SAE90で、130cc(交換時120cc) ドレーンもフィラーも穴が小さいので、これは注射器で入れるんでしょうね。
 RV125はかなり硬いオイルでしたが、ダウンタウンは標準的なギア用オイルですね。

 エアフィルターは乾式で、エアを吹くくらいしか出来なさそうです。原則、5000kmつまりエンジンオイル交換時に交換の指定です。無負荷吸気音が白バイのサイレンのようなので、小さい分、吸気速度は大きい気がします。つまり、けっこうエアフィルターの負荷は大きいかもしれません。
 高いといやですねえ。値段が気になります。汎用品だと有り難いです。

 プラグはNGKのCR7Eが指定です。色はライトブラウンから黄褐色が正常。

 ブレーキレバーは豪華に調整式です。1が遠く、以下、4が一番近いです。
 バッテリーは、GTX12-BS級(10Ah)です。 KYMCO銘柄になってますが、どこのOEMでしょうか。
 ヒューズは、5本あります。(10,10,15,15,30A)

 空気圧は、前2.0kgf/cm2、後2.25kgf/cm2 (搭乗1も2名も共通)
 PSI表示で、前29、後ろ32

 クーラントの点検は、左フットボードを外して行ないます。補充はネジを端裏に入り口があります。

 近年、環境規制、騒音規制の精度が上がったため、誤差なく合致される必要もあってインジェクション化が進んだようです。
 サイレンサーの抵抗や脈動も計算に入れているので、サイレンサーを交換した場合(特に抜けが良くなる方向の場合)、インジェクションの調整が必要になるようです。その点ではキャブの方がカンタンでしたね。
 ただ、インジェクションをセンサーで騙せる機構が付けれれば、四輪同様、3次元マップでいろんなチューニングが可能となるので、面白いかもしれませんね。

 なお、ダウンタウンの純正のサイレンサーは規制基準内のはずですが、結構ウルサイです。吹かすと、ばばばば、という感じで、何かノーマルっぽくないです。
 アイドリングは、1850rpmが指定されていますが、今のところ、少し高いです。

 ライト類は、ヘッドライトが H8 35Wです。価格が激安化してるのでHID化する人も多いと思いますが、出先で切れると怖いので、当方はフィラメントのまままで運用します。

 ウインカーが、21W 10Wと大きいので、これをLED化すると大分省電力になると思いますが、まあ、ウインカーも常時使うわけでないので手つけずです。

 なお、正式記載では、重量164kg、馬力は15.0PSとの表示です。
 15馬力とすれば、規制を戻したあとのTDR-125(2スト)と同じくらいの高馬力ですね。
 しかも、加速時に公道で十分に使いきれるピーク馬力と考えれば、ギア付きよりも実用馬力は高いと言えるでしょう。

 300iが29PSとほぼ倍ですから、排気量あたりの馬力はむしろ125iの方が上といえます。
 300iも口径72.7×行程72のスクエアですが、トルクが2.7kgmと太くなっています。

 エキサイティング同様、欲しい、欲しいという割には、きっとダウンタウン「250i」は売れないと思いますが、想定してみたスペックだけをみると十分に魅力的ですね。

取り扱い説明書から読み取れること

2010-06-29 | 日記
車体に添付される取り扱い説明書は、必要十分な情報を掲載してあります。
300はまだ正式輸入はされていませんが、125iと300i共通となっています。
これからすれば、
・300は要望次第で輸出する気はある
・200はその気がない、
ということなのでしょうか。(ただ単に欧州汎用を和訳してるだけかもしれません)

巻頭の警告は、インジェクションの損傷を避けるため、キーがon位置でバッテリーを外さないように、ということです。
インジェクター本体より、コンピュータの電気ショックが怖いのでしょうか。
ちなみに、メーターも電磁ステップモーターなので、これも壊れると嫌そうです。

識別番号の打刻は、メインスタンド手前にあると記載されてますが、私の車体ではここは空白になっていました。(設置のためのネジ穴は開いている)
ただ、「他国のバージョン」という記載もありましたので、日本版はみなここは空白なのかもしれません。

台湾バイクの場合、カンタンにエンジンスワップ出来ますし、なにより価格差が少ないので、違法改造がチェックしやすいようにエンジン打刻も見やすい場所にある、という噂です。まあ、エンジン番号をチェックするのは事故後の「相手の保険屋」(の依頼を受けた工場)ぐらいなので、マジメな人は関係ないでしょう。

お店の話だと、200でも250でも、儲けがでる程の台数は出ないだろう、ということでした。

取り扱い説明書では特に変わった説明はありません。シートオープンが、エンジンが掛かる前と掛かった後で違うくらいと、メーターのセットぐらいでしょうか。なお、メーターにある3つのボタンのうち、真ん中はダミーになっています。(イモビのマーカーか、リセットにでも使うのでしょうか)

インジケーターランプでは、インジェクションの自己診断用のエンジンマークがあります。常時点滅したら即点検。
オイルサービス警告灯もあります。

ローバッテリー警告灯もあります。これが点いたら一大事ですね。(キックはありません)

なお、サイドスタンドの切るスイッチ機能は日本版でも生きています。サイドスタンドだしたまま走行してこける事故で、メーカーと整備店が訴えられる事件が相次いだために、店では切らない方向のようです。まあ、メインスタンドがあるので、メンテはそれでこなし、あとは、メンドイけれど、サイド即エンジンストップに慣れることにします。 目視で後ろを振り向くクセがあれば、サイドスタンドのあげ忘れはまずないと思いますが、経年変化でバネが弱くてハンパに止まるケースはないではないですからね(とすれば、走行中にエンジンキルになる、という恐怖の体験もするわけですが。コーナリング中だと軽く死ねますね)

燃料は、オクタン価 91以上の無鉛を使うように指示されています。
混ぜものでない限りは、日本でもレギュラーで構わないということですが、妙にパワー感が弱い場合は、ガソリンスタンドを変えて試してみるとよいと思います。
業界転売モノ(ギョウテン)が多い現在、どのスタンドがいいとは言えませんが、個人的にはシェルのガソリンがオクタン価が高いような「気分」です。

なお、wikipediaの記述では、「自動車とは違い、一般にオートバイはノッキングセンサーを備えていないケースが多い為、ハイオクガソリン仕様車にレギュラーガソリンを入れることは望ましくない。また逆にレギュラー仕様のインジェクション車には、ハイオクを使用すると、カーボンの堆積から故障を招くものも存在するので注意が必要である。」とありますが、日本仕様が欧州仕様をそのまま持ってきてるならば、欧州のガソリン同等のハイオクはさほど問題でないかもしれません。清浄剤の素性をチェックした上で、自己責任でお使いになる分にはいいと思います。

昔、SRX-4YSPに載っていたときには、キャブでしたが(シングルなのにツインキャブ=切り替え式)、ハイオクにすると燃費が10~15%も改善したため、差額をまかなえて経済的でした。時速75km巡航で40km/Lの記録が出ました。


ならしで150kmぐらい走ってみました

2010-06-28 | 日記
あらゆる乗り味がSYMと異なります。
概ね、4500rpmあたりからつながり始め、すぐに5000-7000rpmになります。
アクセルを押さえ気味にしても、どうしても5500rpmは超えます。
アクセル1/3程度であれば、おおまか、6500rpmあたりで一定回転になって、加速していく感じです。

SYM RV125の場合、時速40km以上は、後軸とエンジンが直結で加速していく、という、下の回転でエンジン直結になる感じで滑りなどは感じませんが、ダウンタウンの場合、6000rpm程度では定常走行でも、50~75km/hの幅があります。

車で言うところのロックアップ・直結状態であれば、6000rpmで、75km/hという感じですがこれは下り坂などトルク微小状態でも動いてる時に限られます。少しでも登り坂だと、6000rpmで60km/hを切ります。
まるで昔の(ロックアップがないころの)トルコンの車に乗ってるような感覚で、常に高回転を維持しようとするのがダウンタウンの特徴です。

リアバネのイニシャルは、中間にしておきました。 調整棒なしに、手で回せるのは意外でた。

肝心の足つきは、やはりあまり良くはありません。今日のところはヒヤッとする機会はありませんでしたが、少し気になるところです。
シート高78cmで、しかも1Gでのバネの沈み込みもあまりありませんので、結果として、搭乗時の視線は、ちょうど立った時と同じ高度で、非常に見晴らしがいいです。 シート高88cm級のオフローダーに乗ってる感じで見晴らしがいいです。

もともとが300ccなので、剛性感はさすがです。大きなタイヤも好感で、大きめの段差なども難なくこなします。

諸元へのコメント

2010-06-27 | 日記
・Type name = KYMCO SK25
 状況に応じて、SK25AA の名称も使われます。
 フレームに打刻されるシリアル番号では、会社名的に「RFB」が前置されますが、それ以降は、古いものは番号のみ、新しいものは型式名 SK25AAが付くようです。

・L/W/H/Hs/WB = 2205 / 815 / 1390 / 775 / 1553 [mm]
 全長は、2m20cm5mm
 125ccとしては大きいですが、まあ250ccとすれば標準的でしょう。
 もともとが300cc用のボディですので、むしろ小さいと見てもいいかもしれません。

 全幅は、81.5cm。大きめのハンドルの幅のせいでかなり大きいイメージです。
 絞り込めば、ここから1~5cmは絞れます。しかし、かなりバルク部分が高いので、ハンドルバーが低くなるとボディに干渉するように思われます。
 すり抜けという点では、この全幅の数センチはかなり効きます。

 全高は、1.39m。メインスタンドを掛けるとここから10cm近く上がりますから、まさにアゴの位置という感じです。
 高めのバイザーのおかげでツーリングはかなり楽になるでしょう。
 バイクカバーを購入する場合には、この「高さ1.4m」を考慮に入れておく必要があります。

 シート高は775mm。オフロード並に高いですが、さらにオフロードほどサスが沈みませんので、より足つきは厳しくなります。
 シート幅も広く、さらにステップのえぐりもないので、両足べったりのためには股下85cmが必要でしょう。

 身長170cmであれば、両方のつま先を付くことができます。しかし、路肩が傾いてたりするとかなりボディを傾けておかないといけないことでしょう。身長や使い方によっては、シートの形状を削るなどが必要かもです。なお、ダウンタウンのシートはおしり部分はヘルメットの「逃げ」なので、シート座面のアンコ抜きには限界があります。

 ホイールベースは、1553ミリ。かなり長いです。その分、長距離では安定して走れるのでしょう。ヒラヒラ感からは遠ざかりますが。

・Wt(vc/fl) = 167 / 341 [kg]
 乾燥重量167キロは、125ccとしては重めですが、SYM RV125iと比較しても5キロも差がありません。軽いとは言えませんが、最近の日本車の250ccがこれより重いので、取り回しは特に不利ということではないと思います。
 装備登場重量は、341キロと、これはかなりの重量級です。タイヤの重量係数に注意する必要があると思われます。まあ、ダウンタウンの場合、14インチタイヤなので、大型スクーターと同じ選択肢なのでさほど不安はないと思います。

・Gas Tank = 12.5 [Litre]
 ダウンタウンの美点は、このガソリンタンクの大きさです。これは300ccとボディを共用することの利点です。
 10Lは飲み込めるので、概ね郊外巡航で300km無給油可能なのは嬉しいことです。反面、街乗りの場合には、少し大きすぎる容量なのかもしれません。
 ガソリンメーターは、かなり非線形です。登り坂にさしかかるとかなり早めに警告点滅が始まります。また、給油後150km走行したにもかかわらず、現在、メーターは1目盛りも減っていません。
 昔の単車のように減り始めたら一気にいくパターンのようです。
 今後、メモリが1つでも減ったら、その距離を報告したいと思います。

Topspeed = aprx. 110 [km/h]
 欧州のスペック表では最高速度まで記載欄がありました。
 110kmは、日本では追い越しを考えても、一般道は必要十分だと思います。一方で高速からの追い越しは難しいですが、まあ、126cc化する人も少ないので問題はないでしょう。
 マルチバリエーターもあるようなので、よりローーギアドできる可能性もあると思いますが、今のところのトルク不足では意味が無い感じです。
 下り坂でも、6000rpmで75km/hが限界のようなので、馬力ピークの9000rpmでは100km/h、あとはオマケという感じでしょう。逆に言えば、平地で空気抵抗に勝てるならば、安定して100km/h出るのかもしれません(※スペック表ではあくまで、平均的な走行抵抗との見合いなので、実際は随分異なってくると思います)(昔は、走行抵抗グラフ(勾配%毎)がトルク・馬力グラフに重ねてあって、大まかな限界速度が分かったのですが)

Engine type = 125 cc (54 x 54.5) (press 1 : 11.2) / water-cooled/single 4st/ injection

口径54mm×ストローク54.5mmのスクエア型のストローク構成です。
回転で稼ぐために、ショートストロークにするのかな、と思いましたが、バランスよくちょうどスクエアな形です。まだ、200iの諸元は調べてないのですが、200iだと、ボアだけ上げる感じでしょうか。

圧縮比は11.2なので、まあ普通でしょうか。
キムコの宣伝では、インジェクションを大々的にPRしていました。スズキの初期のように何かトラブルが出ないといいんですが。とりあえず、購買店に、インジェクションのテスターがあるかどうかは、必ず確認しておくべきと思います。(テスターを買ってないお店が結構あるそうです。テスターが無ければ何も点検はできません)

Power.Max = 11 kW (15PS) @ 9000 rpm
 まだ慣らし中で、そもそも9000rpm回してないので、実際に11kWでてるかはわかりませんが、軽々と7000rpmまで回る感じでは、そこそこのパワーが出ている感触はあります。
 しかし、RV125的な力強さはなくて、やはり回転がダラーっと上がっていくという感じで、ハンドルを前に引かれる、という感覚はまだありません。RV125は40km/hを越えると、結構、いい感じに加速感があって良かったでした。
 ダウンタウンも、慣らしが終われば、そんな感じに仕上がればな、と思います。

Torque.Max = 12.6 Nm @ 7000rpm
 トルク最高時の7000rpmまでは軽々と吹け上がります。加速は弱いですが、ピークトルクを公道常用の40-80km/hでしゃぶりつくせるのは、実に良いセッティングだと思います。
 通常の日本車からすると、少し落ち着きのない・ウエイトローラーが1割くらい軽くなった感じのまわり方をします。しかし、常に軽いウエイトに差し替えて乗っているような方には最初からいじらない分、良いのかもしれません。
 私としては、もっと、5000rpmとかも使いたい気もするので、も少し重くてもいいのかな、と思います。(ただそれだと、街なかでは出足遅すぎてクラクション鳴らされるかも)

Plug = NGK CR7E (emmition :EURO 3)
 排ガス規制はユーロ3クリアとのこと。実際はどんだけの規制かはよくわかりませんが、触媒などの配慮は必要かもしれません。
 マニュアルでは、過熱防止のため、長時間、アイドリングは避けてください、とありました。

Tire size F,R = 120/80-14 , 150/70-13 (3.00R14 , 4.00R13) (2.00bar , 2.25bar)

 ぐぐってみると、このサイズは非常にポピュラーで、タイヤの銘柄もいろいろ選べました。純正はどれだけもつか、滑るか不明ですが、デザインはそこそこカッコいい感じです。その点では、四輪のナンカンとかと同じ雰囲気を感じます。(ナンカンは安くてデザイン良かったが、扁平がきつくてウエイトが山ほど必要)
 そのせいか、納車されたダウンタウンも、初手から、すごい数の補正ウエイトがホイールにくっついてます。タイヤ入れ替えはちゃんとしたお店でやる必要があると感じます。

車色は、
ドイツでは、白・ガンメタ・紺色
イタリアでは、白・ガンメタ・スモーク・朱色
台湾では、ニキータ300iですが、黄色やオレンジなどがあります。

日本でもガンメタは瞬殺というか、台数自体もあまり入ってきてませんで、世界的には8割白色という印象です。

イタリアのスモークはカッコよくて、アプリリア的な雰囲気を感じます。
ただ、エッジを感じさせる化粧板が全部黒のままなので、少しでぶっとしたイメージが強くなります。(つや消し黒のマジェスティっぽく)
T-MAXの海外版のように、レモンイエローが特にフロントに似合うと思います。

なお、化粧板やエグゾースト部分など、外装には、台湾キムコ扱いで、カーボン柄のオプションがあります。ガンメタの方には特に似合うと思います。(白車体だと少しうるさくなる予想)

今年のT-MAX特装車が、白×黒なので、ダウンタウンの白はちょっとみ、そのTMAXに似た印象です。偶然でしょうがタイムリーかと思います。

suspension = F:37mm / F:110mm R:100mm
サスペンションは、フロントは直径37ミリの太い足です。
ストロークは、フロント110ミリ、リア100ミリ。特に小さくも無いですが、少し柔らかいバネのことを考えると、大きな段差では底づきのおそれがあると思います。
ダンパーの容量も、見た目程度で、少し容量不足のような感じです。
重さを考えると、もうちょっとあってもいいかな、と思いますが、300iと同じなのでしょうかね。
速度域が極めて低いので、純正のダンパー容量で十分なのかもしれません。

serial RFB SK25AA A R-26xxxxxx
車台番号のルールは、キムコは共通で「RFB」そして、型式(認定)名、あと不明です。下3桁を見ると、日本向け第一ロットは100台以上来た感じです。